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東雲 さんの投稿された作品が104件見つかりました。

 
  • はるまついぶき 7

    目を開けるとぼやけた視界に黒いドラゴンが光に照らされているのを見た。不思議と体は驚く程軽かった。何だろうあの黒いドラゴンは。ああ俺はもう死んだのかな。ここはきっと死後の世界なんだろう。ハルはぼんやりとそんなことを思った。「君は何を求めているんだい」黒いドラゴンは言った。「シルバードラゴンの涙…」ハルはぼーっとしながら言った。「ではなぜ?」「リリーのため」「…それだけ?」黒いドラゴンはひどく驚いた
    東雲 さん作 [407]
  • はるまついぶき 6

    ハルは50箱目のマッチ箱からマッチを出してランプに火をつけた。洞窟の中は何も見えない。ランプの明かりだけが頼りだ。暗くて、怖くておかしくなりそうだった。いったいシルバードラゴンはどこにいるのだろう。「待ってろよ。リリー」ハルは行き先のわからない暗闇をひたすら歩いた。「早くしろ。No.26」リリーは[売り物屋]のオーナーに呼ばれた。ハルから手紙を貰ってから一ヶ月が経っていた。その間リリーはずっと絵
    東雲 さん作 [422]
  • はるまついぶき 5

    リリーは[売り物屋]の商品が保管されている部屋にいた。毎日が生きている心地がしなかった。いつ自分が売られるのか怖くて仕方がなかったのだ。窓からコツコツと音がした。「何かしら」リリーは気になって窓を開けた。するとそこにはハトがいた。ハトは背負っているバックから手紙をくわえてリリーに渡した。そして飛びたった。「えっ何?この手紙」リリーは手紙を読んだ。そこにはこうあった。『リリーへこんにちはリリー。突
    東雲 さん作 [385]
  • はるまついぶき 4

    シルバードラゴン。その名の通り体が銀色で包まれているドラゴンだ。そのドラゴンの涙は傷や病気を治し、さらには死者をも生き返らせるという。もしその涙があれば、リリーどころか[売り物屋]自体を買うことができる。しかしみんなそんなことはおとぎ話だと思っていた。誰かが作ったでたらめだと。でもハルはそんな皮肉を信じた。一応シルバードラゴンがいるという[魔界の洞窟]があった。「俺は[魔界の洞窟]へ行く」ハルは
    東雲 さん作 [385]
  • はるまついぶき 3

    そこにはリリーがかかれていた。最初は同名の人かと思ったが顔をかいた絵を見て確信した。はなればなれになってから何年も経っていたが紛れも無くリリーの顔だった。「リリー?おお美人だな。でも炭鉱では働けないな。力もなさそうだし特技は絵描きだってよ」ヒューズは言った。そんな!あのリリーが[売り物屋]に売られてる?将来画家になるって言ったじゃないか!ハルは驚愕した。驚きと失望感が交差する。しかしそこでふとハ
    東雲 さん作 [405]
  • はるまついぶき 2

    ハルは小さな炭鉱で働いていた。ハルはあれからずっとこの町にいた。突然と姿を消したリリー。数日後引っ越したことを聞いた。でもずっとハルは覚えていた。俺がリリーの絵を買ってやるよ。リリーがいつか有名な画家になってハル耳にも届くくらいに。いつかリリーと会えるように。その時のためにハルはこつこつと炭鉱で稼いだお金を貯めていた。そんなある日、同僚のヒューズがハルに言った。「知ってるかい?この炭鉱で[売り物
    東雲 さん作 [425]
  • はるまついぶき 1

    絵を描くのが好きな少女がいました。それはそれは大好きで毎日描いていました。でもお家は貧乏でクレヨンも紙もろくに買えません。それでも少女は絵を描くのが好きでした。「お前本当に絵が好きだな!」ハルは言った。「うん、いつか画家になるんだ」リリーは嬉しそうに言った。「じゃあさ…」「何?」「お前の絵を俺が買ってやる。それでお前ん家裕福にしてやるよ」ハルは照れながらもはっきりそして嬉しそうに言った。「でもお
    東雲 さん作 [495]
  • 未来4(完)

    ためらいはなかった。バーンッ!青年を撃った。倒れる青年。気が付くと手が震えていた。不思議と人を撃った恐怖心よりも達成感の方が大きかった。俺が響を守った。未来を変えたんだ。俺は倒れた青年を見下ろす。クスクス。そこでどこからか笑い声が聞こえた。声の正体はすぐわかった。あの男の子だ。「またあったね。楽しかったよ」話しかけてきた。「お前が誰だか知らないが未来は俺が変えた」興奮しているのか声が裏返った。ハ
    東雲 さん作 [565]
  • 未来3

    翌朝響に電話した。家にいるか心配だったのだ。「響ちゃんと家にいるか?」「えっ?何言ってるの。今日仕事だよ」何?昨日は休みだって言っていた。またもや未来が変わっている。「今どこだ」「会社に向かってる」ブチッ!電話を切った。はやく響のところへ行かなくては。きっとあの交差点に響は来る。俺は家を飛び出した。ベルトに拳銃を挟ませて。交差点はさほど遠くなかった。人が蟻のようにうごめいている。「響ぃ!」大声で
    東雲 さん作 [514]
  • 未来2

    その後俺と響は足早にサーカステントから出た。「なんか悪いな。俺が誘ったばかりに」響が浮かない顔で言った。まさか誘ったサーカスで人が死ぬとは思わないだろう。「いやお前が悪いわけじゃない…」そのままどこかに行く気もせず響と別れ、家に帰った。部屋のベッドで俺は今日の事を考えた。俺がみた未来にはない事が起こり誰かが俺に話しかけてきた。そいつは誰なのか。そもそもなんで俺は未来がみれるんだ。俺はいったい何な
    東雲 さん作 [580]
 
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