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アンヌ さんの投稿された作品が334件見つかりました。
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晴れ、祈る歌を
空はこんなにも綺麗に晴れてるのに晴れを祈る歌を歌うキミは心の中がいつも雨なんだろうボクはキミの闇を晴らしてやりたくてでもボクは無力でキミを見つめてただ涙を流すことしかできなかったこんなに弱いボクなのにキミは相変わらず悲しげな微笑を浮かべて「ありがと」って「もういいよ充分だよ」って優しく優しく呟き続けた二人を包むのは太陽の光でも実際は闇の鼓動そのギャップがそのずれがたまらなく愛おしくてキミとならこ
アイ さん作 [416] -
雨色の心
世界を嫌いになってしまいそうだった。雨の中を自転車で走っていた。空はどんよりと曇っていて、まるで私の心そのものみたいで。私は沈黙したままペダルをこぐ。人が。あまり好きではないと自覚してしまった。いや、違う、やっぱり好きだ。心のどこかで、そう叫んでる自分もいた。雨はまるで、私を責めるみたいに降り注ぐ。でもそれが、なぜか心地よくて。頬に跳ねる雨粒は、慈雨のように私の心を湿らせていく。カラカラに干から
ココロ さん作 [485] -
夏
夏の海に飛び出して行こう裸足で焼けた砂浜を踏んで真っ青な海にダイブする海の水は少し生温くてでもすぐにひんやりとあたしの体を包み込む鼻をつく潮の香り大きな海、偉大な海母なる海優しい波は母の手のようでその腕に抱かれあたしはどこまでもたゆたっていく熱い熱い太陽の光が真っ白に照らして、あたしの顔を焦がしてもあたしはやっぱり嬉しくて目を細めて空を見上げた白い入道雲青く澄み渡る空を夏の空をあたしは、ヒトだそ
アイ さん作 [361] -
人の営み
どこへ行っても変わらぬ人の営みは私をひどく安心させまた恐怖をも抱かせる軒を連ねる家々は仲が良いように見えまた互いの背丈を競っているようにも見える相手を押し退けてでも抜きん出ようとする傲慢が私をひどく戦慄させるあぁ人は醜い胸の底から息を吐いて思うしかし自分のものを差し出してでも人に尽くそうとする近所の優しいおばさんはそんな私の心を暖めるあぁ人はやはり美しいと安堵して思うのだ――答えはないただ人の営
アイ さん作 [339] -
下手な生き方。
逃避したい目の前の現実からでもバーチャルに入り込めないあたしは結局居場所を失うんだろうもがいてはねのけて時々受け入れるそうやって生きてきたきっとこれからもそうやって生きていく疑問を感じなければ容易いのに生きてる自分に疑問符つけちゃった時点でもう後戻りはできないないよ退路はないただ迫り来る現実切り裂かれて押しのけられてぼろぼろのぐちゃぐちゃになったってみんなそれでも生きてるからってあたしだって立ち
よーこ さん作 [493] -
あんたの幸せを願う。
あんたが残した優しさは、今も私の胸に残ってるよ。一人きりで辛いとき、誰も信じられなくなったとき。あんたは私の心の中で、びっくりするくらい私の近くにやって来て、「無理すんなよ」びっくりするくらい、優しい声で呟くんだ。そのたびに、涙出そうになるよ。お腹の辺が、すごくすごく温かくなって。気づいたら洗い流されてる、嫌なこと全部。……あんたはすごいね。あんたはいつも私を助けてくれる。微笑んでくれる。たくさ
真奈美 さん作 [418] -
明日の光、私の夢
明日の光が見えた気がした。世界は黄色い光に包まれ、私の顔も白く染まる。温かくて、優しくて。思わず涙を流して、その光に魅入っていた。この世界を見つめられるのは、私の目だけだ。この世界を聞けるのは、私の耳だけ。この世界を語れるのは、私の口だけ。そう、いつだって。私の世界は、私の世界でしかない。今までずっと逃げてた。誰かを不幸にすることが怖かった。だからできるだけ関わらないようにした。でも。それは、誰
モモ さん作 [322] -
痛みの色
この痛みを何の色にたとえよう。赤、赤、赤。針で指を突き刺したみたいに、小さな血の玉が、じわりと心の表面に浮かび上がって。青、青、青。降り続く雨の中、ずぶ濡れで、差し伸べられる傘もなく、たった一人で立ち尽くして。黒、黒、黒。そう、それは、本当にただ闇で。世界の非情なのに慣れた。哀しみの色を何度も何度も見てきた。痛みは痛みを通り越して、もうどんなに痛くても悲しくても、涙は出てこなくなった。代わりに優
アイ さん作 [398] -
誰かへ宛てたメッセージ
正しく生きようなんて思わなくていい。何が正解で、何が不正解かなんて、誰にもわかりゃしないんだから。あなたは、あなたのまま生きるしか、ないんだから。自分を追い詰めないで。あなたは間違ってなんかない。落ちぶれてなんかないよ。立派だよ。このつらい世の中で歯を食いしばって生きてる。それだけで十分に立派なんだよ。だから。悲しい方へ、悲しい方へと、考えようとしないで。自分を苦しめてるのが何か知ってる?自分だ
なぁこ さん作 [469] -
セツナイの唄
大人になるのが、変わるということなら。大人になんて、なりたくなかった……。時間よ、どうか。私の大切な友達を連れて行かないで……。夢を語り合ったあの日々は、砕けた硝子の破片となって、深くこの胸に突き刺さる。変わってしまったのはあなた?それとも、私の方なのかな……。地味でよかったよ。ささいな喜びで構わなかった。ただ、ただずっと、あのうっとりと夢見た時間に、戻りたかっただけ。だけど、あなたは。この上な
アイ さん作 [413]