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ヒマジン さんの投稿された作品が154件見つかりました。

 
  • 以津真天

    ええ、そうなんですよ本当に驚いちゃって…いやびっくりしましたね…最初は。最初はね、カラスかなとか思ったんですよ。こう…すーっと頭の上を横切って、そこの…ほらあそこの電柱の上にとまったんです。悪戯なカラスだななんてソレの顔みたらもう…信じられます?人の顔してたんですよ!人の顔!ニタニタ笑って気持ち悪いのなんのって…おぉ嫌だ、嫌だそれでね、私もうたまげちゃって、隣の奥さん呼び出して教えたんですよ。で
    あいじ さん作 [861]
  • MURASAME

    平将門?巨大鎧武者が幸司達に気づいた。獣のような雄叫びをあげながらその巨大な体躯で二人へ迫ってきたのだ。「邪魔だ!」邪霊の牙城と化した帝都を二人は疾走し巨大鎧武者へひたすらに立ち向かった。周囲には将門の復活に呼応した帝都中の邪霊達や、かつて封じられた水虎などがその姿を現した。「羅殺剣!」羅候の光の刃が大地を走り、道を阻むように現れる邪霊達を斬り飛ばした。不意に鎧武者の腕が二人に伸びる。「おらぁ!
    あいじ さん作 [696]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?「ああ…」女将が胎児の死体を抱き上げる。「可哀想な仔…私がちゃんと産んであげてれば…でもね、ちっとも寂しくなんかないのよ…みんないますからね…」女将の虚ろな歪んだ瞳が由良とつばめを凝視する。「貴方達も一緒に居てやってください…この仔が寂しがらないように…」「お断りします」つばめが嘲笑を浮かべ女将を見る。まるでこの状況を心底楽しんでいるようだった。「嫌ならしょうがありませんねぇ…」ふと
    あいじ さん作 [735]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?由良が部屋を見回す。さっきまで窓を叩いていた風の音が消え旅館全体に溢れていた明るさのようなモノがなくなったような気がした。「聞かせていただきましょうか。真実を」つばめが女将に近づく。「そんな…先刻私が語ったことが全てでございます。しかもそれは昔のこと、私が創り話をしているのだってこの旅館に対して悪い印象を与えない為です」女将が弁解するが、その瞳が何かを隠していることは由良の目から見て
    あいじ さん作 [618]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?「なにを…」由良が思わず絶句する。つばめの口が三日月のようにそり上がり異様な気配が辺りに呻いた。「由良先生、貴方は本当に素直で純真な子どものような人だ。だから一つの事を信じ込み、全てが見えなくなる」つばめの瞳が由良を捉える。「僕が…見落としていることがあるんですか?」「私は貴方に云いましたよね。妖は人の『想い』だと、人が存在しなければ存在しえないと」由良が頷く。「座敷童なんかねぇ…い
    あいじ さん作 [577]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?景色が歪む。現実とは思えない情景がちらちらと弥生子の周りで輝く。そんな空間に弥生子は一糸まとわぬ姿で立ち尽くしていた。「ここ…どこ?」弥生子の声が不安で震える。不意に耐え難い悪寒が弥生子を襲った。全身が痙攣を起こしガクガクと機械のように震える。「ああ…あああああ…!?」弥生子の腹部が妊娠の早送りのように膨れ上がり、あっという間に臨月の妊婦のようになった。「ひぃ…ぎゃあああああ!!」激
    あいじ さん作 [639]
  • MURASAME

    平将門?亡者達の流れに変化が生まれだした。蔵王丸や村神を始めとする妖庁の役人には目もくれず、隊列を組むような動きで大手町の将門塚へ流れていく。「急げ大光明、亡者どもの流れが将門塚へ流れている。奴は帝都に眠る怨霊を全て吸収するつもりだぞ」「しかし…!」大光明は悩んでいた。目の前にいるのは己の知っていた可王京介ではない。何故この男が将門討伐にこれほどの執念を燃やすのか全く理解できなかった。「お前に理
    あいじ さん作 [577]
  • MURASAME

    平将門?羅殺剣の衝撃が将門塚一帯を一閃した。その輝きは帝都中を覆い尽くすようである。例え、帝都のどの場所からでもその眩いばかりの輝きを確認することが出来ただろう。「どうだ、あんだけ至近距離で喰らえばちったぁ…」幸司が息も絶え絶えに立ち上がり、竜助を抱きかかえた。「村雨先輩…来てくれたんですね…」「あんなもんがいちゃ迷惑だからな。それに後輩を放っておく程薄情じゃねーよ、俺は」幸司が頭を掻きながら照
    あいじ さん作 [567]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?下弦の月がゆらゆらと揺れる。由良は暗闇に浮かんだつばめの微笑を見つめていた。いや、目を背けられなかったという方が正しいのかもしれない。「想い煩わねば妖は存在しない。結局全てを理論づけて存在を創りだすのは人間なんですよ」つばめの唇が月のように歪む。由良は急激な虚無感に襲われた。湯煙のせいだろうか、視界がいまいちはっきりしない。今夜は月が綺麗だし、せっかくの露天風呂なんだから絶景で楽しみ
    あいじ さん作 [651]
  • ロストメロディ

    「あれが…戦使と天使の戦い…?」彩羽とルシフェルの激突を目の当たりにした刹那が思わず声を漏らす。隣にいる明日奈と天見老人も黙りこんでいる。「彩羽の奴…本当に大丈夫なのか?」「師匠は負けません…あの人は無敵の人ですから」天見の言葉に明日奈が反論する。よっぽど師である彩羽を信頼しているのか、声が落ち着いている。戦いは激しさを増す。彩羽のギルガメシュが火を吹き、ルシフェルの体が大きく羽ばたき飛翔する。
    あいじ さん作 [474]
 
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