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彰子 さんの投稿された作品が53件見つかりました。

 
  • 真実 38

     不動産会社から現状の写真が送られてきた。どの写真もすごかった。こんな短期間で、新築の家がこんなにも汚れたりするものだろうか… 結局、長年夫婦で話合って、長年夢にしていた家の購入ではなく、淳をローンで縛る為の材料であった事が写真で明らかになった。 これが現実だ… 淳は前から感じてはいたものの、やはり虚しさでしかなかった。 世の中では夫婦、心で支え合い、長い年月をかけて貯金をし、色々夢のマイホーム
    彰子 さん作 [341]
  • 真実 38

     不動産会社から現状の写真が送られてきた。どの写真もすごかった。こんな短期間で、新築の家がこんなにも汚れたりするものだろうか… 結局、長年夫婦で話合って、長年夢にしていた家の購入ではなく、淳をローンで縛る為の材料であった事が写真で明らかになった。 これが現実だ… 淳は前から感じてはいたものの、やはり虚しさでしかなかった。 世の中では夫婦、心で支え合い、長い年月をかけて貯金をし、色々夢のマイホーム
    彰子 さん作 [337]
  • 真実 37

     「転勤、決まったよ…北海道だって…」 淳は呆然としたまま亜子に電話した。 「?…北海道?…転勤ってうちが?…」 寝ていたからなのか、突然過ぎるからか状況がすぐには飲み込めなかった…。 「え−!!!!!!」 亜子は大声を出した。 全国転勤と言って、こんなに端から端まで行くのだろうか…、しかも雪国の生活なんてした事のない、亜子と子供達…。どれだけ寒いか想像出来ない位だ。でも寒い事は明らかで、9月に
    彰子 さん作 [483]
  • 真実 36

     春から淳は電車通勤になった。淳の人生の中には、電車で学校や会社に行ったのは新入社員の頃以来であった。 亜子が会社を辞めてから、全ての振り込みや返済は時間のある亜子がやっていた。給料日にほぼ全ての額が振り込みや返済に当てられ、そう言った現実に閉口した。淳が帰ってくると、明細書を見せ、何がどこに振り込まれているかを報告した。 が、淳の中で、自分が携わっていないのもあり、本当の意味で、実感する事は無
    彰子 さん作 [341]
  • 真実 35

     給料半分の差し押さえ…。弁護士が言うには、養育費を全く支払っていない人も世の中にはいるので、法律が出来たと言うが、淳達は額は少し減ってはいたが、支払っていた。 近所付き合いもトラブルにしてしまう、美佐の基本的意地悪さが、美佐側の弁護士をまくし立てた結果であった…。 額を減らしていた月から今月までのボーナスを含めた、80万を支払えば差し押さえはしない。との事だったが、結果として、会社側にも通知が
    彰子 さん作 [466]
  • 真実 34

     幾度かの調停で、裁判所の方から美佐に年末までに家を退去するようにとの命令が下った。 美佐自身が仕掛けた事の結末は美佐自身にも罰が下ったのだ。それはそうだろう…。気持ちもない結婚生活にあぐらをかいていた二人に何も罰がない訳がない。 淳は転勤族ではあるが、長男だ。淳の実家の考えも聞かずに、美佐側の親戚を含めて家の購入を決めるのはおかしな話だ。 ましてや淳の考えでそうした訳ではなく、美佐が親や親戚を
    彰子 さん作 [359]
  • 真実 33

     淳と亜子、それと育ち盛りの4人の子供の生活…、普通なら喧嘩も絶えない様な話だが、金の話でのいざこざは無かった。 金はあるには越した事はないが、気持ちも無く金があっても虚しいだけだ。 何の為に稼いで来ているのか…。 何の為に金がいるのか…。 金が無い生活でも、家族6人仲良く生活している。 子供達が文句も言わず、色々な事に気持ちで返す温かさは亜子の心を理解しているからだ。 亜子は少ない材料から、質
    彰子 さん作 [364]
  • 真実 32

     九州に着き3月の末とは思えない程の暑さで、桜は散る間際の満開の時期を迎えていた。まだ本州はこれから咲く時期だったが…。 これまでも生活が出来てる事が不思議な位だったが、さすがに食べ物や環境、何もかもが違う生活はとにかく今の金銭では無理になった。 淳は自分の生活も出来ない状態で養育費等、高額を支払うのは、無理だと言う事で、弁護士に相談に行った。 養育費の減額を要求するにあたり、再度家庭裁判所で話
    彰子 さん作 [400]
  • 真実 31

    数ヶ月が過ぎ、夏も終わりに近づいたが、まだまだ暑い日が続いていた頃、淳達は市内にある銀行にいた。 そんな時、淳の携帯に警察から弟の所在がわかったと連絡がきた。 弟は都内で住み込のバイトをしながら生活していたと言う。 仕事の中、事故を起こした事がきっかけで警察は連絡してきた。 亜子は淳が銀行の手続き中だった事もあり、淳の携帯に出て受け答えをしていた。 事故と聞き弟の身体が心配だったが、どこも何とも
    彰子 さん作 [332]
  • 真実 30

     一旦、淳達は我が家に戻ってきた。 母親はもちろんの事、淳達も弟の身の安全を願っていた。  数週間が過ぎ、捜索願いを出していた事から、警察より弟の車を発見したと連絡が入った。 淳の故郷の隣の県のレジャー施設の駐車場にあった。すぐに取りに来て欲しいとの事だったので、淳達は迷う事なく、ゴールデンウィークを利用してまた故郷へ向かった。 とにかくあれこれ用事がある事も想定し、母親の疲れも予想がついていた
    彰子 さん作 [302]
 
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