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東雲 さんの投稿された作品が104件見つかりました。
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ラフター〜お話バージョン 3(完)〜
その時、女の子が笑った。「クスクス…ははは…アハハ!!」女の子は今までにない最高の笑顔で笑った。ピエロはその女の子の笑顔に見とれてしまった。なんて綺麗な笑顔なんだ。ああ…オレはこの笑顔のために生きてきたのかもしれない。「そ、そんなに面白かったかい?」ピエロは女の子に聞いた。「あなたの赤くて丸い鼻がおかしくておかしくて…」女の子は答えた。今までで一番楽しくて、おかしくて、嬉しい気持ちだった。アハハ
東雲 さん作 [264] -
ラフター〜お話バージョン 2〜
次の日からピエロは女の子の元へ通った。徹夜で考えた一発芸。十八番の玉乗り。お得意のパントマイム…。でもなにをしても女の子は笑わなかった。ピエロはだんだん悲しくなった。「ちくしょう。オレの芸は女の子一人笑わすこともできないのか!」女の子は笑うことができずに泣いてばかり。そんな彼女を見て、自分が悔しくて、ある日ピエロも泣きはじめてしまった。女の子の悲しみが伝わってしまったように大声で泣いた。女の子と
東雲 さん作 [267] -
ラフター〜お話バージョン〜
ある街に生まれてから一度も笑ったことのない女の子がいた。笑いたくても笑えなかったのだ。何人もの医者にも見てもらったが原因は不明。笑顔の代わりに涙ばかりが出る。「ヒック…ああ…私は一生死ぬまで笑えないかな…」女の子はため息まじりに呟いた。私もみんなみたいに笑いたいのに…。ある日、そんな彼女を見かねて街のピエロが自分の芸で女の子を笑わそうとしに来た。このピエロにかかれば笑わない人はないと街では評判だ
東雲 さん作 [268] -
ラフター〜唄バージョン〜
生まれてから一度も笑ったことのない女の子笑顔の代わりに涙が出るそんな彼女を見かねたピエロは自分の力で彼女を笑わそうとするピエロにかかれば笑わない人はないでも彼女は笑わなかったピエロは言う「ああくそ!いつか笑わせてやる」君の笑顔が見たいんだよ涙でふやけたその顔はオレがはがしてやるそうかそんなに悲しいならオレが笑わせてやるピエロがどんなにふざけても笑わない彼女ピエロもだんだん悲しくなってピエロも大声
東雲 さん作 [269] -
Rain
雨が降りそうな雲僕は君を待つ心の中で泣いて何も喋らないそんな途切れそうな日々を後悔して過ぎていく話すことはできなくて自分の感情に押し込めるただ見るだけ君のことをただ見るだけ…雨が降りそうな雲君はもう来ない気がつくと降っていた降っていた雨は涙に変わっていた手を繋ぐこともできなくて僕は君を思い描くただ見るだけ君のことをただ見るだけ…雨は降り続き僕の涙を隠すように…
東雲 さん作 [260] -
君に告白できるかな
僕は今から君の知らない場所へ行くよきっと君はそんなことどうでもいいんだろうけどだからその前に君に伝えたいことがあるんだ今までずっと心の奥に溜め込んでた言葉を残念なことに今だから言えるんだそんな臆病な僕を君は笑ってくれるかな君に告白できるかな「君が好きです」ずっと昔からそしてこれからも君の何気ない仕草や君の匂いさえ僕は夢で見てしまうくらい今、君に伝えるよこれはずるいのかもしれない今さら告白してさっ
東雲 さん作 [261] -
偽善
今の自分がしていることが正しいとは限らない偉い人がやってるから正しい年上の人が決めたからから正しい神様が言ったから正しい決してそうだとも言いきれないならばどうするか…考えろ自分の脳で考えろ何が正しくて、何が間違っているのかを周りに流されるなそれは偽物の正義ただ何も考えず生きてるだけになるのか考えろ 考えろ 考えろ 考えろ 考えろ 考えろ…そして周りの世界と戦えさあ対決だ
東雲 さん作 [336] -
天秤
天秤の掲げた方を捨てるこれよりも大切な物じゃないだから何かまた大切な物を手に入れる時また掲げた方を捨てる大切だった物を捨てる何か手に入れる度に何かを捨てていくそうやって生きている勇敢な選択に拍手今まであんなに好きだったのに新しい好きな物を見つけたらすぐ冷める人間は飽き性ですから
東雲 さん作 [262] -
喧嘩上等
かかってこい かかってこい全て俺が受け入れてやる全て壊してやる愛も、愉しみも、哀しみも、お前も…拳を固め殴り付けてやる邪魔くさい感情はいらない俺を弱くするだけだ誰よりも強く 何よりも恐ろしくお前を蹴散らすでも本当は弱いから大声を出して威嚇するばれないように必死に必死に…かかってこい かかってこい言うだけ言って俺の弱さを隠すそして決して自分からは喧嘩しない
東雲 さん作 [309] -
色景色
青空を作る色。この青い空の下で貴方と出会た白太陽の光。貴方と二人で見た白い朝焼け赤貴方の血の色。貴方の口から吐いて真っ赤青紫貴方の唇の色。動かない貴方に溶けていく黒私の目の前。暗くて、黒くて何も見えない貴方と見た景色が黒で塗り潰されていく貴方はもういない…いるのは黒い私
東雲 さん作 [269]