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ちなつ☆ さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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初雪の駅〜最終章〜
私は冷たいベンチに腰かけたまま 子どものように泣きじゃくりながら団子を食べていた。涙だか鼻水だかわからないしょっぱい味がして、笑えた。そしてまた泣いた。 雪がますます強く降りだした。次の電車に乗る人たちが階段を降りてくる。いいとしをして、泣きながら団子を食べる女子大生を、彼らはどうみるのだろう。団子を三本食べおえて、やっと涙がとまった。コートのポケットから携帯電話をとりだした。鼻をすすって深呼吸
ちなつ☆ さん作 [177] -
初雪の駅〜最終章〜
私は冷たいベンチに腰かけたまま 子どものように泣きじゃくりながら団子を食べていた。涙だか鼻水だかわからないしょっぱい味がして、笑えた。そしてまた泣いた。 雪がますます強く降りだした。次の電車に乗る人たちが階段を降りてくる。いいとしをして、泣きながら団子を食べる女子大生を、彼らはどうみるのだろう。団子を三本食べおえて、やっと涙がとまった。コートのポケットから携帯電話をとりだした。鼻をすすって深呼吸
ちなつ☆ さん作 [176] -
初雪の駅?
なんとなくすぐ帰る気になれなくて、誰もいなくなったホームのベンチに腰かけた。「いくらあたしが大好物だっていったって、こんなに食べきれるわけないじゃん。」まったくお姉ちゃんは加減をしらないんだから。ひとくし食べてから帰ろうと、包みをもちあげると、その下にもうひとつの包みがみえた。巾着?何だろ、と引っ張りだした瞬間、だめだった。堰をきったようにあふれだした。巾着のなかにはたくさんの小銭が詰まっていた
ちなつ☆ さん作 [196] -
初雪の駅?
「伊勢屋のおだんご?嬉しい!ずっと食べてなかったからこの前夢にみたの」「まったくあんたったら、あたしより団子に逢いたかったみたいなかおして」 ばれたか。ホームにベルがなりひびいて、発車を知らせるアナウンスが無遠慮に会話をさえぎった。 「じゃあね。また来月あたりこられるだろうから。ちゃんとごはんは食べなさいよ」 言ったか言わないかのうちにドアがゆっくり閉じた。久しぶりに逢えたのに。口うるさい姉のこ
ちなつ☆ さん作 [180] -
初雪の駅?
沸かしたお湯でインスタントのコーヒーを一口飲んで思い出した。姉の幼なじみでたまにうちに遊びに来てた「綾子ちゃん」の色白でぽっちゃりめの顔。そういえば都内に住むサラリーマンとの結婚式にも姉は招待されたんだっけ。赤ちゃんが生まれたとはおめでたい。姉も相手さえいれば結婚して子どもを産んでもおかしくない年頃なんだ。あたしの卒業までは、て頑張ってくれてるのを知ってるだけにイタイ。ごめんねお姉ちゃん。ホーム
ちなつ☆ さん作 [178] -
初雪の駅
朝寝坊しようと決めていた休日の朝、けたたましい電話の音でめがさめた。電話の音ってこんな大きかったかなぁ?「ちょっとあんた休みだからって寝てたんじゃないでしょうね?もうお昼前なのよ?」電話にまけないぐらい耳に響く姉の声だった。うん。確かに枕元の時計は11:30と表示していた。間違いない。もうすぐ昼だ。「寝てなんかいないわよ。ちょっと離れてたから」「あんたの部屋なんて端から端まで往復したとこでたかが
☆ちなつ☆ さん作 [203]
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