携帯小説!(PC版)

トップページ >> 高橋晶子 さんの一覧

高橋晶子 さんの投稿された作品が46件見つかりました。

 
  • 彼の恋人

    落書き文通が始まって約2ヶ月。博文の机には、意外な落書きが残されていた。国公立大クラスだよね?何処狙ってるの?普通科5クラス中1〜4組が文系クラスで、5組が理系クラスとなる。文系クラスでも数学選択者は国公立大クラスに組み込まれ、3・4組に振り分けられる。博文と臨は4組、孝政は3組だ。博文は迷わずこう書き残した。横浜国立。それも経済学部。敢えて地元にしなかった。地元の国公立大の方が規模が大きく、多
    高橋晶子 さん作 [141]
  • 彼の恋人

    「今年もこの季節がやって来た……」夏服で登校してきた泉は、うんざり顔で溜め息をつく。女らしさを強調した桜庭の夏服が青海市周辺をちらつかせる時期が到来したのだ。「男は男らしく、女は女らしく」なんて杓子定規で生徒を填め込むから、公立高の連中にからかわれるとは言えた空気ではない。頑固で保守的な先生が多く、若い先生が肩身の狭い思いをするからだ。しかし、泉は容赦しない。「『良き夫に養われて、子供の成長を生
    高橋晶子 さん作 [120]
  • 彼の恋人

    中間試験の1週間前。「名波のために大学受験を諦めて欲しいの」母の一言に、みくは大きく打ちのめられた。「貴方、心理学部を狙っているようだけど、わざわざ大学に通ってまで心理学を学ぶ必要がない道もあるのよ」「それではどうやって?」「公務員になって働きながら通信制大学で心理学を学ぶのも、一つの道じゃないかしら?」みくは「貴方のためを思って」という口実で母にスポイルされてきた。名波には「子供の人生を尊重す
    高橋晶子 さん作 [214]
  • 彼の恋人

    泉の弟の大(まさる)は変わった少年らしい。早熟なオタク趣味で読む漫画はサブカル系に偏っていて、お洒落にも必要以上に気を遣う。それでいて成績は中の上だ。「単なるオタクはステレオタイプなセンスをしてるから、明らかにそれと分かる格好はしないのよ。モテないから。元々太い眉毛の手入れは朝飯前よ」「それじゃ、化粧品は……?」「高校入ってから解禁」みくと泉の会話を立ち聞きしていた惇は、暁の前で溜め息をつく。「
    高橋晶子 さん作 [208]
  • 彼の恋人

    また日が改まり、博文の机に落書きが書き加えられた。博文が書き足した顔文字を指して、次に加えられた落書きはこうだ。↑ この顔文字、今の私の心情を一番よく表してるよb(^_-)しかし、次の日曜日は模試で学校に来なければならない。この落書きが見付かれば、先生に不正行為と見なされるかも知れない。模試で学校に来る時は落書きを消す事にした。その旨を落書きに伝えておくために。昼休みになり、孝政と裕介と千聖が
    高橋晶子 さん作 [127]
  • 彼の恋人

    1時間目の地理の授業―今朝見付けた机の落書きをじっと眺める。みくの想いを断ち切った2年の冬、みくが言っていた「本当の自分」が博文の脳裏をよぎる。これは「本当の私」の間違いなのでは? 理解に苦しむ。悩んだ末に顔文字を付け足してやった。誰か、本当の自分に気付いて。゜(>△<)゜。「こんなモンか」昼休みになって、博文は机の落書きの事を裕介達に告白した。「ホントにあるんだー! 恋の落書き文通伝説」「お前
    高橋晶子 さん作 [225]
  • 彼の恋人

    翌朝、いつもの様に登校した博文の机に、落書きされて跡があった。誰か、本当の自分に気付いて若い女性のものとおぼしき字体だった。時計の針は7時を回ろうとしている。博文は、サッカー部の早朝練習がある日はその時間に登校している。クラスで一番乗りになる事は多い。落書きに気を留める余裕はない。大急ぎでユニフォームに着替え、7時の練習時間に間に合った。1時間たっぷり汗を流した頃、生徒達がラッシュの如く登校して
    高橋晶子 さん作 [654]
  • 彼の恋人

    定時制の生徒達が授業を受けている時、博文は予備校で受験勉強に勤しむ。別々の学校に通う生徒も予備校で受験勉強をしに来ているので、情報交換の場としても重宝している。予備校には裕介と千聖だけでなく、青海に通う彩子と亜鶴も通っている。こういう時に全く参加出来ないのが桜庭学園の生徒達だ。「今年、桜庭から国公立大に何人入ったか知りたい?」「8人でしょ? 博文」「中道、情報が早いなぁ。現役だけで5人だけど、学
    高橋晶子 さん作 [154]
  • 彼の恋人

    高校生活最後の1年。博文と臨のクラスは、定時制のクラスと共用している。と言っても、今の3年生が卒業する時に定時制は廃止されるので、そういうクラスは一つしかない。となると、持ち出されるのが「恋の落書き伝説」だ。「フフフ。ワクワクしない? 自分の席に誰かさんの落書きがあって、そこから恋が始まるの。全日制と定時制が一緒でないと起こり得ない奇跡よね?」臨は自分の席をバンバン叩きながら下心を丸出しにする。
    高橋晶子 さん作 [138]
  • 彼の恋人

    修学館の2年生が修学旅行から帰ってきた。九州班の博文、千聖、孝政は長崎→普賢岳(島原)→大牟田→福岡のルートで回り、北海道班の臨と裕介は函館→小樽→札幌のルートで回ったという。それぞれ大学見学の機会があり、体験学習が主体の青海とは違った思い出が作れた。旅で疲れた様子を見ない博文が帰宅する。みくは自宅の前で博文の帰りを待つ。「博文君。おかえり」「何だよ、みく。何かあるのか?」別々の高校に通う二人は
    高橋晶子 さん作 [336]
 

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス