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麻弥 さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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3パーセントの愛
「どこ行くの?途中まで送ってこうか?」すぐ後ろのフィルム真っ黒で、維持費がかさんでそうな車を指さす。警戒心をバリバリに張っているワタシに無意味な心配。「いや、ほんとに大丈夫ですからっ;ありがとうございました。」今度はあからさまにムッとした表情をつくり、強めに返答してみた。男が立ち去るのを待ったけど、きっとこの男にとって待たれるのは拒否されてるということとにはならないのだろう。ワタシは仕方なく体を
麻弥 さん作 [417] -
3パーセントの愛(5)
ワタシは空を見あげて、おもいっきりため息をついた。「ぷは〜。寒っ。」フラつく頭に心地よさとイラ立ちを感じながら、振り袖をなびかせてロヨロと歩く。ひとりになると、考えてしまう。どうして人を好きになれないのか?それは自分が愛された記憶がないから。上っ面の付き合いでなんとかなったし、これからもそれでやっていけると思う。なんか無性にさみしくて、ケータイに手を伸ばしたその時。急に吐き気が襲ってきた。急いで
麻弥 さん作 [190] -
3パーセントの愛(4)
「男って単純なんだよ。」ワタシから見れば単純=正直で周りが言うほど悪いことでもないと思う。ただ口にするかしないかの差であって。みんな考えてることは一緒なんだと思う。だから特定の彼氏っていう存在はつくらない。隣にいる男が『その辺にいる男』とおんなじ種族だと気付いたとき、サッサとさよならを言うのが嫌だから。傷つくのも、傷つけられるのもイヤ。でも男が嫌いなわけじゃない。男友達ぐらいいる。今年26歳にな
麻弥 さん作 [119] -
3パーセントの愛
夜の仕事だからってテキトーに働くわけじゃない。だから周りにも軽く見られると腹が立つ。「お店終わった後、家来ない?」なーんて笑っちゃうようなこと平気で言うエロおやじ。『なんでアナタの家行かなきゃなんないのよ、ワタシ仕事してるの。わかる?』そう心の中で言ってるワタシと、割り切りすぎる自分につくづく嫌気がさすワタシ。「もうちょっと仲良くなったらね♪」自分でも恥ずかしくなるような、思ってもいない言葉を口
麻弥 さん作 [199] -
3パーセントの愛(2)
「遥香ってオトコいるの?」面接中、世間でいうイイ顔の彼は慣れた口調でセリフの如く質問をしてきた。 来た。出会って3分。チェック1→呼び捨て。チェック2→模範のご質問。ワタシは行儀よく座って、目の前にいる黒服のお兄さんにサラリと答えてあげた。「今はいませんね。」「そーなんだ〜。で、時給はいくらぐらい欲しい?」偽フランクの面接はあっという間に終わった。所要時間わずか5分。ワタシは彼に『軽いオト
麻弥 さん作 [309] -
3パーセントの愛
「絶対遊んでると思うな、私のタイプじゃないわ。」心に言い聞かせて、ルックスのいい男に偏見を持つ習慣。出会いの削除完了・・・。「好きだよ。」無意味に他人を意識してしまう最強のコトバ。「とりあえず俺ってお前にとってすっげートクベツなんだよ」って言われてる気がする。愛されても愛し方を知らないワタシだもんよ、そんなときは「逃げる」っていうベストアンサーに限る。こんな感じに。「ハーイ築いてきた友情にサヨ
麻弥 さん作 [261]
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