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ヒマジン さんの投稿された作品が154件見つかりました。

 
  • MURASAME

    平将門?闇が広がる。暗い光が帝都を覆い造られた光がその輝きを失う。今、外を出歩く者は誰もいない。民の全ては本能的に覚えていたのだ平安の時代、深い暗闇のなか、人も妖も同じ屋根の下息を潜めて暮らしていたことを帝都の狛犬、渋谷のハチ公像に地霊が群がる。ハチ公像は光を発つと地霊達を消し飛ばした。しかし地霊は次々と群がり遂にハチ公を奈落へと引きずりこんだ。同時刻…同じ現象が上野でも起きていた。上野の西郷隆
    あいじ さん作 [456]
  • MURASAME

    平将門?竜助は居間に座りじっと幸司を見つめている。幸司は半ば呆れ顔でサングラスの奥を見据えた。彼の腕には砂羽がぴっとりと抱きついている。「先輩…」竜助が重々しく口を開く。「やっぱりロリコンだったん…」信じられないようなスピードで幸司の拳が竜助の顔面を殴り飛ばした。「何するんですか!?」「黙れ!そんなことを言う為にわざわざ来たのか!」竜助は冗談ですよ…と呟きその場に居直った。ちなみに竜助は今年で二
    あいじ さん作 [490]
  • MURASAME

    平将門?都心からやや離れた所にあるアパート。一人の青年が階段を上がる。アパート自体が古い為か一段踏む度、ギシギシと軋む。「ただいま…」青年が気の抜けた声でドアを開く。ドアが開くのと同時にタックルのような衝撃が襲い、彼を押し倒した。「おかえりー、幸司〜」青年…村雨幸司に馬乗り状態で抱きついている少女が嬉しそうに笑った。「砂羽…出迎えぐらい普通にしてくれ…」可王による鬼門襲撃から一年の時が流れた。結
    あいじ さん作 [679]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?深夜になった。澁澤宿の周りは高い木々に囲まれており都会では味わえない真の闇があった。人の造り出す光が全くない、隣に誰がいるのかわからない。澁澤宿はその闇の中ポツンと立っている。まるで時代から取り除かれたかのように…由良は旅館の周りをうろついていた。食事も済ませ、温泉にも浸かってきた。弥生子についてくるように勧めたのだが「温泉に入るんで邪魔しないでください」と一蹴された。「全く…弥生子
    あいじ さん作 [591]
  • MURASAME

    平将門?大光明は静かに真言を呟くと目の前にいる三島由紀夫の霊に微笑んだ。「この辺りに結界をはった、儂らは誰にも見えんし声も聞こえん」三島は総監室を見回すと溜め息のように息を吐き出した。「相変わらず、凄まじい魔力だ。違うことと言えば女になっていることだがな…」「別になりたくてなったワケではないわい…」三島の呟きに大光明が食い下がる。「まぁいい、あの日昭和45年11月25日、自分はこの帝都に霊的防衛
    あいじ さん作 [531]
  • MURASAME

    平将門?市ヶ谷駐屯地ここではある異変が起こっていた。そもそも市ヶ谷駐屯地は作家・三島由紀夫が割腹自殺を遂げた場所である。三島由紀夫(本名、平岡公威)説明するまでもないことだが日本有数の作家であり、その作品は後の日本文学において様々な影響を与えた。深夜の市ヶ谷駐屯地に影が入りこんだ。無論、正面口には厳重な警備が置かれ、普通の人間が入り込むことなど不可能の筈だった。影は自衛隊一号館一階を堂々と歩いて
    あいじ さん作 [461]
  • MURASAME

    平将門?旧日本軍人達の凶刃が竜助を捉えた。その攻撃は凄まじく竜助の体を後ろに下げさせた。「…マズい…」竜助が離れると軍人達の動きが止まった。彼らは竜助に近づこうとせずただ彼の周りを回るだけだった。「…なん…だ?」竜助が不意に後ろを見る。そこにはハチ公像が立っていた。ハチ公像は奇妙な光を発しながら、その軍人達を睨みつけていた。「…二…二…六」「……二・二……ろく…」ハチ公像を前にして軍人達から呟き
    あいじ さん作 [554]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?「どうも…遠い所からよくいらっしゃいました」女将はそう言うと丁寧に頭を下げた。結局由良と弥生子の二人がその旅館にたどり着くまでにかなりの時間を費やしてしまった。既に日は沈み、辺りは真っ暗になっていた。「いえ…僕達が道に迷っていただけですから…それより」由良はそこで話を切った。「この旅館…『澁澤宿』の話を聞かせてください」澁澤宿は今年で創業二百年になろうと云う老舗の旅館である。正確な年
    あいじ さん作 [671]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?「座敷わらし…ですか?」弥生子は訝しげに聞き返した。由良は大きく頷くとリュックから妖怪図鑑を取り出した。「これさ」由良は『座敷わらし』の項を開き、弥生子に渡した。そこには小さな可愛らしい子どもが描かれていた。古い家の中で遊んでいるようだった。「座敷わらしは岩手県を中心とした東北地方に伝わっている子どもの妖怪でね、3歳〜11,2歳くらいの男の子か女の子の姿をしていると言われている。座敷
    あいじ さん作 [659]
  • 怪〜KAI〜

    座敷わらし?「教授…いつになったら着くんですか〜…」弥生子が弱音を吐く。彼女の頭上には険しい山道が広がっていた。「ん…もうちょいで着くよ」弥生子の言葉も虚しく、ひたすら上へ進んでいく由良。彼にとって、今回の出来事はまたとないチャンスであった。全ては民族学研究室にかかったきた電話が原因だった。電話の主はさる旅館の女将だった。「僕に何の用でしょうか?」由良が問うと、相手は酷く狼狽した感じで言った。「
    あいじ さん作 [580]
 
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