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上坂 葵 さんの投稿された作品が7件見つかりました。

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  • もう一つの聖なる夜に

    「今日は寒いな。」彼女との待ち合わせ時間まであと25分。いやあと10分。クリスマスイブに誘ったはいいが、プレゼントを用意するのに時間がかかった。「今日こそ言わないと。」俺は今日大好きな彼女にプロポーズする。付き合いだしてから5年になる彼女とは、小学校からの腐れ縁で、同い年なのによく子分みたく扱われた。内気な俺はそんな彼女にちょっとばかし憧れていた。だが中学校が別になったこともあり、もう会えないも
    上坂 葵 さん作 [681]
  • 聖なる夜に

    「寒い…。」今年のクリスマスイブは、珍しく彼の方からデートに誘ってくれた。でも早く着きすぎてしまい、こうして寒い中待つ羽目になった。しかし彼のことだから約束の時間の15分前、だいたい今頃来るはず。「早く来ないかなあ。」同い年の彼とは小学校からの付き合いで、当時はよく遊んだ仲。身長は私より小さく、弟のようにかわいかったっけ。中学校が別になって、それっきり会わなかったけど、高校で再会したときなんか、
    上坂 葵 さん作 [642]
  • 踏み出す一歩(後編)

    次の日、私は高台に行き、杉の木の下にいる彼に話し掛けた。「ずっと待ってるんだね、10年前のあの日から…。」彼はまたやさしく笑って言った。「うん。ずっといっしょにいようって、10年前のあの日に約束したんだ。」「彼女はもうここには来ないと思う…。」「えっ?」「昨日、テレビで見た。今はもう別の家族がいるみたい。」「……そうか、止まったままなのは、僕だけだったんだ…。」また淋しそうな顔をして彼は言った。
    上坂 葵 さん作 [673]
  • 踏み出す一歩(前編)

    「ねえ、いつもここにいるね。」夕暮れ時に、いつも高台にいるその人に私は話し掛けた。「ここで何をやっているの?」唐突な私の質問に、その人は笑顔で答えた。「この景色を眺めているんだ。昔、好きだった人と、よくここに来ていたから…。」「確かにいい景色。街の明かりが少しずつ灯っていって、ちょっとした夜景スポットだね。今まで気が付かなかった。」「僕も大好きなんだ。」そう言ったその人の表情はどこか淋しげで、過
    上坂 葵 さん作 [704]
  • 夫婦ゲンカ 〜休日〜

    「またねー。」「うん、バイバーイ。」友達と別れて家に向かう。最近寒くなってきたせいか、外で遊ぶのもつらくなってきた。(早く家に行ってあったまろう。)そう思って家に帰ると、家の中は不自然に静まり返っていた。(今日は土曜日だから二人とも家にいるはず…。)僕は瞬時に察した。居間のドアを開くと、父はあぐらをかいて新聞を読んでいた。台所では、母が夕飯の支度をしている。「あっ、おかえり。」「ただいま…。」「
    冬馬9才 さん作 [721]
  • 許されぬ恋

    生まれた時からいっしょだった…。僕らは同じ日、同じ時間、同じ場所で同じ親から生まれ、今まで同じ時を過ごしてきた…。お互いを意識し始めたのは中二の時だった…。それまでなんでもなかったことが、とても気になってしょうがない。親が仕事で遅くなる時なんて、家ではすごくギクシャクして、あまり顔を合わせなかった…。思い切って姉さんにも聞いてみた。「これから僕らはどうすればいいんだろう。」「私はあんたがいてくれ
    上坂 葵 さん作 [742]
  • 夫婦ゲンカ

    「前から思っていたけども…。」いつものように朝食を食べている父に母が言った。「なんだよ。」答える父。「目玉焼きにどうして砂糖なの?」「どうしてって、うまいから。」「変なの。」「なんだと。」(始まった。)それをいうならお前こそ変だろ。」「どこがよ。」「お前は目玉焼きというが、毎回黄身がつぶれてカチカチになっているこれのどこが目玉焼きだよ。目玉ないだろうが!」「私が好きで作っているからいいの!普段ろ
    冬馬9才 さん作 [757]
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