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深谷恵梨香 さんの投稿された作品が72件見つかりました。

 
  • 声-4-

    なんだこいつ…「何言ってんだよ…」「今日だけでいいの!!あそぼ!!」ほんと、なんなんだ…「お兄ちゃんねぇ、君と遊んでる暇ないんだよ…」「じゃ明日!!明日ここに来て!!待ってるから!!じゃまた明日ね!!」「え、あ、写真!!」俺はとっさに女の子の後を追った。公園の入り口でキョロキョロとあたりを見回してみたが女の子の姿はなかった。逃げ足が早いな…強引でわがままなコ…まるで瀬奈みたい…“はやてー早く!!
    深谷恵梨香 さん作 [234]
  • 声-3-

    放課後、公園の木陰で居眠りをしていた俺は、瀬奈の声がして思わず飛び起きた。「瀬奈!!」「あ…」そこにいたのは、中学生の女の子。髪が短くて、幼い顔。グルグルの巻き髪で、大人びた化粧のギャルな瀬奈とは正反対だ。瀬奈じゃない…なんだ、ただの幻聴か…「ごめんなさい…起こしちゃったよね…」瀬奈…と同じ声だ…「でも、これ…あっちまで飛んでいってたよ。」「あ、写真…」大事な写真を落とすなんて!!「ありがと!!
    深谷恵梨香 さん作 [301]
  • 声-2-

    瀬奈がいなくなって2年が経つ。瀬奈がいなくなっても、いつまでも瀬奈との記憶が頭の中に鮮明に焼き付いていて、忘れることができなかった。俺が瀬奈にあげた指輪と瀬奈がせがんで撮った俺と瀬奈の写真…あの日から2年間、肌身放さずもっている。目を閉じて、心の中に瀬奈をうかべると、目を開けたときに瀬奈が現れるんじゃないかと、いつも思ってしまう。今だってほら…心の中には瀬奈の笑顔。瀬奈の声が聞こえてきそうだ。「
    深谷恵梨香 さん作 [336]
  • 俺は1人ぼっちだ。おまえがいたから俺は毎日笑っていられた。女の子を下の名前で呼んだのはおまえが初めて。女の子に告白したのもおまえが初めて。女の子と手をつないだのも、女の子とキスをしたのも全部おまえが初めてだった。頭をなでるといつもよろこんでいたな。名前を呼ぶといつも笑顔で振り向いていたな。おまえの手はいつも温かかった。なのに、今…俺は冷たく冷え切ったおまえの手を強く握りしめている。おまえの顔を見
    深谷恵梨香 さん作 [396]
  • 遠くても…-完-

    「今は遠くても…いつか幸村さんに近づけたらな…なーんてね…」「………今はまだ、エリカの気持ちに答えれない。自分勝手かもしれないけど、もしこれから先、エリカが変わらず俺のことを好きで、俺もあいつを忘れてエリカを愛することができるようになったら………今度は、迎えにきてもいいか?」「………っはい。エリカの気持ちは変わりません。ずっと待ってます。」遠くても…エリカには今、希望がある。あなたのことをずっと
    深谷恵梨香 さん作 [291]
  • 遠くても…-50-

    その後、エリカは幸村さんに家まで送ってもらった。「幸村さん…」「ん?」「幸村さんって離婚した奥さんのことまだ好き…ですよね?」「…そうだな。って、ごめん!!なんていうか…その…」「謝らないでください。奥さんといるときの幸村さんほんとに幸せそうだったから…」「…てか、いつの間に離婚のこと知ってたんだよ…確かに…俺、あいつのことまだ好きだ。あいつが他に男作ったって知ったとき、ほんとに傷ついたよ。でも
    深谷恵梨香 さん作 [219]
  • 遠くても…-49-

    “ありがとう”エリカが幸村さんに伝えなきゃいけなかった言葉。ほんとはずっと伝えたかった言葉。「俺…ありがとうだなんてエリカに言ってもらえる立場なんかじゃない…」「そんなことないです。利用されてるのは自分が一番知ってました。それでも幸村さんのそばにいたかった。エリカが自分で選んだことです。」「エリカ…ほんとに信じてもらえないかもしれないけど、エリカのこと気にかけていたのはほんとだった。売り上げのた
    深谷恵梨香 さん作 [223]
  • 遠くても…-48-

    「幸せだったから…」「え…?」「幸村さんのこと、好きになって、幸村さんのために働いて、幸せでした。つらいことはいっぱいありました。でも、わたし…」涙がこぼれそうになった。今までの幸せな気持ち、つらい気持ち全部溢れてきた。「わたし、幸村さんと出会えて…」幸村さんに出会わなければ…何度も思った。幸村さんと出会わなければ、こんなにつらい思いをすることなんてなかった。でも、もし幸村さんに出会わなかったら
    深谷恵梨香 さん作 [209]
  • 遠くても…-47-

    エリカは仕事を終えると幸村さんと待ち合わせしていたレストランへと向かった。「エリカ、こっち」「幸村さん…」久しぶりにあった彼の目をまともに見ることもできず、エリカはずっとうつむいていた。「エリカ…元気だったか?心配…だったからさ…いきなりいなくなったりしたから…」「元気でしたよ。」「どうして突然いなくなったりなんかしたの?」「…わかりません。なんとなく1人になりたかったから…」「本当は…?俺のせ
    深谷恵梨香 さん作 [197]
  • 遠くても…-46-

    それでもエリカは幸村さんのことが忘れられなかった…幸村さん…離婚しちゃったのかな…朝起きてから、仕事をしているときも友達と遊んでいるときも、ずっと幸村さんのことばかり考えた。「幸村さん…」あれ…おかしいな…幸村さんが見える。幸村さんのこと考えすぎて幻が見えてきたのかな?「エリカ…久しぶり…」………「ここにいるって聞いて…仕事中に悪いな。元気にしてた?」「ほんもの?」「え?」幸村さんだ…あまりに突
    深谷恵梨香 さん作 [209]
 
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