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るぅ さんの投稿された作品が92件見つかりました。
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GAME 21
シンが覗き込みながら言う。「あれって本気?酔っぱらってたせいなら、もう2度とそぃつに会わないで。俺も……忘れるし。」完全に誤解してる。それでもすべてを受け入れようとしてくれてるーー恥ずかしがってる場合じゃないな。ちゃんと伝えたい気持ちがあるから。「違くてっ…。」必死に顔を上げてシンを見つめる。「あれ……一人言みたぃなもんなの……シンを想ってーーー。」口にしたら尚更恥ずかしい。シンはポカンと口を開
るぅ さん作 [340] -
GAME 20
「ふ…ふふ……。」笑いを耐えきれない!この辺で勘弁してやるかぁ。「弟よ。」頭を撫でながらそう告げると、シンが眉を寄せた。探るように私を見つめ、「嘘つき…。」「へ?」予想外の反応に私は驚いて声を上げた。シンは言おうか言うまいか迷ったみたいだけど、私の間抜け面を見てぽつりと話し出す。「……昨日、お前に電話したらそいつが出た。」あぁ……そういえばタクシーで朦朧としてた時着信音が鳴ってたような……。タカ
るぅ さん作 [343] -
GAME 19
「どうしたの?」「………。」「なに?」「…なんでもない。」そんなわけないしっ!何か言いたいことを我慢してるのがまるわかり。気になるじゃない。「いいから。言って?」「……いや、まじでいい。俺大人だから。」意味わかんない!「なにそれ。とにかく言って!」「すんだことは忘れることにした!」「何を?」「もういいって!」「よくないっ!」「いいのっ!」「何がいいの!?」「だぁら、昨日の男……っっ!!」バッと口
るぅ さん作 [418] -
GAME 18
「1秒も離れたくないとか、ずっと触れていたいとか……そんなこと言ったらガキだと思われんじゃねぇかって。嫉妬や束縛なんてしたら、うざがられんじゃねぇかって。いつも怖かった。」「シン………」「本当は…“レイコは俺の女だ!”って学校中に宣言したいくらいだったけど。ばれてレイコが辞めたりしたら、毎日会えなくなるし。目を離したら誰かに取られそうで、でもガキじゃなく男と思われたくて……いつも必死。かっこわり
るぅ さん作 [388] -
GAME 17
「好きって言葉……簡単に使わないで…。」赤木さんが浮かぶから………。「赤木は好きだよ。」心の声が聞こえたみたいなタイミングで、シンが言った。「明るいしおもしろいし、一緒にいると楽しいから好き。」そんなの…聞きたくない……。とめどなく溢れる涙が、シンの制服の胸元を濡らしていく。「でも、赤木に対する“好き”とレイコに対する“好き”はまったく違う。」ふわっ突然戒めがとけた。立ちすくむ私の頬を、暖かい手
るぅ さん作 [388] -
GAME 16
言い切った瞬間、ぼやける視界のなかでシンが動いた。熱い指が私の手首を掴む。振り払う暇なんてなかった。ギュッッッカラッポになった私に、シンの体温が染み込んでくる。それはあまりに心地よくて、でもあまりに切なくて――「………しぃ…-」「え?」耳元で囁かれた言葉。小さすぎて聞こえない。黙って待っていると、シンが腕に力を込めながらはっきり言った。「すっげぇ嬉しい!!」は?ちゃんと話聞いてたの?意味わかんな
るぅ さん作 [369] -
GAME 15
「嫉妬………してるよ……。」ずっとこらえてた涙が伝うのを感じながら、まっすぐにシンを見た。「レイコ―――」「当たり前じゃない!嫉妬するし独占欲だってある!もっと触れてほしいし、いつもそばにいてほしいっ!!遊びじゃなくてっっ………」ずっと言いたかった言葉。言えなかった言葉。言わないと、いけない言葉。「私はシンだけを愛してるから…………シンも私だけを愛してほしかったよ……。」
るぅ さん作 [373] -
GAME 14
自分は棚に上げて、私を責めるわけ?だめだ。黙ってられない!「…シンこそ……昨日はどこでなにしてたわけ?ラブラブな彼女と。」「は?」とぼけるつもり?そぅはさせないわよ。眉を寄せるシンをまっすぐ睨みながら、私は爆弾を落とした。「昨日…赤木さんと抱き合いながら、好きって言い合ったりして。可愛い彼女によろしく言っといてよ。」シンが立ち上がり近づいてくる。「彼女はお前だろ。」「2番目の!?」「違うって。」
るぅ さん作 [358] -
GAME 13
見慣れた扉を開いた瞬間、鼻をついたのは泣きたくなる香り。甘いけど男を感じさせるソレは――シンの香り――「遅いし。」机に足を乗せ、腰掛けているシン。「なに…してるの……?」「待ってたんだよ。」「なんで……。」「それ、マジで言ってんの?」目を細め下唇を突き出すのは怒ってる時。やっぱり高校生だな〜わかりやすくて。っていうか、なんでそっちが怒ってるのよ。「………。」黙って下を向いた私。少ししてから、シン
るぅ さん作 [346] -
GAME 12
案の定、眼鏡の奥の瞳がつり上がった。こわい〜〜〜!「ごめんなさいっ!やりますっっ!!」慌てて職員室を飛び出してから後悔。つい出て来ちゃったけどどぅしよ〜。もう暗くなってきたから屋上は行けないし、教室はまだ生徒がいるし………なんとなく職員室も帰りにくいし………。「しかたなぃか…」結局私は英語準備室へ向かった。
るぅ さん作 [346]