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さんの投稿された作品が100件見つかりました。

 
  • 夏休み

    夏休みとは、歩くカフェインである。解散総選挙を控えたトランプ達が百人一首に興じている光景が、自信を確信に変えてくれる。或いはプール開きを間近にして追い出された亀が、懲役一万年の刑から解放された事実からして、間違いは無い。時として人間は、夏休みと言う無限の愛を語る場合に於いてドジョウすくいを参考にしたがるが、それは紛れも無くルール違反であり、スタンドプレーだ。ヘアスプレーは夏休みの課題として重宝さ
    さん作 [843]
  • 可笑しくって涙が出ちゃう。

    ねぇ聞いて。昨日、同窓会があったの。そこでの話。ホント何年か振りだったんだけど、すんごくいっぱい集まってて!懐かしかったな〜。。。最初はさ、久し振りに会ったナッチとか沙紀たちと喋ってたんだけどぉ、、、おせっかいの恵美が『たまには陸斗とも話しなよー』って、アイツを同じテーブルに連れて来たんだ。でもアタシ…今は彼氏もいるし、今さらアイツと話すことも無いし、正直乗り気しなかったワケ。案の定ヤツも同じ態
    まどか さん作 [1,041]
  • ハーフムーン (57)

    「でも今の話ってさ、もしかしたら全部夢の中の出来事だった…とか?」サチ子が意地悪く質問すると、ミユキもムキになって答えた。「そんなこと無いよぉ!ちゃんとホントに体験した出来事だよ。第一、そんな長い間、夢なんて見られる訳ないじゃん。5日も経ってたんだよぉ」「その…ショウって彼は、戻って来たの?」サチ子が聞くと、ミユキは寂しそうな顔をして、首を横に振った。しばし沈黙があった。正確には居酒屋の騒がしさ
    さん作 [1,001]
  • ハーフムーン (56)

    いずれにせよ、ミユキはただ待つしかなかった。しかし、マモルはなかなか帰って来ない。もう外はすっかり暗くなっていた。ミユキは少し心配になり、砂浜へマモルを捜しに出た。「マモルーッ」ミユキは、彼女なりの精一杯な声で叫んだが、返事はない。海岸はどこにも、まったく明かりが無く、真っ暗闇だった。――空にはハーフムーン。その月明かりだけが頼りだった。ミユキは空の月を微かな道しるべに、生い繁る林を抜け、海の家
    さん作 [949]
  • ハーフムーン (55)

    わずかにマモルの財布から、はみ出ていた写真には、二つの人の頭が写っていた。茶色っぽい髪と、黒い髪の、二つの頭。しかし髪から下は、財布に隠れて見えない。だが二つとも見覚えのある髪型だった。ミユキは、人様の財布に触れてはいけまいと、努めて無関心を装ったが、その二つの人影がどうしても気になる。とうとうミユキは、誘惑に打ち勝つことが出来ず、マモルの財布から写真をそっと引っ張り出してみた。その写真を目の当
    さん作 [817]
  • 新『作品紹介』〜翔ver〜

    こんにちは!翔です。…………。…………。初めての体験で…緊張しています(汗)。なんだか揚羽さんのページに勝手に入っちゃったみたいで、落ち着かないですけど……頑張って紹介に移ります。私が今回紹介するのは、かなり前の作品になりますが…『あちぇ』さんの、『同窓会hell。』という作品です。ストーリーは細かく言いませんが、同窓会に参加した主人公が不思議な出来事に巻き込まれ、それが重々しくなく、軽いタッチ
    さん作 [819]
  • ハーフムーン (54)

    マモルは、そんなミユキの視線に気付くことなく、バルコニーの手すりに掴まってピョンピョン飛び跳ねていた。「マモル、アリガトね」ミユキがそう言うと、マモルはキョトンとした表情で、ミユキを見つめた。「いや〜、どういたしまして…って、何が?」マモルが頭を掻く真似をしながら答えると、ミユキはフフフと笑って、それ以上は何も言わなかった。「さぁーってと!もうすぐメシにしようぜ。さっき、カフェのマスターが晩メシ
    さん作 [786]
  • ハーフムーン (53)

    ミユキとマモルは、コーヒーを飲み終えると、先ほどのコテージに戻った。水平線の向こうでは、もう日が暮れようとしている。二人はバルコニーに並んで、夕陽を眺めていた。マモルが言う。「チキショーッ。どうしても、いま俺たちのいる場所がどこだか分かんネェんだよなぁ…」ミユキは答えず、黙って海を見つめていた。さらにマモルは続ける。「亀山のヤローは“外国”だって言ってるけどサ、そんな雰囲気ねぇし、出会う奴はみん
    さん作 [763]
  • ハーフムーン (52)

    「アノ…明日香さんは、このCDがお好きって言いましたが、ご自分の物なんですか?」ミユキが小声で尋ねた。「はい。ジャニスが好きで、自分で買いました」明日香はにっこり笑って答えた。「そうなんだ…このCD、実はアタシも好きなんですよ。特に1枚目の『サマータイム』が大好きで。こんなビーチにも良く似合いますよね。ねぇ明日香さん、このアルバムの1枚目を聞かせてもらっていい?」ミユキがそう言うと、明日香は少し
    さん作 [802]
  • ハーフムーン (51)

    店の奥から出てきたのは、一人の若い女性だった。「明日香ちゃんって言うんだ。バイトで入ってくれた女の子さ。彼女が持って来たCDを、今かけたんだよ」そう言って、マスターは彼女を二人に紹介すると、その明日香という女性は、お盆を手に持ったまま、上品にお辞儀をした。年、背格好、長い髪…ミユキと少し近い雰囲気の、明日香という女性に対し、マモルはとても興味を持ったようだった。「マジかよ…カワイイ」マモルは小さ
    さん作 [830]
 
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