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なお さんの投稿された作品が97件見つかりました。
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夢乃Highテンション?
嘘は罪だと思い知らされた高一のクリスマス。夢乃屋で楽しいクリスマスを迎えるはずだった。そんなクリスマス会の前夜、私達の上がり時間にお店の外では一人の女の子が待っていた。「たまき…」大堀の驚きと心配に満ちた表情に私の胸は悲鳴をあげていた。一瞬、私を見た大堀を私は下を向いたまま「行ってあげな」と、押し出した。それが私にできる最大限のことだった。そして大堀は彼女の元にかけていた。雪が降り始めていた。私
なお さん作 [103] -
夢乃Highテンション?
すっかり日は落ち薄暗がりの教室を私達は後にした。夢乃屋の手前で私は笑って「今日はありがとう」「俺こそ」「ゴメン、大堀…やっぱり自分の気持ちに整理がつくまでは好きでいさせて」私の笑顔に大堀は呆れて「好きにして」「うん…あと」「あと?」「3年を大切に、何があっても私達は今まで通りでいようね」「あぁ」力強く約束の指切りを大堀も結んでくれた。こうして3年ぶりの二度目の恋のスタートを私なりにきったのだった
なお さん作 [77] -
夢乃Highテンション?
夕日が教室を赤く染める。「だから今回はうそつきたくない」「はる?」「私は大堀が好き…」「はる…」「大堀が他の人を好きでも私はもう自分の気持ちに嘘はつきたくない」気が付いたら私の目から大粒の涙が溢れていた。「はる…、ゴメン」大堀は下を向いていた。ふられたはずなのに私はどっかすっきりしていた。「私まだ…好きでいてもいいかな?」「ダメだ」大堀は苦しそうだった。私の為にそんな顔してくれるあなたが大好きで
なお さん作 [84] -
夢乃Highテンション?
携帯の発信音、いつもなら気にならないのに。待つことが長く感じる。「はぃ」「私…」「おん」「今大丈夫?」「あぁ」私は会う約束をした。選んだ場所は…私達の原点ともいえる、学校。「久しぶりにきた」「私も」「懐かしいな」「って言っても最近でしょ?卒業したの」「違うよ…」「えっ?」「はるとここで話すのは3年ぶりだ」夕方の校舎は静かだ。グランドで部活をしている生徒達の声が聞こえる。私はタイムスリップしたよう
なお さん作 [99] -
夢乃Highテンション?
私は失恋がわかっていても諦めきれず、想いは増していくばかりだった。「はるちゃんキレイになったわね」「えっ?」私はぐっちの奥さん・みどりさんに会いに病院にきていた。「恋でもした?」さすがみどりさん!私は笑顔で頷いた。「辛いのね」なんでもお見通しなんだ。「好きな人も好きな人がいるんですけど、叶わないみたいです…想いを伝える前にいろんなことが見えてしまって…」みどりさんはお姉さんみたいでなんでも話せる
なお さん作 [137] -
初恋-平穏-
亮太と付き合いだしてから私はどんどん変わっていった。外見もキレイになりたいと初めて思う様になったし。中身も人と関わることが怖くなくなっていった。そして家族にも亮太を紹介して、いつの間にか亮太とは親公認の仲になった。「もう亮太くんくるわよ」「わかってるわよ」ピンポーンッ「「明けましておめでとうございます」」お互い笑顔がこぼれた。ママに頼んで正月に着物をきせてもらい、私達は近くの神社に初詣に出かけた
なお さん作 [132] -
檸檬哀歌?
朝の光は優しいのに部屋はお通夜みたいに重たい空気が流れていた。沈黙を破ったのは猛の方からだった。「昨日は、ゴメンな」「ううん…それより…大変だったね、大丈夫だったの?…彼女さん」「あぁ…クセ?みたいなもんだから」そう言った猛は冷たく「すぐ死のうとするんだ」と、目を伏せ、理解出来ない様だった。「そぅ…」私は彼女を知らないからなんとも言えなかった。「玲に出会う前からなの」だから気にするなとでも言いた
なお さん作 [100] -
夢乃Highテンション?
バイトの帰り道。いつもと同じ道なのに…なんだか空気が違った。私は思い切って大堀にきりだした。「大堀って好きな人いるでしょ?」「なんだよ、急に」大堀は私を見ない。「なんとなく」きっと答えてくれないと思った。だけど意外にも…「あぁ…いるょ」遠くを見るように切なくそう言った。きっと私じゃなぃ…そう確信して私は更に「今日の彼女…」大堀の顔色が変わった。気付きたくない変化…「可愛いくて優しそうでお似合いだ
なお さん作 [96] -
夢乃Highテンション?
神様は意地悪だった。自分の気持ちに気付いた時に失恋をも教える。自分の気持ちに気付いて以来、店で大堀に会えるのが嬉しかった。「すいません、」「いらっしゃいませ」私はいつも通り迎えた二人は特別なゲストだった。「大堀祐介っていますか?」店に入るなりカップルはそうたずねた。「少々お待ち下さい」何も知らない私は、厨房で手伝ってる大堀を呼びにいく。大堀は不思議そうに表にでてくると「お前ら」「きちゃった」「ゴ
なお さん作 [88] -
檸檬哀歌?
確かにこの頃の猛は私しか見えていなかった。半同棲みたいな生活になっていた。部屋は猛の物が増え、洗濯物に男物を干すようになった。猛がタバコを吸うからライターと灰皿も部屋には当たり前の様に仲間入りした。一緒にいる時間は決して彼女と連絡をとらない。マナーなのかもしれない。そんなある日、私は猛が何故彼女と別れないか知る。きっかけは二人で映画に行く約束をして私達は外で待ち合わせた。猛は意外と時間にルーズじ
なお さん作 [74]