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もう30歳 さんの投稿された作品が16件見つかりました。
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見えない糸 6
彼女なんて本当はいないのかもしれないと、少し期待していた私は、携帯をみたことで、彼女の存在が身近なものになった。今まで感じなかった嫉妬心がどんどんわいてきた。携帯で彼女と会う日を確認しては、わざと『会いたい』と言った。でも多摩さんは、『家族と用事があるんだ。ごめん』と言う。嘘だと知ってるのにどうしようもできない自分がいる。クリスマスや誕生日、世の中の恋人達が一緒にすごす日は、1人で過ごし、翌日や
もう30歳 さん作 [195] -
見えない糸 5
次の日も、また次の日も…多摩さんは ほぼ毎日やって来た。一緒にいることが当たり前になっていた。同じ職場だから休みの日も、朝から翌朝までダラダラ過ごすことも少なくなかった。半年近くたっただろうか?私の気持ちは、おさえられなくなっていた。その夜、眠りにつこうとする多摩さんにキスをし2人はようやく結ばれた。相変わらず、彼女の存在は気にならなかった。休みも含め週5・6日は一緒にいるのに連絡を取ってるよう
もう30歳 さん作 [137] -
見えない糸 4
『最低!』私は友達に罵倒された。そう、こんな時は理由がどうであれ女は、女に敵意をむき出しになる。最初はただ『1人は寂しい』というだけの軽い気持ちから、大切な友達を私は失う事になったのだ。会社の人からも『友達の男を取った女』というレッテルを貼られ、居場所をなくしていた。そんな中、多摩さんだけは態度を変えず ほぼ毎日会いに来てくれた。そんな、多摩さんに恋するのに時間はかからなかった。『今日は朝まで側
もう30歳 さん作 [178] -
見えない糸 3
両手いっぱいに食べ物を抱え多摩さんはやって来た。片付けもそこそこに、床に食べ物を広げ、ビールで乾杯した。酔いも回ってか、普段あまり自分の事を口にしない多摩さんが、結婚感について語りだした。『うちさぁ。親離婚してて、姉貴も別居中なんだよ。なんか、結婚して幸せな奴っているのかな?結婚にメリット感じないんだよね。俺は結婚しなくていいよ』まだ、20歳だった私も結婚願望は余りなかった。だから、その時は『だ
もう30歳 さん作 [176] -
見えない糸 2
彼女とは、5年と長い付き合いで、マンネリ化していたのか、あまり会っているようではなかった。それを知ったときは、友達とも関係を持っていた多摩さんを、少し許せなかった。恋は、好きになった者の負けだ!友達も彼女の存在は、初めから知っていたらしい。『それでも側に居たい』そう言った友達を見守る他出来なかった。そんな、どっちつかずの恋愛が半年ほど続いた頃、友達が寂しさからだろうか?他の男性と2人で遊びに出か
もう30歳 さん作 [177] -
見えない糸
彼は8歳年上。高校卒業後、就職したばかりの私には大人の男だった。最初はある噂がきっかけだった。『設備の多摩さんすごくカッコいいよ。今まで会った人の中で三本指にはいるね』その日以来、多摩さんの噂はよく耳にするようになった。でも、同じ会社内にいるはずの多摩さんとは、何故か噂を聞いた日以降4ヶ月以上も会えないままだった。私は、不思議と『会ってみたい』と思う気持ちが募って言った。何日かたったある日、多摩
もう30歳 さん作 [242]
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