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もうぎゅう さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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僕へ送る手紙 5
来て欲しくない1週間後っていうのは、来てしまうと早いもんだ、っとユウスケは思った。とうとうミカの両親に会う為に、二人はミカの実家の玄関の前にいた。少し緊張気味のユウスケに対してミカは、きれいな黒髪ををなびかせて、笑顔で振り向き「ユウスケ、あんまり緊張しないでね、大丈夫だから。」何が、大丈夫なのかわからなかったが、不思議と少し落ち着いた。ピンポーン。ドアがガチャ、と開き、出てきた顔を見てびっくりし
もうぎゅう さん作 [198] -
タイムマシーン
子供の頃、夢見てた。タイムマシーンで未来に行きたいな。タイムマシーンで過去に行きたいな。どうなってるんだろう?どうなってたんだろう?昔からの人類の夢、タイムマシーン。いつかできる時代がくるかもね。でもね、タイムマシーンができても、過去には行けても、未来には行けないだろうね。え?なぜかって?未来の自分を見て、絶滅した人の自殺者が増えるじゃん。人は、知らない未来へ期待しながら生きていくのが1番だね。
もうぎゅう さん作 [234] -
僕へ送る手紙 4
翌日の日曜にミカと、生まれて初めてのデートをした。20歳の年上だと聞いた時は、同い年ぐらいだと思っていたユウスケはびっくりした。ミカは集会に来たのは友達の、半ば強引な誘いだったらしい。ユウスケはなぜだかわからないが、ホッとした。手も繋げず、あまり弾んだ会話はなかったが、お互いに惹かれていくのがわかる。夜10時に、送った先のミカの実家はユウスケの知らない、幸せを絵に書いたような立派な家だった。帰り
もうぎゅう さん作 [195] -
僕へ送る手紙 3
野宿を覚悟はしていたが、意外とすぐ近くに住み込みの仕事が決まった。15歳という年齢を偽ったが、もともと若々しくないユウスケは疑われる様子はなかった。自分自信も自覚はしている。仕事内容は、道路とかの穴を掘る建築業である。とにかく何でもいい、何とかなるだろ、と、軽く考えていたが、仕事はかなりきつかった。元ヤクザだと、くだらない過去の自分を自慢する親方、高校生の彼女を妊娠させたと自慢気に言いふるまう2
もうぎゅう さん作 [208] -
僕へ送る手紙 2
母親はいなく、父親の思い出もあまりない。ギャンブル、酒びたりの毎日で、どうしようもない父親だった。暴力も受けた。今だ、左腕に熱湯をかけられてできた火傷跡が残っている。ここに入って8年間、一度も父親の顔を見た記憶がない。ユウスケは3年ぶりに、家に戻ってきた。中に入ると、見慣れない小さな新人が何人かいた。全員で10人程いたが、ユウスケを怪物でも見てるかのような表情をしていた。「オレの部屋はどこだよ?
もうぎゅう さん作 [196] -
僕へ送る手紙
中2夏、オレはかなりイラついていた。特別な理由なんてない。ただ「ヤツ」が「ウザイ」からだ。ウサ晴らしに、適当に、その辺にいたイケてるハタチぐらいのOL風の女を犯してみた。罪悪感という偽善的なものは、まるで感じなかった。そこにいた奴が悪い。ただ、それだけだった。翌日、「連中」は朝っぱらから、寝ていた部屋にドカドカ入り込んできて、オレを捕まえに来た。事情を聞いた「ヤツ」は泣きながら「なんて事をしたの
もうぎゅう さん作 [216]
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