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高橋晶子 さんの投稿された作品が46件見つかりました。

 
  • 彼の恋人

    久し振りに11人が揃った次の日、漸く落書きの返事がきた。家にいる時は宿題。あとはバイトと病院。これでは普段の生活と変わらないな。博文は佳純と落書きし合っているのではないかと思った。定時制は宿題の量が半端ではないと聞く。バイトをしながら病院に通う日々では、佳純以外に考えられない。休み時間、博文は孝政のクラスを覗く。3人の女子生徒に囲まれながら談笑している様だ。その時、孝政が手にしている本が気になっ
    高橋晶子 さん作 [98]
  • 彼の恋人

    ほかの生徒が多くいる手間、佳純に性同一性障害の事を問い詰められない。裕介は暇な時間を佳純に訊いてみる。「日曜日は暇だけど、あんた達、模試は何時かしら?」裕介は博文に訊きながら問い返す。「大丈夫です。日曜日の夕方に、駅前のファミレスで集まるように、關達に伝えます」「約束ですよ」と口々に言い合って、博文達3人は学校を後にした。そして約束の時間。11人が揃うのは約11ヶ月振りの事だ。駅前のファミレスで
    高橋晶子 さん作 [190]
  • 彼の恋人

    夏休みは裕介達と予定が合わず、予備校の講習会と親戚付き合いで潰れてしまった。博文の所は親戚の出産ラッシュで、赤子のお披露目のために親戚が次々と松風家に訪れた。嬉々として赤子を抱きしめる親戚を目の当たりにして、博文は佳純の苦悩を避けて喜べなかった。どう足掻いても佳純に子を成す術は絶たれてしまうからだ。「やーん、博文君たら可愛いベビーの前で仏頂面はないでしょう!?」最年長の従姉にきつくたしなめられて
    高橋晶子 さん作 [188]
  • 彼の恋人

    佳純の中性的な声質に違和感を抱いていなかっただけに、祥恵の証言は俄に信じられなかった。臨は半信半疑で聞き返す。「佳純さんが女じゃないって、まさか……」今度は千聖が証言する。「佳純先輩は女の心を持つ男なのよ。祥恵が言ってた秘密特訓はホルモンの力に頼らないで女の声を手に入れる訓練で、よく喉を傷めて喀血して先生が救急車を呼んで入院させる騒ぎになったんだ」男共は一気に血の気が引いてしまった。千聖は話を続
    高橋晶子 さん作 [137]
  • 彼の恋人

    落書き文通を始めて3ヶ月経った。受験の夏、恋は休息モードといきたい所だが、博文はそうなれない。初めて恋の質問を振ってみる。今、気になる人はいるか?こんな事をしている相手は男かも知れない。女だったら恋愛が芽生えるかも知れない。しかし、今はそれどころではない。恋にかまけて成績を落としたら情けない。とは言え、本気で付き合いたい程好きな人はいないから、まだいい。返事を待つ事にした。その日の定時制は、1時
    高橋晶子 さん作 [407]
  • 彼の恋人

    青海の吹奏楽部はそれなりの実力派だ。基本的に平日は練習漬けで、休日返上の練習は当たり前である。夏休みのスケジュール表に目を通した祥恵は憔悴し切っている。多忙な部活動を優先するために、美大の受験対策は通信教育で行なっているが、びっしり詰められた練習日の連続に溜め息をついてしまった。「美大に落ちた時の妥協策を考えようかなー」州和が祥恵の呟きに反応するように問い詰める。「黒崎さんは確か国公立狙いだよな
    高橋晶子 さん作 [195]
  • 彼の恋人

    7月になると、3年生は本格的に受験モードに突入する。志望校はほぼ固まってきて、入試対策は志望校に的を絞っていく。だが……。「どうしようかなぁ。第二志望」暁は天文学を学びたい一心で、東北大一本に絞っている筈である。そこにみくの横槍が入る。「何も天文学に拘らなくても、興味の対象を広げてみればいいじゃないの?」「お前……変わったな」「今の私は親の言いなりじゃないわ。大体大学に行ってまで親の金に甘えよう
    高橋晶子 さん作 [135]
  • 彼の恋人

    「料理はともかく裁縫が得意な男を煙たがる女はキャリア志向とはそぐわないね」千聖の一言が無性に気になってしまった博文は、まだお互いに素性の知れない落書き相手に次の質問を書き込んだ。ファッション専門学校かぁ。ところで、裁縫が出来る男は尊敬出来るかな?次の日の午後は2時限通して家庭の必修授業だ。その日の課題は、古着をリサイクルしたトートバッグ制作。早くも返事が気になる。昼休みになり、博文は孝政のクラス
    高橋晶子 さん作 [115]
  • 彼の恋人

    手芸部の溜まり場である被服室に、クラスの清掃当番が回ってきたのが運のツキだった。秀は始めたら止まらないタイプで、清掃をチェックする教師の号令が出ても納得するまで終わらない。そうこうしている内に、手芸部の面々が被服室に入ってきた。唯一の男子部員である孝政が秀をいぶかしげに見詰める。「ねぇ、君、入部希望者なの?」「いいえ違います。ただの掃除当番です」もう6月である。だが、修学館では部活動は自由参加で
    高橋晶子 さん作 [128]
  • 彼の恋人

    臨は男とは無縁の人生を選ぶのか……?博文は余計な親心を抱かずにはいられなかった。その事を予備校で亜鶴と彩子に話すと、「ウヒャー! 關ちゃんと祥恵が聞いたら驚くわぁ!」「お茶女と奈良女のどちらかなら、男が先ず近付かないわね」と驚きと感心を滲ませる。ここで、博文が臨の事で引っ掛かっていた本心を打ち明ける。「だってさぁ、臨の学力ならMARCHは余裕なのに、地元志向で教員養成に拘ってたんだよ。そんな事し
    高橋晶子 さん作 [107]
 

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