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ヒマジン さんの投稿された作品が154件見つかりました。

 
  • 怪〜KAI〜

    この世には決して見てはならないモノたちがいる。彼らは闇に潜み、私たちと恐怖という絆で結ばれている…第一怪 座敷わらしその部屋は薄暗く、奇妙な雰囲気を醸し出していた。その部屋は僅かに入ってくる太陽の光さえカーテンで遮断し、一種の空間を作り出していた。部屋中にじめじめとした湿気が充満し、壁には奇怪なオブジェが無造作に飾られていた。本棚に入り切らなかった本が床に積み重ねられ、足の踏み場も無いほど敷き詰
    あいじ さん作 [633]
  • MURASAME

    平将門?季節は夏を迎え、夜でも帝都東京は蒸し暑く、道ゆく者達も汗を拭っていた。しかし、そんな猛暑などどこ吹く風と言う感じで往来を歩く男がいた。氷川竜助だった。竜助は汗もかかずに涼しそうに渋谷駅へ向かっていた。ちょうどハチ公前まで来た時だっただろうか。竜助は奇妙な気配を感じ、振り向いた。おかしなことに普段はサラリーマンや若者たちで賑わっている渋谷駅界隈に誰もいないことだった。車すら通らない。「…き
    あいじ さん作 [557]
  • MURASAME

    平将門?まずこの男の話をしなければなるまい。平将門…朝廷に反逆し坂東(関東地方)に覇を唱え自ら『新皇』と称した平将門は西暦九百四十年(天慶三年)二月十四日、藤原秀郷、平貞盛軍に最後の決戦を挑み討ち死にした。『太平記』巻十六『日本朝敵事』によると、この時、天から白羽の矢が飛来したという。『将門記』はこの矢を「神鏑」と記し、『古事談』は敵将、平貞盛のはなったものであると伝える。…将門は素より侘人を済
    あいじ さん作 [562]
  • MURASAME

    ぬえ?一鎌の矢とは、矢竹の一種であり、二本が並んで生え、筋も太さも全く同じ双子竹から作られた矢のことである。一鎌(一振りの鎌)で二本の同じ竹がとれることから一鎌の矢といわれている。「お前の実体は影の中だ。そして分身はお前の影でもある。影と本体が逆転している妖、それがぬえの正体!」ぬえの影は苦しそうにもがき、一鎌の矢を抜いた。そして再び分身を走らせ、竜助に飛びかかった。竜助は素早く駆け出し、引き抜
    あいじ さん作 [535]
  • MURASAME

    ぬえ?氷川勇斗の資料は正確だった。その本には帝都はおろか、日本全域にわたろうかという程の妖怪の考察が事細かに記されていたのだ。しかし、何よりも竜助を驚かせたのはその考察の一つ一つがまるで見て来たかのように生々しく記録されていたことだった。竜助は思わず目的を忘れ読み進んだ。半分程進めた時だっただろうか。「あった…ぬえの項目…」竜助は遂にぬえの項目を見つけた。そこには他のどの資料にも載っていなかった
    あいじ さん作 [499]
  • MURASAME

    ぬえ?翌日、竜助はろくに睡眠もとらずに本部へ急いだ。ぬえの正体、可王との邂逅…とにかく色々なことが一度に起こった。彼の理解を超える程に…「…可王が接触してきたか…」村神が愛想のない顔で言った。竜助は静かに頷くと、昨夜の顛末を語り始めた。村神は目を瞑りしばらく黙って聞いていたが、竜助の話しが終わると目を開け、彼を見据えた。「ぬえの正体は…歪み…か、分かった。本部の資料室を使え、あそこなら何か分かる
    あいじ さん作 [500]
  • MURASAME

    ぬえ?「話などする必要はない!」竜助の刃が宙を舞った。可王は座ったままの姿勢でその刃を指で掴んだ。「ぐぅ…!」竜助が力を込めるが清姫の刃はピクリとも動かない。「意外と血の気が多い奴だ…そのまま聞け」可王が微笑む。「お前が追っていたあの妖だがな…」可王は言葉を切った。竜助を見つめる顔が歪みを帯びているように見える。「あれは…ぬえではない」「ぬえじゃ…ない?」「正確に言えば本体ではない、ということだ
    あいじ さん作 [482]
  • MURASAME

    ぬえ?竜助の蛇貫転がぬえの半身を吹き飛ばした。だが、ぬえは半身を失いながらも竜助に剛腕を突き立てた。どす黒い血が辺りを染める。「うわっ!」不意を突かれ、竜助がその剛腕の直撃を受ける。だが、彼はとっさに清姫を回転させ、その衝撃を反らせた。ぬえは凄まじい速さでその場を去ろうとしていた。「逃がすか!」竜助がぬえに向かって清姫の刃を突き立てた。その時だった。闇の中からそれは突然現れた。それは清姫の刃を太
    あいじ さん作 [495]
  • MURASAME

    ぬえ?竜助が本部を出るともう辺りは暗くなっていた。熱風とも思える夏の風が彼の体を通り抜ける。例え、太陽の光届かぬ夜でもその暑さは遺憾なく発揮され、帝都東京を猛暑へと誘っていた。竜助はオートバイにまたがると熱風を切り裂くように走り始めた。(さて…どうしようか…そうそう簡単に出くわすものでもないし…)思案の末、今日は帰路に着くことにしたらしい。彼は速度を上げると郊外の自宅へ走った。しばらく走ると奇妙
    あいじ さん作 [511]
  • MURASAME

    ぬえ?可王京介による鬼門襲撃から一年が経過していた。その影響か、日本各地で曲妖が大量に発生し妖庁はその対策に急いでいた。可王の行方は依然として知れないままだった…竜助は本部の応接室に通された。いつもながら落ち着かない雰囲気が彼の緊張を煽っていた。不意にドアが開き、険しい顔の男が入ってきた。竜助はサングラス越しに男の表情を見つめた。「…どうも、ご無沙汰してます…村神さん…」竜助が男に向かって一礼す
    あいじ さん作 [870]
 
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