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深谷恵梨香 さんの投稿された作品が72件見つかりました。
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彼女の声、君の笑顔-3-
夕方…いよいよ飲み会が始まった。「はいはーぃ!!自己紹介しまーす!!堤裕二、21歳、独身!!彼女募集中でーす!!彼女に立候補したいコは僕にじゃんじゃん話しかけちゃってー!!」…………裕二…我が友達ながらうざい…めちゃめちゃ微妙な空気になってんじゃねぇかよ。「あ、こいつは親友のはやて!!よろしくな!!」「やめろ!!離れろよ!!勝手に俺の紹介してんじゃねぇ!!」『キャー!!かっこいぃ!!』「あ、こら
深谷恵梨香 さん作 [290] -
彼女の声、君の笑顔-2-
21歳の春、今日は新しく入ってくる新入生のための飲み会がある。「かわいぃコ来るかな!?なぁ、はやてっ!!」「知るかよ。興味ねーっつーの。」瀬奈よりかわいぃ女なんかいるか、ボケ。「んだよ、冷てーなー、はやて君は…」「うるせー。」「そーやってると、彼女いない歴、どんどん更新されてくぞ。」「うっせー、んなもんどうでもいぃんだよ、彼女いない歴21年のくせに…」「な、なんてこというんだよー!!それは言わな
深谷恵梨香 さん作 [331] -
彼女の声、君の笑顔-1-
俺の彼女は死んだ。5年前に…俺は、幸せになってねと背中をおしてくれた彼女の声にこたえるため、彼女が入りたがっていた大学に進学した。新しい出会いの中で、新しい幸せを見つける…それが彼女の願い。彼女が死んでから5年間、いろんな出会いがあった。でも、おまえより大切なやつなんて現れなかったよ…今でも彼女との思い出の場所をめぐっては、静かに耳を澄まし、彼女の声を探す。“はやて、大好きだよ”「俺も瀬奈が大好
深谷恵梨香 さん作 [346] -
声-完-
あれからまた1年…冷たい空気が肌につきささる朝…今年もまた瀬奈の誕生日がやってきた。今日は瀬奈の誕生日だ。俺はでっかいチョコレートケーキを片手に瀬奈が眠る場所へとやってきた。「おはよ、瀬奈。誕生日おめでと!!」“ありがと、はやて”「俺、大学受験合格したよ。おまえが入りたがってたとこ。おまえ頭だけはよかったから、勉強大変だったよ。これから大学入って、友達いっぱい作って、瀬奈の分もいーっぱいいろんな
深谷恵梨香 さん作 [371] -
声-20-
「瀬奈っ!!」瀬奈がだんだんと薄らいでいく。「ごめん…もう時間…はやて、わたしの分も生きて、幸せになってね。わたし、はやてのこと、遠くからずっと見守ってるから…」「瀬奈っ!!イヤだ!!置いていくな!!せなーーーっ」瀬奈に手を伸ばしても何めつかめず、とうとう瀬奈は消えてしまった。「せなーーーーーっ」俺はしばらく声を枯らして泣き叫んだ。“泣かないで。前を向いて。はやては幸せになれるから。”空から、そ
深谷恵梨香 さん作 [328] -
声-19-
「わたし…はやてをしばりつけるために生まれてきたんじゃない。」瀬奈の言葉が俺の胸にささった。「わたしはね、はやてを幸せにしたいの。わたしがはやてに幸せにしてもらったから…わたしのことは忘れないでほしい。でも、わたしはもう、はやてに触れることすらできないから…はやてには新しい出会いの中で、新しい幸せを見つけてほしいよ。」「瀬奈…以外の誰かと幸せになんかなれないよ…」「はやて…わたしに出会ってかわっ
深谷恵梨香 さん作 [309] -
声-18-
瀬奈を強く抱きしめたはずの俺の腕にはなんの感触もなく、むなしく空をきった。「………」「どうして…」どうして瀬奈を抱きしめることができないんだ。「わたしは死んだんだよ。はやて、ちゃんと受け止めて。はやてはいつもわたしがもどってくるって信じ込んで現実逃避ばっかりしてる。ちゃんと前を見て!!後ろばっかり見てちゃダメだよ!!」「戻ってきたじゃないか!!」瀬奈は、ここにいるじゃないか…「今、目の前にいるの
深谷恵梨香 さん作 [290] -
声-17-
「なに?」俺は自分の目を疑った。そこにはさっきまでいたりなの姿はなかった。「瀬奈…」瀬奈の幽霊………?「はやて…ごめんね…わたし…ずっとさっきから一緒に話してたんだよ。りなになって…」「へ…」俺は夢か現実かもわからず、放心状態で瀬奈を見つめていた。なんだ…これ…どうして、瀬奈が…さっきのりなが瀬奈?頭の中が混乱している。「わたし…ずっとはやてのことが気になって…わたしが死んでからはやてまた孤立し
深谷恵梨香 さん作 [243] -
声-16-
「おまえも行くか、ケーキ屋。どうせ暇なんだろ?」「うん!!」そうして俺とりなは公園をあとにして、ケーキ屋へとむかった。俺は瀬奈が大好きだったチョコレートケーキのでっかいやつを買った。「ほらっ」「え?」「おまえ食えよ。」「え??」「おまえも今日誕生日なんだろ?」「うん…」「おまえさぁ…なんか…瀬奈に似てるんだ。瀬奈の生まれ変わりだったりしてな…なーんてな!!」あほか…りなは瀬奈じゃない…「チョコレ
深谷恵梨香 さん作 [243] -
声-15-
「っ…せ…な…ほんとに死んだのかよ…イヤ…だよ…俺…どうすれば………」瀬奈のきれいな顔にポタポタと雫が落ちる。「せなーーーーっっっ」「俺さ、最後瀬奈が死ぬとき一緒にいてやれなかったこと…今でも後悔してる…」苦笑いをしながら、隣を見ると、りなの目から大粒の涙がボロボロとこぼれていた。それを見て、俺の目からも一筋の涙が流れた。「瀬奈にでっかいチョコレートケーキ食わせてやりたかった…欲しがってたお揃い
深谷恵梨香 さん作 [245]