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東雲 さんの投稿された作品が104件見つかりました。
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メルヘンとロマンチスト
第一話 「ロマンチストの天使」天使。あのよくアニメとかででてる奴。羽が生えてて天国とかに連れていく奴。そんな作り話みたいな奴が今、俺の前にいる。「おーい。聞いてるわたる君?」天使と名乗るこの男はいきなり現れた。部屋でただ漫画を読んでたら来た。いきなり来て言った。「な、何?」「だから…俺と一緒に世界を救おうぜ!?」「何言ってんのお前。わけわかんないし、いきなり来て天使?お前が?そんな死んだみたいな
東雲 さん作 [344] -
天国 2
「天国!?」俺とカズは声を上げた。「はい。ここは天国です。最高の楽園です。どうぞ楽しんでください」男は優しい声で言った。本当に天国なのか。そんな馬鹿な。あの飴玉のせいで?「ほらね兄さん。やっぱりこれたじゃない天国」脳天気にカズは俺に自慢をしてきた。「ば、馬鹿。こんなの夢に決まってるだろ」しかし言葉とは裏腹に身体がそう思わせなかった。ここが天国だ。これが天国だと脳が言う。最初から知っていたように否
東雲 さん作 [318] -
天国 1
「ただいまあ」家でテレビを見ていたら弟のカズが帰ってきた。カズは東京へ買い物に行っていた。帰ってくるなりカズは俺に買い物袋を渡した。「はい兄さん。お土産ね」「…今度は何買ったの?」カズは無類のオカルトやどうも胡散臭い物が大好きだった。だから俺は今回もどうせろくな物ではないだろうと思った。カズは嬉しそうに言った。「天国に行ける飴玉」「何だそりゃ。この前の未来がみれる眼鏡と大して変わらないじゃん」そ
東雲 さん作 [409] -
ユメクイ 3(完)
そこに男はまたいた。「どうでしたか?」「…最悪だったよ」俺はげんなりした。夢だとしてもあんな姿は見たくない。「なあもう一度見せてくれよ」「ではまたあなたの夢の記憶を貰いますが」「そんなもんいくらでもやるよ」俺は目をつぶった。男はまた笑った。「毎度ありがとうございます」今度は黄色の「道」を行った。部屋のドアを開けた。そこには誰か「男」がいた。誰だあの人。どこかで見たようだが思い出せない。その「男」
東雲 さん作 [392] -
ユメクイ 2
「さあって…。お前知らないの?」俺は少しいらついて言った。「どう思うかはあなた次第という事です。これらの「道」に繋がっている部屋はあなたを映すだけです」男は優しい声で言った。「…そうなの?」「はい」と、なると俺は続きが見たくなった。とぼけているけどあの紳士ぶった男は未来が見えるってことを遠回しに言っているにちがいない。「…わかった。ありがとう。じゃあね」俺は他の「道」を行こうとした。しかし男は俺
東雲 さん作 [377] -
ユメクイ 1
たとえば夢の中でこれは夢って気づくときあるでしょう。そして目が覚めてああ夢かよ、とか夢でよかった、とか思ったりして。でも次の日には忘れてるって奴…。気がついたら目の前に「道」が周りを囲む様にいくつもあった。「道」は一つ一つ色も違うし、土だったり、コンクリートだったり、泥道だったりしてた。そこで立ちすくむ俺。妙に現実味のあるありえないことが起きているのに俺は冷静だった。ああこれって夢なんだなこれが
東雲 さん作 [398] -
はるまついぶき 11(完)
「よかったね二人とも」シルバードラゴンは言った。「ああ。あなたがいたからリリーを助けられた。ありがとう」と、ハル。「私もだよ。またいつか会えるといいね。では私は[魔界の洞窟]に帰るとしよう。さようならハル。そしてリリー」「ありがとう。さようなら…」飛び立つシルバードラゴンをハルとリリーは見送った。シルバードラゴンは実在した。作り話などではなかった。今は神様にもハルは感謝できた。ただ気持ちがよかっ
東雲 さん作 [490] -
はるまついぶき 10
ダズはその絵はさっきリリーの部屋で見た絵だと思った。「その絵は俺の物だ。リリーは売ったがその絵まで売った覚えはない」あの絵が他の人の所に行くのはもったいない。美術館の館長としてではなく個人的にそうダズは思った。「いいえ。その絵はリリーの物です。その絵はハルのために夜、寝る間も惜しんでこつこつ描いた物です。あなたのためではありません」シルバードラゴンが言った。「何だと?……じゃあその絵を俺に売って
東雲 さん作 [360] -
はるまついぶき 9
庭には月の光に照らされているシルバードラゴンがいた。突然の事態に混乱するダズ。シルバードラゴンだって!?リリーもベランダに飛び出した。確かにいた。本当にシルバードラゴンなんていたんだ。銀色に輝く鱗が美しい。そのシルバードラゴンの背中から降りてくる青年をリリーは見た。すぐに正体はわかった。「ハルゥ!!」リリーは叫んだ。青年はハルだった。やっぱり来てくれた。ハルはにっこり笑ってリリーを見ている。手に
東雲 さん作 [368] -
はるまついぶき 8
シルバードラゴンはその涙をビンに一滴入れハルに渡した。一滴でもビンはいっぱいになった。「さあこれで彼女を助けなさい。約束なのでしょう?」ハルは嬉しさのあまり泣いていた。「ありがとう。ありがとう」ハルは震えながらビンを受け取った。「…さて、では私の背中に乗りなさい」シルバードラゴンはしゃがみ込みハルを背中に乗せた。「どうするんだい?」と、ハル。シルバードラゴンは優しく言った。「リリーのところへ行く
東雲 さん作 [374]