携帯小説!(PC版)

トップページ >> KISARA さんの一覧

KISARA さんの投稿された作品が14件見つかりました。

  • 1
  • 2
 
  • KISARAの恋[14]

    ――19時50分。2人の間にはパスタ皿とフォークが当たる音しかなかった。酒も飲んでないのに、頭がボーっとする、言葉も出ない貴更。奈緒はパスタを綺麗に食べるなぁと何となく眺めているだけだった。ほぼ、終わりかけの頃、奈緒の方が話しを始めた。「あのね、自分からこんなことを言うのは初めてやってん」だろうなぁと、普段、バイト先では控え目な奈緒のことやし、と貴更は思った。「奈緒ちゃんにしては大胆やったな」「
    KISARA さん作 [83]
  • KISARAの恋[13]

    「私ね、桜木くんに言ったの。何でそんなことを急に言うん?って。」「見てる目が違う。って。で、気が付いたんやけど。」どうやら、桜木の言う通りらしいと、貴更は気が付いてしまった。桜木は要領が良くて人のしてることは良く見てる。でも、キャラとしては適当な感じだが、案外、見る目はある方なのだ。貴更は、もし、奈緒が自分に好きだと告白したら返事ができないと思うと、とにかく、この状況を何とかしなくてはと考え始め
    KISARA さん作 [146]
  • KISARAの恋[12]

    貴更は、一呼吸置いてから、またタバコに火を点けた。「で、気になることって?」「実は、桜木くんには前から相談に乗ってもらってたんやけど…。」「へぇ、あいつ、相談に乗れるタイプやったんか。」貴更は奈緒が何を桜木に相談していたのか、まだ、この時点ではさっぱり分かっていなかった。「だって、優木くんには相談できないから。」「……え?そんなキャラじゃないってか?」「じゃなくてね、…。」貴更は、これって、ひょ
    KISARA さん作 [110]
  • KISARAの恋[11]

    その頃、椎名林檎が大好きだった貴更はエンドレスで『本能』を聴いていた。ハンドルを握る手でリズムを取りながら、普段なら歌っているところだが奈緒がいたので黙っていた。「椎名林檎さん、好きなん?」と奈緒が話してきた。「あぁ、はまっててな、この曲がええな。〜約束はいらないわ、果たされないことなど大嫌いなの〜♪ってな。」「私も好きなの・・・・・・。」「あっ、そうなん?カッコええよなぁ?」「そうね。優木くん
    KISARA さん作 [106]
  • KISARAの恋[10]

    桜木に事の真相を聞きたかったが、バイトの上がりまで時間がなく、自主残業はできないなぁと貴更は品出しに専念して、桜木とは話すことはなかった。一通り終えると、時間は18時を少し回っていた。「じゃぁ、帰るわ。お先。」と桜木に言って、事務所に向かった。結局、写真の件はOKどころか何も解決することなく終わってしまった。事務所では既に奈緒が待っていた。帰り支度をして、二人で店を後にして駐車場へ向かった。店か
    KISARA さん作 [106]
  • KISARAの恋[9]

    「え?俺が楽しそうにしてたら何か問題でもあるん?」「有り過ぎやろ。バカ正直で鈍感で…。」「それを問題って言うなや。で、なんなんや。」「あのな…」突然倉庫の扉が開いた。「て〜んちょ〜、ここでアホが二人油売ってますよ〜。」と亜紀の声。「油なんか売ってるかい!品出しの準備じゃ、ボケ。店長は休みじゃ、アホ!」と桜木。 「コソコソ、何の話しとん?ちょっとーそろそろ混んでくる時間やしレジ入って、サッカーして
    KISARA さん作 [101]
  • KISASAの恋[8]

    「ちょっとね…。メル友ができたって、前に言ってたやん?あれからな、写真が送られて来てとうとう昨日電話で話してん。」同僚の桜木は目が点になっていて僕を倉庫に連れて行き、ボソボソと話し始めた。「うそぉ!可愛かった?ええ感じなん?」「まぁ、綺麗なことは綺麗やねんけどな、めっちゃ積極的でな。意味分からんわ。」「お前の写真はもう送ったんか?」「いや、そのことで電話してんけどな、俺、写真とか嫌いやん?送るや
    KISARA さん作 [126]
  • KISARAの恋[7]

    「あー、まだ風呂入ってへんし、そろそろヤバイかなー。」「ごめんねー、つい色々話しちゃって。」「いや、大丈夫ですよ、でもまぁ、とりあえず、今日はこの辺で…。」少しの沈黙が貴更を緊張させたが、あゆみの返事は意外なものだった。「うん、分かった。あのさ、1つお願いがあるんだけど。」「内容によりますけど、それでいいなら。」「うん・・・また、明日、話したいっていうか、声を聞きたいんだけど、私から電話するから
    KISARA さん作 [116]
  • KISARAの恋[6]

    「あのさぁ、そっちは雪とか降ってる?」とか?何やそれ。槍でも降ってんのかね?と多少笑いを堪えて返事した。「いえ、全然やし。こっちは今の時期でも昼間は5、6度はあるんですよ。3月までまだ2週間ほどあるけど、3月になったらもっと暖かくなるんとちゃうかな。今年は雪は降らないかなー。」「えー。ホントに?信じられないわ。じゃぁ雪下ろししたことなんてないよねー?」「神戸育ちやし、したことないなぁ。」「じゃぁ
    KISARA さん作 [110]
  • KISARAの恋[5]

    「え〜っと、010の9…」とブツブツ言いながらKISARAはあゆみのケータイ番号を押していた。時計を見ると23時を過ぎていた。呼び出し音がやたらと長く感じた。胸の鼓動が緊張感を何倍にもした。「…はい、もしもし?森下ですけど…」「あ、あの、初めまして、神戸の…」と言いかけたらあゆみが話を遮って「あっ!KISARAさんですか?あゆみです!」と全く無防備な返事が来た。「あ、はい。初めまして。KISAR
    KISARA さん作 [137]
  • 1
  • 2
 

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス