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エヌ さんの投稿された作品が16件見つかりました。
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空
「愛」と言うなら、アイだし。「嘘」と言うならウソだ。否、「嘘」ではないか。嘘と言うよりも、もっと、罪もなく、後始末が面倒でもなく。もっと、存在感が無いもの。愛と言うならば愛だった。愛と言わなければ、何物でもなかった。何物でも無い。嘘をつくのは、面倒だ。嘘の後始末に、嘘が重なる。面倒臭いだけだ。だから、嘘はつかなかった。だから、本当の事を、素直に、正直に、伝えた。伝えたつもりだった。でも、その伝え
N さん作 [423] -
空
愛していたよ。ずっと。愛していたさ。私の愛が足りなかった?きっと、そうだろう。あなたは、いつ気付いた?私に、心が、無い事を。愛していたよ。ずっと。心臓が割れるほど。まだ、ここは、まだ、寒くない。冷たい風邪がふき荒れ、空を掻き乱そうと、あなたが住む場所よりは、暖かいでしょう。今は、どれくらい寒いでしょうか?あなたが、今、住む場所は。寒くて寒くて、辛くないでしょうか?辛くあればいい。それで、私を、思
N さん作 [631] -
空
悪いものが溜まって、吐き出せないでいる。いったりきたり、自分の尻尾を追いかけますように、同じ所をぐるぐる回る。ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐると。変わらない。2年前も今も、あの男と出会った9年前も。ずっと同じだ。2年後も今も、あと9年経ったとしても。きっと、変わらないだろう。同じ所をぐるぐるぐるぐる、回っているのだろう。あの人は、私を捨てた。「俺は一番の理解者だ」とか「俺は、同志だ」とか。それ
エヌ さん作 [413] -
空「くう」
2年前の今頃だったっけ。好きな人が、完璧に私の前から消えたのは。元々、ゴーストみたいで。実際に実在するのか?私の妄想なのか?と疑いをもってしまう程、希薄な関係。私の前から消えたのではなく、元々、私の前には存在しなかった。だから、消えた事を歎く必要は無いのに。それなのに、今くらいの時期はダメだな。思い出す。思い出す。思い出す。虚しい関係。思い出しても、なにも楽しい事はない。思い出せば思い出す程、ど
エヌ さん作 [422] -
としひろ(2)
私が欲しいもの。私が欲しいものは、好きな人と、狭い部屋。好きな人と、四角い、狭い部屋にずっと一緒にいられたら、いい。それだけでいい。それだけでいいのに。いつも、うまくいかない。私がちゃんと、人を好きにならなかったから、いけないのかな。雅樹と別れた後に指輪を無くして、指輪を探してばかりいた。指輪を探してばかりで、雅樹の事を、考えなかった。考えたくなかった。思い出したくなかった。雅樹の事を思い出すと
みず さん作 [447] -
としひろ
指輪を無くした。ずっとつけていた指輪。酔っ払って、何を話したか、誰に喧嘩を売ったか、どの道とおって家に帰ったか、覚えていなくても、あの指輪は無くさなかったのに。無くしても、一緒に呑んでた同僚が翌日、もってきてくれたり。なにかと、私の元に戻ってきていたのに。いよいよ無くした。自分で買った、たかが5千円くらいの指輪だけど。あの指輪を無くしたおかげで、雅樹と別れたむなしさを、紛らわすことができているの
みず さん作 [469]
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