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ヒマジン さんの投稿された作品が154件見つかりました。

 
  • DANGERMAN

    Prolog深夜のコンビニ。街全体が眠りについている時刻。客は一人しかおらず、レジの店主らしき男が欠伸をする。するともう一人男が入ってきた。「いらっしゃーい…」店主が眠そうな声を上げる。男はブルブル震えながら懐から拳銃を取り出し、店主に突きつけた。「手ぇ上げろ!金…金だ!」しかし店主は反応しない。男が狼狽していると、唯一の客がレジに近寄った。「おい!うごくんじゃねぇ!」客は強盗の方を向いた。奇妙
    あいじ さん作 [426]
  • MURASAME

    ぬえ?暖かい日差しが部屋に広がる。布団がもぞもぞと動き、呑気な欠伸とともに氷川竜助が起き上がった。「朝…かな?」彼は近くに置かれていたサングラスを掛けるとふらつく足取りで、部屋を後にした。「お目覚めでございますか?」竜助が部屋から出ると待っていたかのように執事風の小柄な男が現れた。「おはよう…今日の仕事は?」「今日は本部から呼び出しがきております」執事風の男は懐から手紙を取り出し、竜助に渡した。
    あいじ さん作 [571]
  • MURASAME

    まだ、この世界に世命が生まれる前…二柱の神が存在していた。一人は男のようであり…一人は女のようであった。やがて、神達は一つの世界に生命を創った。たが、創られた生命達は神に牙をむいた。男の神は生命の『心』を二つに割り、新しい命を生み出した。それが…『人』。そして『妖』の誕生だった。だが…女の神はそれを許さなかった。どこかのハイウェイだろうか。辺りには街灯もなく、暗闇と静寂が全てを支配していた。だが
    あいじ さん作 [505]
  • 女郎蜘蛛の幸せ

    どうも、皆さんはじめまして。何か書くように云われたのですが、もともと文才と云うものがないのでしょう。皆様が興味を示めされるようなお話しはできないかも知れません。御用とお急ぎで無い方はほんの少し私のお話しに付き合って頂けると光栄です。えっ?私ですか?…そうですね。ただの平凡な主婦とでも云ったところでしょうか。ただ、周りの方はよく美人だと誉めてくれますわ。云われて悪い気はしませんが、自分ではそう思っ
    あいじ さん作 [953]
  • MURASAME

    鬼門23暗闇の中を影が駆け抜ける。月光が影を照らしその姿を露わにした。可王京介。彼は斬り落とされた腕を口にくわえ、闇から闇に飛ぶように駆け抜けた。(ぬかった…鬼門こそ神の心を封印した墓と思ったが…)可王は自虐的な微笑みを浮かべ、自らの腹を触った。血は流れていない。傷口も既に癒えつつあった。「かおうさま〜」少女の幼い声が可王の耳に伝わり彼は足を止めた。「瑪瑙か…」暗がりから少女の姿をした瑪瑙が現れ
    あいじ さん作 [580]
  • MURASAME

    鬼門22鬼の雄叫びが天を衝いた。薬師院大光明は関孫六を携えると鬼を見据えた。「改めて見るとでっかいの…何喰ったらこんなんなるんじゃ」鬼の剛腕が大光明に降り注いだ。その衝撃は大地を穿った。しかし、拳の下に大光明の姿はなかった。鬼が辺りを見回した。「ここじゃ!」暗闇に一瞬の煌めきが走ったかと思うと鬼の巨大な腕が地に落ちた。鬼は苦しみの悲鳴を上げ、辺り構わず暴れ始めた。大光明の姿が暗闇に浮かんだ。「雷
    あいじ さん作 [582]
  • MURASAME

    鬼門21その影は月光の下に姿を現した。編傘を深く被っている為、顔や表情がわからない。「何者…?」可王が残った手で刀を突きつけた。その僧侶は編傘を剥ぎ取り、月光に照らされ姿を露わにした。「儂は薬師院大光明…久しぶりじゃな京介」まるで女性のように高い声だった。背中で無造作に結ばれた金色の髪が月光に反射し美しく輝く。まだ若い。しかも女性のようだった。「俺の知っている大光明は…男だったが…何故大光明を名
    あいじ さん作 [547]
  • MURASAME

    鬼門?大地が震え、風が変わった。闇は恐れを含む常闇へと変わり、災厄の宴が始まろうとしていた。「き…鬼門が開く…!」蔵王丸が絶句する。流石に可王も戸惑いを隠せずにいた。「やはりこの娘…現幽心か。現世と常世を行き来する神の迷い…まさか鬼門を開かせるとは…」砂羽が頭を押さえその場に倒れ込む。その表情は恐怖と苦痛に満ちていた。「砂羽…?」「やだ…やだ…死んじゃやだ…こうじいなくなっちゃやだ……」耳をつん
    あいじ さん作 [497]
  • MURASAME

    鬼門?(早まったか…そんなことないか。俺が決めた事だからな…もう、雨宮さんや美優ちゃん達にも会えないか…情けねぇ、未練たらたらじゃん俺…)天馬の意識が肉体を離れ、暗い常闇へと堕ちていく。二度と出られぬ常世の国に。羅殺剣同士の激突は大地を震撼させ、暗闇を斬り裂いた。「ぐうぅぅ…!」幸司が苦しそうに唸った。可王の羅殺剣は幸司のそれを遥かに凌いでいた。かつてない衝撃が羅喉を通し、幸司の体に突き刺さった
    あいじ さん作 [486]
  • MURASAME

    鬼門?瑪瑙が天馬の顔を見つめる。天馬は妙な笑みを崩さない。「ふ〜ん…別にいいけど…いいの、それで?」「まぁ、命あってのものだねだからね。早いとこ動けるようにしてくれる?」瑪瑙が手を振り上げる。その腕がまるで刃のように天馬の体を引き裂いた。再び絶叫を上げる彼の顔に瑪瑙が笑った。「やっぱりだめ。可王様と約束したもの…みんな殺すって…」瑪瑙は腕を鞭のようにくねらせ、天馬の体を引き裂き続けた。天馬の至る
    あいじ さん作 [491]
 
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