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黄粉 さんの投稿された作品が90件見つかりました。
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ありがとう
僕、椎名敬太は昨日風邪をひいた。最初はすぐに治るかと思ってたけど、今日の朝、体温計で計っても、治っていなかった。おかげで学校にいけなくなった。「すぐ治るよ。」お母さんはそう言っていた。僕もそう思ってた。「大丈夫・・・だよ・・・」だけど、頭痛はひどくなるし、ねてても貧血みたいになっていた。「・・・痛い・・・。」「なんか言った?」いきなり母が部屋のドアを開けた。「なんでもない・・・。」だめだ。迷惑か
黄粉 さん作 [325] -
死体処理少女・四
今日も再び朝が来た。「おはよー」学校の前では、生徒達の無駄話や、話し声で騒がしくなっていた。そこに、友達の隼人が走って来た。「あ、田口、ちょうど良かった。知ってっか?七海ちゃんと斉藤、昨日の夕方から行方不明になってるらしいぜ。」裕也は一瞬ギクッとした。「へぇ、やばいな。二人とも拉致られてたりしてな。ハハ・・・。」まさか自分が埋めたなんて言えなかった。その時、後輩の女子達が横を通った。「あれ?麻里
黄粉 さん作 [711] -
死体処理少女・三
「私、人を殺した事があるんです。」最初、裕也は意味が分からなかった。殺した?誰を?目の前にいる、ごく普通の高校生。彼女は殺人行為をはたらいたことのある人間だった。「嘘だろ・・・?」しかし、橋本は無表情で裕也を見返すだけだった。「早く埋めないと見つかりますよ?」その言葉を聞いて、裕也は我にかえった。「・・・うん。」ただ二人は、黙々と、暗くなるまで穴を掘り続け、遂に人二人が入れるくらいの穴ができた。
黄粉 さん作 [586] -
ありがとう
今日、僕は部活後、ずぶ濡れで帰って来た。傘を忘れてたのだ。「椎名、傘忘れたのかよ?」「アホやな。」友達にそう言われた。いつもの事。そして僕等は「ばいばい」と言って、それぞれの家に帰って行く。「寒い・・・」夏なのに寒く感じた。風邪ひいたのかな?「・・・早く帰ろう。」家に帰ると、母と、姉がいる。うちは金持ちではないけれど、それなりにやっていけてる。流行りの服だって買えるし、食べ物だって食べてけた。お
黄粉 さん作 [330] -
死体処理少女・二
橋本と裕也は、死体を運ぶことにした。「じゃあ、運びますか。」誰もいない校舎から出て、人気のない道をしばらく歩くと、汚いアパートがあった。その部屋には、「橋本」と、いう札があった。「まさか橋本、一人ですんでるのか?」裕也は斉藤愛菜の死体をおろしながら言った。「・・・両親は、行方不明なんです。」それにしては、あまり悲しそうではなかった。「入っていいか?」ドアを開けると、きれいに整頓された部屋があった
黄粉 さん作 [717] -
死体処理少女
「・・・・。」田口裕也は、血の海と化した廊下で、一人立ち尽くしていた。コレ、どうしよう・・・。コツ、コツ、コツ、向こうの廊下から生徒が歩いて来た。「あ、おい!、ちょっとそこの人、来て!」裕也の事にきずくと、生徒は走って向かって来た。「どうしたんですか?」肩までの髪をゆらしながら走って来た。その生徒は、後輩の橋本麻里奈だった。こいつは、家庭内で暴力にあっていて、自殺しようとしたという。この高校では
黄粉 さん作 [938] -
大好き7終
静かになった理科室の中、愛菜は一人立ち尽くしていた。どうしよ・・・私、刑務所に入らなきゃダメだよね・・・やだ・・・恐ろしさと不安が膨れ上がるばかりで、愛菜はパニックになっていた。ギィ・・・「!!」誰かが理科室の扉を開けた。見覚えのある長い髪が見えた。「何これ!うぅ・・・っ臭い!」七海だった。生臭さに耐え切れなくなり、鼻を塞いでいる。「七海・・・!」愛菜は自分の犯した罪を友人に見られ、泣きたくなっ
黄粉 さん作 [487] -
大好き6〜皆大好き〜
愛菜は、苦しみに耐え切れなくなり逃げ出した。「まてよ!斉藤!」後からは女子達が罵声を吐き出しながら追いかけてくる。「うわあぁ!」愛菜は叫びながら走った。誰も助けてくれないと分かっても、叫び続けた。「うわっ!」誰かにぶつかった。「斉藤?」田口だった。大好きだった田口、助けてもらいたかった。「あ・・・田口。」しかし、無視された。分かってるよ・・・私にはもう味方なんていない・・・。だから自分でなんとか
黄粉 さん作 [436] -
猫〜解説語り〜
「猫」を書いていた黄粉です。最後は悲しくなってしまったのですが、亜梨沙視点では最後が意味わかんなくなりました。大変だ・・・ということで、解説します。ミイ視点で、最後にミイは死んでいますね。そして、亜梨沙は最後失神してしまいました。で、最後!猫を抱いた少女がいましたね。それは、「死体観察日記」にでてきた麻里奈です。もうちょい先にかこうと思ってたんですが、麻里奈が、死んだミイを広って、身体を解体して
黄粉 さん作 [408] -
大好き5
「やめて・・・やめてよ・・・」いつものように、校舎裏に響く叫び声。そこをなんてことないように七海は通りすぎた。いつもの事だよ。私には関係ない。叫び声の主は、七海の元親友、斉藤愛菜だった。校舎裏でクラスの女子にパシリやら金を取られるやらしているらしかった。「あ〜あ、お腹空いたなぁー?」一人の女子が呟く。「斉藤さん、お金貸して?いいよね?うちらシンユウなんだから。」とうとういじめがはじまってしまった
黄粉 さん作 [465]