トップページ >> るぅ さんの一覧
るぅ さんの投稿された作品が92件見つかりました。
-
relations 3
「は?言うわけねぇじゃん。必要なぃし。あいつは格好いい俺だけ知ってればいぃんだよ。」「ふぅん。」あれ?なんか呆れられた感じ?ユカリは嘆息しながら近付いてきた。「もっといろんな顔見せたほぅがいいよ?きっと喜ぶと思うな。今度からは何かあったら彼女呼びなよ。」なにそれ。別にお前に関係ないし。だいたいそれって、もう呼ぶなってこと?黙り込んだ俺を苦笑して見下ろすユカリ。左耳できらりと光ったのは、いつもつけ
るぅ さん作 [354] -
relations 2
「バイトで嫌なことあったんだ?また店長に怒られたとか?」なんでわかるんだよ……。ユカリは勘が良いのかよく当てる。だからつぃ俺も言っちゃうんだよな〜…「だってあいつ俺にばっか怒んだもん。ぃちぃちうるせぇんだよ。」「怒られるよぅなことしたの?」「してねぇ。あいつ俺に嫉妬してんだよ。俺がもてるから。」「あぁ、そぅかもね。」軽く微笑みながら香水をふるユカリ。薔薇の甘い香りが部屋に広がった。この匂いは嫌い
るぅ さん作 [401] -
relations 1
俺はリョウ。19歳の大学生。まだ就職も人生も考えなくていい気楽な生活。毎日ツレとテキトーに大学行ったり遊んだりバイトしたり……で、夜はクラブ通い。一人暮らしだから夜はつまんないじゃん?クラブ行きゃ座ってるだけで女が寄ってくるから、そのなかで一番良いやつを選ぶ。だいたいは一夜限りだけど、体の相性が良い奴はセフレに昇進する。ユカリもその中の一人だ。半年前にクラブで知り合ったユカリは、26歳のOL。モ
るぅ さん作 [473] -
フォーリンラブ 6
「晃。」「あきら……。」口の中で復唱する。それだけで顔が赤くなるのがわかった。触れられた頬が―――熱い。フワフワと夢の中にいるみたいだ。いつもの街がなぜか淡いパステルカラーに見えて、雨の雫がきらきらと光輝いている。「優子……私、変わったかも………。」蘭は真っ赤な顔で呟くと、歩き出した。家までの3分間、傘を抱きしめ雨に濡れながら―――\r浮かんでは消える晃の顔に、なぜだか溢れ出す涙。体は冷たいのに
るぅ さん作 [307] -
フォーリンラブ 5
男の返事は無く、周りからは好奇の視線と失笑。恥ずかしくて固まってしまった蘭。ただただ地面を見つめていたら、突然降り注ぐ雨が遮られた。「!」顔をあげると、目の前に男。手には蘭が落とした傘を持っていた。行ってしまったわけじゃなく、ただ蘭の傘を拾おうとしただけだったのか。なんだかもう――嬉しさと恥ずかしさとさっきの恐怖がぐちゃぐちゃになってしまい、蘭は泣き出してしまった。「うぅごめ…なさっ………ありが
るぅ さん作 [272] -
フォーリンラブ 4
低い声で言うと、男は蘭を軽く抱き寄せた。細身だががっしりした胸元。大きな手のひら。男に免疫がない蘭は、なかばぼんやりした頭で身を任せた。「てめぇっ…。」「やんのかよ。」感情的では無いのにやけに威圧的な声。見た目といい態度といい、明らかに喧嘩慣れしていそうだ。「やめろよ、行こうぜ。」逆上しまだつっかかろうとする男を、ツレが抑える。いろいろ嫌な言葉を吐き捨てながら去っていく男達。その後ろ姿を眺めてい
るぅ さん作 [294] -
フォーリンラブ 3
「いかないっ!」即答して歩き出す蘭。しかしすぐに歩みを止められた。蘭の華奢な腕を男が掴んだのだ。衝撃で傘が落ちる。「良いじゃん行こうよ〜。」「楽しいからさぁ。」冷たい雨が降り注ぐなか、肩を抱かれ二人に囲みこまれる。「やだってばっ!」怖い……慌てて逃げだそうとするが男の力にはかなわない。誰か…助けて…。見回すが人々は完全に見て見ぬふり。信じられない!「誰かっ!助けてっ!!」叫ぶ蘭の口を男の手がふさ
るぅ さん作 [269] -
フォーリンラブ 2
確かに彼氏は欲しいけど、無理につくりたくはない。だって本当に運命の人なら、必ず私を見つけ出してくれるはずだもん。なんて、高校1年にしては乙女チックな考えを持つ蘭。それを知ってる優子はひそかに嘆息し、言った。「まぁ蘭らしぃけどね。あ、ダァからメール来た。今から会えない?だって。」「今からぁ?」今日は夜までカラオケで盛り上がる予定だったのに……こんな嬉しそうな顔されたら引き止められない。「いぃよ〜カ
るぅ さん作 [279] -
フォーリンラブ 1
雨に濡れたあなたの指先雨に混じるあなたの匂い雨に紛れたあなたの声そのすべてが特別でそのすべてが愛しくて私の心を離さない【 はじまりの雨 】「雨……降ってきたぁ。」どんよりした灰色の空を見上げ、綾瀬 蘭は呟いた。4月だというのに肌寒くて、なんとなく不安になるような嫌な天気。ため息をついていると、隣にいた親友の南優子が覗きこんだ。「蘭ってほんと雨嫌いだね。」「だって良いことなぃじゃん。濡れるし寒いし
るぅ さん作 [328] -
GAME 22(最終話)
あまりに突然で、身動きすらできずーーただただ、唇に広がる甘い快感を味わう。永遠のようで刹那な時。やがて軽い音を立てて唇が離れた。まだ動けない私の唇に指を当て、「やっぱ俺から言う。」笑う。「なんでっ!シンはさっき言ったじゃない!」「も一度言う。」「今度は私からよ!」「俺から!」「私っ!!」軽くにらみ合ってから、お互い同時に吹き出した。「どんなケンカだよ。」「ほんと!」「じゃあ一緒に言う?」「うん!
るぅ さん作 [441]