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アンヌ さんの投稿された作品が334件見つかりました。
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ときめきタウン。
なんかいいもの探したくてあたしは今日もこの街にやって来たなんかいいもんないでしょうか??掘り出しもんはないでしょうか??好奇心いっぱいに目を光らせてあたしは今日もこの街を歩くんだあるいは不幸を探しに来たんだあるいは悲しみを買いに来たんだそう選ぶのはいつだって自分 喜びが欲しけりゃ自分の力で探し出せ支払う代価は値切りしろ……なんかいいもんないでしょうか??あたしは今日も、この街を歩く。
アイ さん作 [359] -
想像の看守 ?―?
ルリは光の中に立っている者に気づき、パッと表情を明るくした。「キン!」そこには、まるで剣のようにスティックを構えたキンが立っていた。キンは構えをとくと、にこーと穏やかに笑った。「何してんのさ?ルリらしくないなぁ。こんな奴ちゃっちゃと捕まえなきゃ」「ごめんなさい。ちょっといろいろあって――」呆然とこっちを見ている裕一に気づくと、キンはなるほど、という顔になった。「ユーイチに会ったんだね。そりゃ、び
ユウ さん作 [408] -
許し人
ぶった相手を憎まないで許すなんて、そんな立派なコト、あたしにはできないな。だって憎んで当然じゃん?向こうが悪いんだからさ。でも、そうやって相手にやり返すとさ、ほら、憎しみの……連鎖?とかいうヤツ?あれが二人の間にできちゃうんだわ。ぶって、やり返して、仕返しにまたぶって。 そうやって連鎖は続いていく。いつまでもいつまでも続いていく。だから、どちらかが、またはお互いが、相手を許さなくちゃいけないんだ
よーこ さん作 [424] -
想像の看守 ?
ルリは、あの少年には傷ついてほしくなかった。少年の前に立ち、彼の目をのぞきこんだ時。冷たさの中にほのかに温かいものを持った、少年の人間性がかいま見えた瞬間、思ったのだ。キンの言う通りかもしれない。あの少年はもしかしたら、本当に「彼」の――。「うおおおおっ!!」少年の叫び声で、ルリは現実に引き戻された。ルリを見下ろす狂った男の背後に、白い長いものを振り上げた少年の姿が、闇の中にぱっと浮かび上がった
ユウ さん作 [383] -
「時」の魔法
泣かないで。きっといつか、「時」があなたを癒すから。傷はいつかふさがる。痛みの記憶は残るけど、心はいつだって白に還る。人間ってそんな風にできてるんだ。私たちが思ってるほど、弱くなんかないんだよ?だから平気。たとえ何があったって。大切な人を皆いつかは失う。その時のことを想像して、目に涙をいっぱい溜めてるあなたは誰ですか?あなたはとても優しい人。でも、どうか怖がらないで。「時」は確かに残酷。母たちを
アイ さん作 [376] -
想像の看守 ?
闇の中から、真っ赤に燃える二対の目が、ギラギラと裕一をねめつける。心臓が壊れそうなくらいバクバクしていた。何も考えられない。体が凍りついてしまったように動かなかった。そいつは月光に惹かれるように、ふらふらとこちらへ近づいてきた。近づくにつれ、何万もの蔓のような触手でできていた体が、徐々に形を定めていき、やがてボロボロの服を着た、一人の痩せた男の姿へと変わった。男は光の輪の中には入らず、そのすぐ手
ユウ さん作 [431] -
外に出るために。
外に出たいんなら、自分の足で行くしかないだろう?覚悟はあるのか?悲しみと怠惰に満ちたこの場所から、逃れたいんだろう?覚悟はあるのか?思い出や故郷を捨てなきゃダメなんだろう?覚悟はあるのか?歩けなくなっても一人で立ち上がれるか?寂しくなっても泣かないか?そこまでして外に出たいか?そうか。それなら、行ってこい。
アイ さん作 [360] -
ください。
あなたを守らせてください。使い捨てでもいいから、私を使ってください。あなたの役に立たせてください。そして、死ぬなんて言わないでください。あなたが死んだら生きていけなくなる人がいることを知ってください。世界に絶望したりしないで、どうか、前向きに生きてください。「大丈夫」という言葉が必要なら、喉が枯れるくらい言ってあげるから。どうか、あなたのために生きてください。それができないなら、私のために生きて
794 さん作 [412] -
想像の看守 ?
裕一は言葉を失った。女はつり目がちな大きな瞳を、じっと裕一の顔に据えている。二人の間に音はなく、ただ裕一の耳には、自分の心臓の鼓動が、うるさいくらいに響いていた。(……何だよ、これ?)裕一は、こんなのおかしい、と思った。まるで、誰かと約束していたのに、裏切られた気分だ。胸がきゅうっと狭くなる。悲しみが心を押し潰した。(……違う。)裕一は頭を振った。これは、違う。どうしたっていうんだ俺は?たった今
ユウ さん作 [376] -
私の怒り。
要領がいい人間には本当に腹が立つ。さっきまでの態度はどこへいった?みんなが来ると急に笑顔になって、笑顔を振りまいて。楽しいか?私にだけこっそり本音をささやき、私にだけストレスをぶつけておいて。楽しいか?うまくいかないことを他人のせいにするな。甘えるだけ甘えて、自分が助かったら私はポイか?いい加減にしろ。私はお前のはけ口じゃねぇ。
よーこ さん作 [393]