トップページ >> 春樹 さんの一覧
春樹 さんの投稿された作品が80件見つかりました。
-
すべてが運命なら
甘える為の第一歩。私は自分の家に帰り三日間家で過ごした。私の携帯電話は折られてしまって、持っていなかった。一安が私の家に電話しても、私の親は取り次がない。三日後私は一安に電話した。電話に出た一安は連絡が取れなかった事を少し怒っていた。「お前、なんで連絡してこないんだよ」「ごめん、親がうるさかったから」私は嘘の言い訳をした。「で、今日は家来れんの?」一安は、普通の口調で聞いてきた。「今からは、逢わ
春樹 さん作 [186] -
すべてが運命なら
彼の家はマンションだったので、少し落ち着いた一安と、滅多に人が通らない階段で話しあった。話しあったと言うよりは、私が怒られ続けただけだ。私の携帯電話は折られ、何も言わない私の頭を一安がコンクリートの階段に打ち付ける。一安が怒ると私の心は、今起きてる出来事から逃げる。頭を打ち付けられながら、【髪の毛が有ると、あんまり痛くないんだ髪の毛って役に立つんだ】そんな事ばかり考えていた。だから、どんなに怒ら
春樹 さん作 [200] -
すべてが運命なら
満たされ無い私の気持ちと一安から離れない私の心。どんどん私は自分を見失う。二度目の浮気。相手の人は一度目と同じ元彼。彼と居ると一安と居る時とは違う、心のどこかが満たされた。体の関係は無かったが、私にとってそれは嬉しい事だった。体の関係が無ければ浮気じゃないと解釈する人も居るが、一安は私が女友達と遊ぶ事すら禁止していた。だから、男と二人だけで逢ったら浮気だ。その浮気に一安が気付くのに、あまり時間は
春樹 さん作 [190] -
すべてが運命なら
私は一安に何かあったのかと心配だった。布団に潜り一安の友達に電話をして一安を探して欲しいと頼もうとした時。一安の家の電話が鳴った。もう夜中の3時だった。一安のお父さんは急いでその電話に出た。隣の部屋で電話をしているお父さんが激怒し始めた。電話の相手は警察だった。一安と弟は自転車を盗み帰って来る途中で警察に止められ、自転車を盗んだ事がばれて、3時間近く警察に居たらしい。お父さんが電話を切ると、お母
春樹 さん作 [206] -
すべてが運命なら
一安は、私が別れを口にすると怒り出す。だから、一緒にいる。そう思ってた。その日一安と一安の弟と一緒に出掛けた先で、一安と私は喧嘩をした。私は「帰る」それだけ言って帰ろうとしたが、もう最後のバスが行ってしまっていた。帰れない。私は一安の家に帰ろうとしていたが、一安の家まで歩いたら3時間近くかかる。3時間後は、真夜中だ。そんな時間に帰ったら一安の両親に私も一安も怒られる。やむを得ず私は、そばの駐輪場
春樹 さん作 [186] -
すべてが運命なら
その日の昼間、私は自分の家に帰った。死のうと思っていた。家には誰も居ない。私は水に、煙草の葉を入れて飲んだ。誰かが、それで死ねると言っていた。だが、まずいだけで何も起こらない。じゃぁ、首を吊ろう。私はドアノブにタオルを縛り、首を掛け、おもいっきり体重をかけた。その瞬間、タオルがドアノブから外れた。私は考えていた。考えてるうちに、母親が帰ってきた。死ぬのは、夜まで待つことにした。家に居た私に、母親
春樹 さん作 [198] -
すべてが運命なら
それからも、私と一安は喧嘩をしながら毎日一緒にいた。喧嘩が激しくなると、一安は私を力で押さえつける。だから私の体は、あざが絶えずあった。一安の暴力が初まって、まだ間もない頃は力に押さえ付けられる悔しさとそんな表現のしかたをする一安の心を憎くみ私は泣いていた。泣くのは嫌いだし、泣かれるのも嫌い。でも毎日の様に続く暴力で、いつからか私の中から、悲しい、悔しい、可愛そう。そういう感情が消えていってしま
春樹 さん作 [187] -
すべてが運命なら
昼寝から目覚めた一安から着信が入った。一度無視したくらいじゃ、一安からの着信は鳴りやまない。そして、私は五度目の電話に出る事にした。「なに?」私は自分の声で怒っている事を伝えようとする。「お前、何やってんの?」一安の声は完全に寝起きだ。「別に何もやってない」私はこの会話の間に、勝手に帰った言い訳を考えていた。「じゃぁ早く戻ってこいよ、勝手に帰んのとかホントやめろよ」一安は私が怒ってる事を、あまり
春樹 さん作 [225] -
すべてが運命なら
私は一安に攻められ、殴られた。それでも、私は何も答えられない。悪い事はしていないと言い訳するためには、淋しかったと言わなければいけない。私は、一安とは逆に自分の感情を言葉にするのが怖かった。淋しい、逢いたい、。その言葉だけはどうしても言えなかった。言ったら自分が弱くなる気がした。そして弱くなったら、一安に嫌われる。そう思っていた。何も答えない私を一安は殴り、質問し続けた。私は何も答えられない自分
春樹 さん作 [209] -
すべてが運命なら
私は自分の家に帰ってもやっぱり淋しかった。母親は私を無視している。私には兄と弟がいるが、兄は仕事で遅くまで帰って来ない。まだ小学生だった弟は、母親が可愛そうだと、私の手を鉛筆で刺した事があるくらい私を嫌っていた。部屋でボーッとしていた私の携帯に元彼から電話が来た。「今、何処に居るの?」元彼が聞いてきた。「家だよ」「今から逢おうよ」突然の誘いだった。私は、何故かその日元彼の家に行った。元彼はずっと
春樹 さん作 [227]