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ヒマジン さんの投稿された作品が154件見つかりました。

 
  • MURASAME

    鬼門?「だから私は可王様に殺してもらうの…あの人は約束してくれたもの。目的を達成した時は私を殺すって…」「それが可王とやらに従う理由かい」天馬が瑪瑙を見つめながら言った。瑪瑙の顔に妖しい微笑むが浮かぶ。「まぁ、その前に俺が殺してやるけどな!」その台詞とともに天馬は駆け出し、剣となった腕を何度も瑪瑙に斬りつける。勿論、瑪瑙の体は斬られた箇所から再生を始める。天馬は傷が完治する前にもう一度同じ場所を
    あいじ さん作 [469]
  • MURASAME

    鬼門?遠くで雷のような輝きが見えた。大地が張り裂けんばかりの悲鳴を上げ、悶えているようにも感じられた。何が起きてやがる…そう安藤天馬は思った。「今のはね〜可王さまの羅殺剣だよ」ふと顔を見上げると少女の姿をした瑪瑙が笑いながら宙を舞っていた。「ちぃ!」天馬は森の中を駆け出し姿を隠そうと木影に潜った。(意味わかんねぇぞ…可王?羅殺剣を使えんのは幸司だけじゃねぇのか…おまけに…)天馬がちらりと木から顔
    あいじ さん作 [456]
  • MURASAME

    鬼門?可王京介が弾かれたように飛び出した。幸司は迫り来る小鉄の凶刃を羅喉の刃ではらった。「…らぁ!」幸司の刃が闇に舞う。しかし可王が小鉄を回し、その斬撃を受け流した。幸司は追撃の手を緩めず胴を狙い一気に薙払った。可王は後ろへ下がると嬉しそうに笑みを浮かべた。「強くなったな…どれ、褒美に面白い物を見せてやろう」可王は腰に下げている三本の刀のうちもう一本を抜いた。「こいつの名は正宗。小鉄と共に魔剣と
    あいじ さん作 [511]
  • MURASAME

    鬼門?幸司の手が震え、構えた羅喉を取り落としそうになった。幸司は自分の目の前の光景が信じられなかった。「幸司…」可王は静かに呟くと小鉄の刀身を鬼門から引き抜いた。「師匠…教えて下さい…一体何が起こってるんですか?」自分の足下に倒れこんで今にも息絶えてしまいそうな蔵王丸の姿が幸司の視界に入った。そして、すぐ前には自分を育てた懐かしい顔がある。何年も前に離れたはずの自分の師…。目に写る何もかもが夢幻
    あいじ さん作 [469]
  • MURASAME

    鬼門?「不動明王印…全ての穢れを祓う浄化の炎か…」可王は周りに広がる炎を見て嘲笑した。蔵王丸の顔に冷や汗が流れる。「もう一度聞きます…一体何の目的で鬼門を狙うのですか?」「それを知りたいのならかかってくるがいい」可王が刃を一振りすると凄まじい剣風が巻き起こり、周辺の炎を掻き消した。蔵王丸は飛び出すと再び懐から呪符を取り出し印を結ぶと叫んだ。「雷帝神インドラ招来!」天空に雷鳴が唸る。雷は幾重の束と
    あいじ さん作 [474]
  • MURASAME

    鬼門?蝋燭の炎がゆらゆらと揺れる。その僅かな光は周囲を照らし、暗闇に一筋の道を映し出した。幻燈斎の真言が静かに、そして厳かに響きわたる。鬼門封じの儀式は今の所順調のようだった。その様子を蔵王丸は静観していた。そして懐から懐中時計を出し、時間を確かめた。(まだ夜明けは遠い…今の所異常もないし、このまま無事に済んでくれるといいんだけど…)蔵王丸はまだ可王出現を知らなかった。僧兵達が本堂を出て既にかな
    あいじ さん作 [516]
  • MURASAME

    鬼門?「生憎だが俺は幸司と違ってロリコンじゃないんでね。とっとと失せな」けたたましく笑い続ける瑪瑙(めのう)を尻目に天馬が言った。「ふ〜ん小さいのは嫌いなんだ…」瑪瑙は首を傾げながら天馬に近づき、その顔を見つめた。「じゃぁ、これならどう?」瑪瑙の姿が闇に消える。天馬が周辺りを見回すがどこにも姿を確認することができない。闇の中に笑い声がこだました。「おちょくってもなんもでねぇぞ…出てきやがれ」天馬
    あいじ さん作 [611]
  • MURASAME

    鬼門?鬼門封じの儀式が始まった頃…。本堂にはもう一つの影が近づきつつあった。「もう向こうじゃ儀式が始まった頃かな…」天馬が腕時計を見ながら言った。本堂内部には天馬を含め、僧兵が数名。外には更に多くの兵達が配備されていた。(なんかなぁ…俺こういう雰囲気苦手なんだよな…)周りには物々しい空気が流れ、屈強な体を持った僧兵達がウロウロしている。天馬が思わず溜め息をついた。天馬は軽い仮眠をとろうと目を瞑っ
    あいじ さん作 [481]
  • MURASAME

    鬼門?「ふふ…」冷たい嘲いとともに可王は神楽の肝を口へ運んだ。肝から流れる血を啜り、ズルズルと音をたててそれを喰らった。可王の顔が赤黒い血で汚れ、彼は喜色の笑みを浮かべ、榊を見つめた。「ひいぃ!」榊は恐怖のあまりその場から逃走を図った。自分の責務すら彼女の頭から消し飛んでいただろう。だが、彼女が前を向いた瞬間、既に可王京介は彼女の目の前で刀を構えていた。榊の悲鳴とともにその首は跳ね飛ばされ宙を舞
    あいじ さん作 [598]
  • MURASAME

    鬼門?影は月光の下に現れた。白刃を煌めかせ、その顔に光があたる。流れるような白髪、暗闇に溶け込む真黒の装束、頬に深々と刻まれた梵字…。腰に掛けられた三本の刀が怪しく輝いていた。影は可王京介と名乗った。「おのれ…!」残った僧兵達が群がるように可王京介に襲いかかった。可王はまるで舞うように僧兵達の凶刃を流していく。その刹那、白刃が輝いた。可王の周りにいた筈の僧兵達は一太刀のもとに斬り伏せられその体を
    あいじ さん作 [475]
 
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