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暁 沙那さんの投稿された作品が64件見つかりました。
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悪魔の天使 (4)
彼、レクスが近づいてくるたびにこちらとの距離が縮まっていく。それにリアは動けずにいた。レクスがリアのすぐ前まで来ると、リアは慌てて立とうとする。しかしそれよりも早くレクスがリアの右手をとった。肘までを覆うようにある薄い手袋の上から軽く口づける。社交辞令だとしてもどこか違和感があった。たぶん見ている方は何も感じないだろう。それも当たり前だ。手の力の強さだった。手を引こうにも簡単には引けないくらいの強
暁 沙那さん作 [344] -
悪魔の天使 ?
レクスが大広間に入った途端、会場の視線がそちらに向けられた。いつもなら何もせずとっとと挨拶でもして帰るところだが今回は違った。円を描くかのようにいる人混みのなかのある一帯が空いている。中心部のようだが、そこに何があるのかは人が邪魔して見えない。大した苛立ちもなく円の中心に一歩踏み出す。それに人が避けた。その時に見えた横顔に息を呑んだ。金の髪を月明かりに輝かせ青い瞳は少し伏せられている。風が金を一房
暁 沙那さん作 [357] -
悪魔の天使 ?
音もなく扉が開く。リアは黙って大広間に入る。部屋で感じた匂いがますます強まったのを感じる。リアは少し引きそうになったのをなんとかおさえた。執事に下がるように言う。すると一気に周りの視線がこちらを向くのが分かった。『ああ、あの方ですの?』『そうそう、リア様。』『怖いわ。だってあの方の噂ったら……。』ねえ、と口々に言う。黒き神の娘だ……。(うざったい……。)リアが苛立ち始めた頃、突然視線が消えた。何事
暁 沙那さん作 [364] -
悪魔の天使
「もしかしたら私たちが出会えたのは奇跡かもしれない。」「もしかしたら俺たちが出会えたのは奇跡かもしれない。」『いつも一緒にいる。』金の長い髪に青の瞳。ピンクを基調としたドレスが彼女を飾り立てていた。彼女の名前はリア。リアの家は由緒正しい家柄の一人娘だが、他とは違うせいで疎まれてきた。そんなどこか刺々しい雰囲気を纏ったリアに近付こうとする者はいなかった。周りは今日行われるパーティーの華々しい空気に満
暁 沙那さん作 [444]