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瑠香 さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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prism【5】
あたしは目の前で手を差し出している愁也を睨みながら、声を荒げた。「うっさい!!!!デカくて悪ぃーか!!人の名前に文句付けんじゃねーし!!しげるとか意味不なんだっつーの!!」 あ…。あたしはハッとした。身長とか名前のこと言われんのめっちゃ嫌いだから――ついキレちゃった…。 なんとなく気不味くてうつ向いてしまう。プッ…と愁也が吹き出すのが聞こえた。 「何がおかしいの?」「ゴメンゴメン。別におかしく
瑠香 さん作 [272] -
prism【4】
あたしが愁也と知り合ったのは、中3の夏。あいつが同じクラスに転校してきたからだ。愁也は転校当初から身長が180cm以上あって、顔も綺麗でサッカーやってて面白くて…とまぁ非の打ち所のない男だったから、もちろんモテた。多分1ヶ月で2桁はいったと思う。 あたしは確か…まるで興味がなかった。あ、あたしより遥かにデカい―とは思ったかな。そう、愁也と始めて話したのも、身長のことからだった。「あんたデカいね、
瑠香 さん作 [265] -
prism【3】
「愁也!!」あたしと茜の声が重なる。「よッ。茜、お前彼氏ほっぽって女とイチャイチャしてんなッつーの。彰あっちに居たから行ってこいや」 「…はぁい。水樹、また後でね」そう言って茜は体育館の方へ走っていってしまった。「さて、と。邪魔者はいなくなったな、水樹」「なぁにが『邪魔者はいなくなったな』だっつーの!あんたこそ彼女イィ訳?」「イィのイィの!どうせ高校一緒だし」愁也はニッコリと笑う。あぁ、その顔や
瑠香 さん作 [254] -
prism【2】
中学3年の初春。あたしは県立の女子高に合格した。そして迎えた卒業式の朝。「水樹、合格おめでとぉ〜!!」朝から元気な茜が抱きついてくる。身長が165cmのあたしに比べて、155cmと小さい茜はピョンピョンとジャンプしながらあたしの首に腕を回していた。「ありがとー!茜もおめでと」「えへへ〜、水樹と一緒の学校受かれるとは…まぁじ幸せッ」語尾にハートを付けながら茜はあたしから離れた。そしていきなり深
瑠香 さん作 [258] -
Prism
中学生の頃。ただただあなたのことが大好きで。気持ちは伝わらなくても友達として近くにいてあなたが幸せそうでいるのを見ればそれだけであたしも幸せだったんだ。
瑠香 さん作 [302]
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