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椿家まんもす さんの投稿された作品が27件見つかりました。
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ダメツマ、ダメオット。7
……………。寒さで目が覚める。ボクは、いつものように駅の地下道で朝を迎えた。寝袋からはい出し、荷物をまとめて地下道から出る。…あれから何日過ぎたのだろう。理想と現実は全く違うもので、自然の厳しさにコテンパンにされ、自分の考えの甘さを痛感させられた。ボクは盗んだ自転車で、海岸線沿いに南へ向かって放浪していた。雪の降る道中、考える。コレがボクの求めていた幸せなんだろうか。気ままな旅生活。形は変わった
椿家まんもす さん作 [410] -
ダメツマ、ダメオット。6
ボクは子供の頃から、自然と一体になって一人で生きていきたいという思いがあった。日が昇ったら目を覚まし、腹が減れば、自分で栽培した野菜や飼育した家畜を食べ、日が暮れたら眠る。世の中のしがらみから解放され、自分の命のためだけに生活し、生き、死ぬ。社会人となって、人間関係や様々なストレスを溜め込みながら、お金を稼ぐために毎日を生きる生活に比べ、なんて幸福な人生を送れることか!夢の実現のため、高校は農業
椿家まんもす さん作 [401] -
ダメツマ、ダメオット。5
ダメなカノジョと付き合いだして一年半ほど経った。カノジョの部屋はますます汚れていき、室内は徐々にアメリカンスタイル(ベッド以外は土足OK)になっていった。炊飯ジャーには、いつ炊いたのか検討もつかない位前のご飯が、石のようになったまま放置されていた。冷蔵庫の中には賞味期限の切れた食料がゴロゴロあり、ほのかに甘酸っぱいかほりがしていた。そんなカノジョの名言を2つ紹介。『腐ったとき、チーズカレーヌード
椿家まんもす さん作 [408] -
ダメツマ、ダメオット。4
〜エロ本の末路〜当時ボクは20歳。学生アパートで一人暮らし。若いエネルギーは底知らずで、(性)欲望はいくら食べてもお腹イッパイにはならないもんだ。エロ本・エロビデオ男性陣ならオワカリでしょう、この魅惑の響き。どんな時でも即対応のお手軽コールガール達。ある日カノジョは、サークルの友達らと飲んだ後、朝方ウチに来た。ボクは大学の講義があったので、カノジョを部屋に残して部屋を出る。アパートに帰ると、鍵が
椿家まんもす さん作 [400] -
ダメツマ、ダメオット。3
〜カップラーメンの悲劇〜カノジョはほとんど自炊が出来ない(チナミに初めて作ってくれた手料理はソーメン茹でただけ)。だからコンビニ弁当やカップラーメンを買って食べてることが多かった。しかもカノジョはラーメンのスープを残す派で、食べた後のカップは、いつもテーブルの上にそのまま放置プレイ状態だった。夏の暑い日に部屋に遊びに行くと、テーブルの上に約1週間分の放置カップ達が…。ナカを覗くと、スープの中に
椿家まんもす さん作 [436] -
ダメツマ、ダメオット。2
〜汚宅拝見〜カノジョは掃除と炊事がほとんど出来ないダメなコだった。ゴミはカノジョの部屋を隅から徐々に侵食し、ボクが訪れるたびに部屋は狭くなっていった。食器は常に全てが使用済みで、使うトキは、まず洗う作業が必要だった。さらにカノジョはかなりのめんどくさがり屋で、電気代を銀行から自動引き落としにする手続きをせず、毎月コンビニで支払っていた。そんなカノジョが郵便物をきちんと管理しているはずもなく…カノ
椿家まんもす さん作 [420] -
ダメツマ、ダメオット。
ボクたちは、結婚してまだ7ヶ月の新婚夫婦だ。よく、結婚式のアイサツで「まだまだ未熟な二人ですが…」なんて文句を、冠婚葬祭のマニュアル本に書いてあるまんま言ったりするケド…ボクたちはヒドイ。本当にダメツマとダメオットなんだ。〜出逢い〜今から六年半前。大学のサークルに、新一年生を勧誘してるときにカノジョに出逢った。…カワイ。童顔で小柄。見た目は普通にカワイかった。カノジョはサークルに入り、ボクの後輩
椿家まんもす さん作 [434]