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春樹 さんの投稿された作品が80件見つかりました。

 
  • すべてが運命なら

    家に着くと、泣きながら母親の説教が始まった。なんで帰って来ないのか。高校はどうするのか。何が気に入らないのか。人を困らせて何が楽しいのか。その質問の繰り返しだった。すべてに対する私の答えは「知らない」ただその一言だった。次の日また私は一安に逢いに行った。だがその日母親は、出掛ける私に何も言わなかった。一安は元々、凄く束縛が激しい自由人だった。早く言えば自己中心的な人。少しでも気に入らない事がある
    春樹 さん作 [231]
  • すべてが運命なら

    それからしばらくは、幸せだった。毎日一安と過ごし、一安の両親もすごく私に良くしてくれた。私はどんどん自分の家に帰らなくなっていった。毎日一安の家に泊めてもらった。私が自分の家に帰るのは、いつも昼間。誰も居ない時を見計らい着替えを取りに行っていた。本当は帰りたくなかった。だが、一安のお母さんに「泊まるのは、かまわないけど一日一回は帰ってちゃんと親に顔見せなよ」そう言われていた。私が毎日帰らない事を
    春樹 さん作 [252]
  • すべてが運命なら

    一安は、待っていた様にすぐ電話に出た。「大丈夫?怒られた?」一安が心配そうに聞いてきた。「大丈夫だよ。あんま怒られなかったし」私は少し元気がなさそうな声だったのかもしれない。一生懸命喋って、私を笑わせ様とする一安の優しさが電話越しに伝わってきた。「お前もう家出てこれんの?」「うん」一安の質問に、すぐ答えた私。逢いたい。それだけしか、考えてなかった。遊びに行こうとする私に、母親が「また、行くの?」
    春樹 さん作 [264]
  • すべてが運命なら

    次の朝早く私と一安は、一安のお母さんが運転する車の後部座席に、並んで乗り私の実家へ向かった。私の実家までは、50分もあれば着く。車が走りだして40分は、私のあまり知らない道が続いていた。だが、だんだん見慣れた景色に変わった。もう実家に着く。一秒ごとに、私の淋しさがましてくる。その時不意に一安が私の手を強く握った。「すぐ電話しろよ」一安はお母さんに気付かれない様に、小さな声で私に言った。一秒ごとの
    春樹 さん作 [403]
  • すべてが運命なら

    朝、一安のお婆ちゃんが誰かと話している声が聞こえてきた。一安のお婆ちゃんは電話をしてる。私は意識だけ起きたまま、お婆ちゃんの会話を聞いていた。そして電話の相手が誰なのかは、すぐにわかった。一安のお母さん。お婆ちゃんからしたら、娘さんだ。お婆ちゃんは、私達が家出している事など知らなかった。だからその電話の内容は、私達を心配してくれていた。もうこれ以上逃げ回っても仕方ない。家に帰される。私はまだ寝て
    春樹 さん作 [284]
  • すべてが運命なら

    次の朝遅く起きた私と一安は二人で散歩に出掛けた。一安のお婆ちゃんの家は、私の実家からすごく離れていたので散歩をしても、見つかったりしない。二人で居ると時が経つのが早かった。いつの間にか陽は沈み始めていた。「婆ちゃん家帰ろっか?」微笑みながら一安が言った。「うん」私も笑顔で答えた。家に着くと、一安のお婆ちゃんが銭湯に行けるようにお風呂セットを用意してくれていた。そのお風呂セットを持って、私と一安は
    春樹 さん作 [246]
  • すべてが運命なら

    二人で過ごす初めての夜。私はとにかく嬉しかった。一安の優しさも温もりも、寂しい私の隣に1ミリの隙間も開けず傍に居てくれた事が嬉しかった。そんな嬉しい日々を過ごして十日位たった日の夜。自分の家に電話しろと一安に言われた。私は渋々家に電話をした。電話に出たのは母親だった。「生きてるから」私はそれだけ伝えて返事を待たずに電話を切った。電話をした私の頭を一安が優しく撫でてくれた。次の日一安の友達の家に居
    春樹 さん作 [321]
  • すべてが運命なら

    家を出た私は一安に電話をした。「おう、どうしたの?」私の予想とは違い一安はいつもどおりだった。「ごめんね。お母さんが朝からいきなり怒りだして一安に勝手に電話し始めた」私は一安に朝の出来事を話した。「マジでビックリしたけど、俺はぜんぜん平気だよ」一安は優しい口調だった。「うん」なんだかさっきまで落ち込んでた私は一安の優しさで元気になってきた。「でさ、お前今何処にいんの?」「一安の家に向かってる。も
    春樹 さん作 [237]
  • すべてが運命なら

    私は学校帰りに毎日一安に逢いに行っていた。その頃の私の生活は、朝6時半からバイトに行って午後3時まで働いたら、一度家に帰って夜6時までに学校に行く。学校が終わるのは9時過ぎだった。学校から私の家までは、自転車で50分位だが、一安の家までは1時間位かかった。だから学校がある日に一安と逢えるのはいつも10時を過ぎてしまっていた。そのうち私は一安ともっと一緒に居たくて、学校にあまり行かなくなった。そし
    春樹 さん作 [219]
  • すべてが運命なら

    次の日の朝一安から電話がきた。その日はバイトも学校も休みだったので、午後から遊ぶ事になった。時間どおりに、私は一安の家に向かった。一安の家に着くと、一安の弟や弟の友達がいた。一安の両親は仕事に行っていた。なぜか窓から家の中に通された私に一安が「今、母さんと喧嘩してるからホントは俺も弟も、家入っちゃいけないんだよね」それを聞いて私は居ずらくなった。「じゃぁ、チャント外に居た方がいいんじゃない?」私
    春樹 さん作 [332]
 

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