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夢の字 さんの投稿された作品が61件見つかりました。

 
  • 落花流水の舞台裏。

    ども。作者こと夢の字です。電車の中からこんにちは。落花流水(以下落花)をご覧に戴き、誠にありがとうございます。ようやく話が一段落、とは言っても起承転結の起の部分が終わっただけですが。したので、舞台裏的な話しをば。所謂後書きですね。序盤ですが。本編以上にぐたぐだしてますので読んでらんねぇや、なんて人は回れ右。。Q&A方式でまっすぐGO。Q.落花流水ってどういう意味?A.ググr(ry色々意味は有りま
    夢の字 さん作 [353]
  • 空飛ぶサカナと箱の街 -Alterate Fish's Distance- 2

    「相変わらず日明(ひので)は、物覚えが悪いね」「放っとけ。今に始まったことじゃねぇだろ、それは」「けど、流石にこの娘を忘れるのは凄いよ。何たって色んな伝説を作り上げてきた娘だからね」「ちょっ……中島くん?!」「へぇ。教えろよ、それ聞いたら何か思い出すかもしれないしな」 伝説。噂話。武勇伝。そういった類の話は好きじゃなかったが、そういうのは普通に生活してれば一つや二つは耳に入ってくる。好む好まざる
    夢の字 さん作 [398]
  • 空飛ぶサカナと箱の街 -Alterate Fish's Distance- 1

    今年の夏は、酷く暑い。雲一つ無い空にぽっかりとうかぶ太陽は直射日光を激しく降らせて俺達を責め立てるし、その下に曝され続けているアスファルトは遠目にも分かる程ゆらゆらと陽炎を立ち上らせている。更にそのうえ、風は凪いで涼も取れないと来たもんだ。立っていようが座っていようが寝転がっていようが、汗がナイアガラ級に流れ落ちるこの夏を、端的に、且つ簡潔に言うなれば。今年の夏もウザい程記録的な猛暑。それだけだ
    夢の字 さん作 [394]
  • 落花流水、16.5話。

    「よろしくね、めーくん」 私がそう言って手を差し延べると、彼……百目は顔をしかめた。なんだか、只今苦虫が口の中に居ます、と言われても素直に信じられそうな顔だ。酷く不愉快そうなその顔を見るに、百目はそう呼ばれる事が余り好きじゃないらしい。それか、マスター以外の人物に言われるのが嫌なのか。「馴れ馴れしいな」「嫌だった? 私は気に入ったんだけど」「……子供っぽいからな。そのあだ名」「それも建前」 あ。
    夢の字 さん作 [391]
  • 落花流水、16話。

    「そもそもが、目的なんて無かったんだよな。ただ成り行きで手を引いて来ただけで」「だね。あの部屋に放置でも良かったし、連れ出した後も、何もここまで一緒に来る事は無かった」 事実を追って確認するうちに、また、笑みが零れる。一体なんなんだこれは。何をそんなに、俺達は必死になっていたのか。何もそんなに必死になることはなかったのではないか。……今更気付いても遅いのだが。ただ、建前としては。「建前を、言うな
    夢の字 さん作 [371]
  • 落花流水、15話。

    「俺が、そうだと?」「まぁ、見た感じそんなとこ」 馬鹿な、と思う。信じられない、とも。自慢じゃないが生まれて来てこの方そういう類の物を見たことがないし、そもそもが……そうだ。こいつが死神だという事を、俺は完全に信じた訳では無い。リアリストに過ぎる、というわけでは無いのだが、ホイホイ信じて割を食うような真似はしたくないのだ。「……信じてないって顔だね。私のなにもかもを。まぁ、頭おかしいんじゃないか
    夢の字 さん作 [391]
  • 落花流水、14話。

     犬だ。直感的に、そう思った。思い出されたともいうが、この際文学的な表現はどうでもいい。 気がつけば俺は行きつけの喫茶店でコーヒーを啜っていて、仕事の疲れを癒そうとしている。いつもそうだ。仕事あがりには必ずこの“All Blue”でコーヒーをホットで一杯、じっくり時間をかけて飲む。そういう風に出来ている。条件反射、という奴だ。パブロフがベルを鳴らせば犬が唾液を零すのと同じように、俺は仕事が終われ
    夢の字 さん作 [358]
  • 落花流水、13話。

     視界を塗り潰した青い光が治まり、眼球が役割を思い出した時。暗闇へと立ち戻った室内には首を吊ったままの無傷の死体と、傍らに佇む黒衣の少女が先程と変わらない場所に存在していた。ただ、違うのは。少女と、少女の手にする黒い刃を持つ草苅鎌が、未だ、淡く青色の燐光を纏っていることだけ。そして少女は俯かせていた顔をあげ、得意げに、けれどどこか怯えたように微笑んだ。「ど? 驚いた?」 何を言われたか分からなか
    夢の字。 さん作 [373]
  • 落花流水、12話。

     予想通り、俺の胸程までしかない身長の十代の少女。散切りにされた黒髪は無造作に肩から前へ流され、風もないのに緩やかに棚引いている。あどけなさの強く残る顔立ちには不相応なまでに真剣な表情が湛えられており、そして――身体全体が淡く、蒼く、発光している――? 自らが発する光に照らされて一歩を踏み出した少女が、腕を水平に伸ばす。描いた軌跡で闇を切るように、前から横に。手にしているのは先程の草苅鎌。捩くれ
    夢の字 さん作 [381]
  • 落花流水、11話。

    「阿呆か」「……その答え、予想はしてたけど」 脱力して肩を落とす俺に、落胆の色を多分に含んだ声が浴びせられる。 なんだ、こいつ。ふざけているのか? にしては先のやり取りは本気を感じられたのだが。……ああそうか、電波か。電波なんだな。春はまだ遠いと言うのに、先駆けて悪い電波に罹ってしまったんだ。可哀相に。「……慣れてるから別にいいんだけど、一応言っとく。……ナニその道端に打ち捨てられた死にかけの仔
    夢の字 さん作 [369]
 
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