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春樹 さんの投稿された作品が42件見つかりました。

 
  • ねぇ…大好きなのに。

    それから三月になり、私は母親の電話もメールも、無視していた。もう、誰からも「産むな」と聞きたくなかった。時々、「早く降ろさないと」と言う春樹の言葉も聞き流していた。【勝手に言ってれば良い、誰にも、亜弥の赤ちゃんを降ろす権利なんかない】ある朝、母親からメールが来た。「なんで連絡とれないの?アパートに行けば会えるの?」メールを見た私は、急いでアパートから逃げた。だが、行く所もなく私は一人、カフェで考
    春樹 さん作 [282]
  • ねぇ…大好きなのに。

    父親へのメール。「亜弥妊娠したんだけど、実家帰って良い?春樹は産んじゃダメって言ってるけど、亜弥は産みたいから、実家帰って、赤ちゃん産んで良い?」また、両親を傷付けた。私は本当に最低な人間だと思った。それでも、もう両親に頼るしかなかった。少しすると、父親から返信が来た。「家もお金無いから、出産費用は出してあげれないけど、帰って来るのは良いよ」父親は、いつも私を攻めたり、問い詰めたりしない。その日
    春樹 さん作 [244]
  • ねぇ…大好きなのに。

    浮気を、やめない春樹。毎日イライラしている春樹。私と電話をしていても、つまらなそうな春樹。春樹は、時が経つに連れて、私に、酷い事ばかり言う様になっていた。ただ「子供はいらない」。理由も、言ってくれないまま、春樹は私に、そう言い続けた。私には、笑いながら聞き流す事しか出来なかった。「お前は、本当に何も考えてないんだな」笑っている私に、春樹は益々イライラしていた。【何も考えて無いわけないのに、苦しく
    春樹 さん作 [214]
  • ねぇ…大好きなのに。

    その日私は、春樹と再開した頃に自分が書いていた日記を読んでいた。綺麗な想い出の中で、自分の気持ちを整理しようと思っていた。日記を読み返して居ると、一枚のノートの切れ端が出て来た。春樹が昔書いた、独り言の様な手紙だった。【懐かしいな】私は、そう思いながら、手紙を読み始めた。手紙に書かれていた春樹の気持ち。【今、好きな人に沢山迷惑かけて、不安にさせてるけど、俺の生活が安定して、これからの事、真剣に考
    春樹 さん作 [236]
  • ねぇ…大好きなのに。

    私の妊娠が発覚してから、わずが一週間後の事だった。春樹が携帯サイトで浮気をしていた。【信じてたのに】ただその気持ちだけが、私の中で膨らみ続けた。「もう、春樹の子供なんか産まない」私は想っていない言葉を、ただ口に出しただけだった。「今は、無理だと思う」春樹が小さな声で言った。「だったら最初っから、そう言えば良かったのに」私は、春樹に優しくそう言った。この時私には説得すると言う手段もあったかもしれな
    春樹 さん作 [441]
  • ねぇ…大好きなのに。

    私と春樹は大晦日に、引っ越しを済ませ、1Kのアパートで二人暮らしを始めた。誰にも気兼ねしない生活。「幸せだね」私がそう言って微笑んだ。春樹も笑顔で頷いた。お正月休みが終わり、仕事に出かけた春樹からのメール。「今年も、亜弥からの愛のパワーで頑張るね」そのメールを見て私の顔が笑顔になる。だが、その頃私は毎日、体調がすぐれなかった。【妊娠?】気付いてみると、もう二週間も生理が来ていなかった。だが、私は
    春樹 さん作 [339]
  • ねぇ…大好きなのに。

    春樹と二人で迎える初めてのクリスマス。私は、その頃いろいろあり、仕事を辞めていた。クリスマスの夜、私は前から用意していたプレゼントを、寝ている春樹の枕元に置いた。そして朝になり、いつもの様に春樹を起こす。少し目が覚めた春樹に「春樹、サンタさん来たみたいだよ」私はそう言って、プレゼントを指差す。プレゼントを見た春樹は、すぐに起き上がり、プレゼントを開けた。「亜弥、サンタさんが来た」春樹が嬉しそうに
    春樹 さん作 [379]
  • ねぇ…大好きなのに。

    春樹が、仕事を変えてから半月。その日は私の誕生日だった。朝、携帯電話のアラームが鳴る。私は毎朝、春樹を起こす。「春樹、朝だよ。頑張って」なかなか起きない春樹。20分位すると、春樹は起きて仕度を始める。もう、この頃には私が春樹に作業着を着せてあげる事は、無くなっていた。春樹は自分が、だらし無くなるから止めて欲しいと言ったからだった。そして、私は春樹を車まで見送る。「春樹、今日はケーキ買って来るの忘
    春樹 さん作 [367]
  • ねぇ…大好きなのに。

    私の実家で生活を始めてから、当たり前だが、春樹は毎日仕事が終ると、家に帰ってきた。休日は、二人で出掛けた。毎日一緒だった。しかし、春樹の仕事は相変わらず半月位休みがあり、お金が貯まる気配は無かった。春樹も限界を感じていた。仕事が休みになる度に、悩んでいる春樹。迷っている春樹に、私は始めて自分の気持ちを伝えた。「仕事辞めちゃいなよ、すぐに違う仕事探せば大丈夫だよ、もったいないよ。春樹はやりたいコト
    春樹 さん作 [264]
  • ねぇ…大好きなのに。

    お金のない生活は続いていた。「仕事変えようかな?」春樹は仕事が切れて、休みになる度に、そう言っていた。私は春樹の気持ちを、いつも信じている。春樹が自分で出す答えを待っていた。だから、無理に仕事を変えろと言ったり、お金が無い事を怒ったりしなかった。私が急かした事で、春樹が答えを間違えてしまうのは、絶対に嫌だった。しかし、そんな日々は長く続くはずもなく、家賃を滞納していた事でアパートを出て行く事にな
    春樹 さん作 [538]
 
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