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ふくさんの投稿された作品が47件見つかりました。
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信愛
君が選んで決めた事だからそう言って送り出したけどやっぱり君が必要なんだよ『また会えるから』と君は笑って言ったけど『そうだね』って僕も笑って見せたけどどうしてもそんな気がしなかったんだもう会えない事くらい分かってたんだだって君は嘘をつく時僕の目を見ないから『もう余計な心配はしなくていいから』と君は言ったけど余計って何だよ君を想う時君の事を考える時心配したり悩んだり一度だって余計な事だなんて思った事は
ふくさん作 [291] -
溺愛
君はさ言い過ぎだって言うけどそんな事はないよ君が大好きだし君の人生を背負って生きたいと思ってる最近ご飯を食べられないと言う君が心配だし痩せて小さくなった君の肩を抱きしめてあげたい人前ではいつも笑っている君が少しでも休める場所であってあげたい雨は嫌いじゃないだって傘を差してうっとうしそうに空を見上げる君の顔が好きだから雪は嫌いじゃない白い息を吐きながら子供みたいに嬉しそうに笑う君の顔が好きだからそう
ふくさん作 [340] -
あなたへ
こんな終わりが来ると知っていたら、もう少しあなたを大切に出来たでしょう。例えば『もう少し一緒にいて』と言ったあなたの我が儘をちゃんと聞いてあげられた。『今から会える?』と電話をして来たあなたの元へ飛んで行けた。『寂しい』とメールをくれた時にすぐに電話をしてあげられた。あなたが眠るまで私の言葉を声をあなたに届けられた。繋いでいたあなたの手をもう少し強く握れた。私の為に何度も泣いてくれたあなたの頬の涙
ふくさん作 [349] -
ふたりだけの世界で
例え二人がただの点と点であっても振り返った時にいつか線になってるんだよあなたはその言葉を最後に私に別れを告げた振り返ってあなたには何が見えた私には何も見えなかったよそこにさっきまで線があったとしても振り返った途端にぷっつりと切れていた悲しくてたまらなくて懸命に前へと足を踏み出したあなたがいない世界は真っ暗で足場がなくて不安定で立っていることがやっとよ一度だけ時を戻せるならあなたは前に『俺が独りの時
ふくさん作 [307] -
LOVER
突然別れを告げるのね全く心の準備は出来ていなかった昨日まで愛を伝えてくれたのに土曜日のあなたの電話嫌な予感はした休みの日は連絡は取らない決まりだったから聞こえて来た声はか細くてあなたはすでに泣いていた『終わりにしよう』案外すぐに状況は飲み込めた返す言葉が見付からなくてただ『分かった』とだけ言ったそれ以上あなたは何も言わずに泣くばかりでその音を聞くのが辛くて『切って』と言ったいつもは私から電話を切っ
ふくさん作 [343] -
どうしようもない貴方を
貴方と付き合い始めた頃は電話もメールも沢山したどうでもいい事で冗談を言って笑って最近の貴方の態度には気付いていた仕事が忙しくて疲れている事も私に構う余裕がない事も我が儘は言わない寂しいも自分を追い込んでいるという事は分かっているこの苦しみを乗り越えれば明るい未来があるのかは分からない例え連絡がない日でも本当は何をしているのか分からなくても黙って携帯を握り締めて眠った貴方が会いに来てくれる時はちゃん
ふくさん作 [307] -
優しい君を
君の我が儘を聞いた事はなかった文句も泣き言も付き合い始めてからすぐに仕事が忙しくなり君からの電話もメールも無視した事もあった自分の気持ちに余裕がなくなったせいかどうしても君の存在を投げやりにした二日後にメールを返したとしても君は責める事なく普通に返してきたしだからこそ許されると思いまた繰り返したそれから君からの電話はなくなったメールも減った僕の生活にはそれが程よかった週末も会わずにただ家で眠る事も
ふくさん作 [296] -
Drop
君がこの世に存在してくれるだけで良かったそれだけできっと僕の世界は幸せで満ち溢れていたねぇ今年も桜の季節が来たよ一年前『桜見に行こう』と言ってバスに乗って二人で出掛けたねコンビニに寄って缶ビールを二本買って坂道を息を切らしながら手を繋いで登ったそしてまだ桜がほんの少ししか咲いてなくてガッカリするよりも何だか笑えて『せっかく頑張ったのに』って君は眉をひそめて笑ったつられて僕も笑った小さなベンチでビー
ふくさん作 [349] -
Last One
あなたとの最後の日もしもその日を迎える時が来たら私はあなたに何を伝えるだろう何を伝えるべきなのだろう大好きでした幸せでした楽しかったそんな風に過去の言葉にしてみれば何だか悲しいこれで楽になる清々するすぐにあなたは忘れるそんな風に強がればただ虚しくなるさようならそう言えば本当に終わるまた何処かでと言えば未練が残るごめんねそう言えば全てを罪だったと受け入れる事になる最近私はそんな事ばかり考えるあなた
ふく さん作 [375] -
華蓮
横を向いた時の君の首筋呼吸をする度に浮き出る鎖骨『指輪、何か抜けるようになって』そう言って君は指輪をしなくなった初めての君へのプレゼント何もない君の右手の薬指が切なかった少しずつ冬の気配を感じる夜風冷たくなった君の手を少しでも暖かくしてあげようと握り締めたその手が一回り小さくなった気がした震える肩を温めてあげたくて君を抱き締めた触れた君の背中が少し薄くなった気がしたそれが悲しくて涙が溢れた『どう
ふく さん作 [356]