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メタトロン さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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目覚めは半端な薩摩弁と共に
目を覚ましたとき、俺は人垣の中心にいた。『お、目覚めたぞ!』『うわ〜!綺麗な黒眼だなぁ・・・』『どこから来たんだ!?』口々に俺に話し掛けてきているが・・・何語だ?ってか、こいつ等・・・俺は一体、何処に迷いこんじまったんだ?「何じゃ、近頃の若い者は、助けられても礼一つ言えんのかいな?」不意に人垣の向こうから判る言葉、『日本語』が聞こえてきた。人垣が割れ、その向こうに現れたのは黒眼黒髪、背は低めだが
メタトロン さん作 [164] -
少年の想いは英雄の記憶の中に
白銀の服の漂流者を見つけてから三日が過ぎた彼は未だ目覚めず、村長の家で眠り続けているらしい僕は村の書庫で本を読んでいた三日前から離れない『白銀の英雄』の話を『時は遥か昔、世界が創造された時の話神は世界への介入を主張した。手厚い庇護のもと、優しき心を育み、平穏なる生活を願うが為に魔王は世界への不介入を主張した。過酷なれど強靭な心を育み、強く進化していく事を願うが為に』優しさと強さ、どちらが欠けても
メタトロン さん作 [167] -
旅立ちは闇夜を駆ける炎によって
「つまんねぇ・・・」一日の仕事を終え海に沈もうとしている夕日に照らされ、俺は眼の前にいる連中に吐き捨てたいや、正確には『いた連中に』だ今、俺の前には身体のアチコチを押さえながら呻いてる奴らが八人程転がっているだけだ。「お前らさぁ、俺に喧嘩売るならもうちょっと楽しませろよ?」「うぅぅ、『黄昏の破戒魔』がぁ・・・」そう絞り出した足元の一人の腹に軽く蹴りを入れる黄昏の破戒魔・・・私立湘雲高校に入学三日
メタトロン さん作 [155] -
出会いは星と波の彼方より
夏の星々が輝き、波に揺られて光の螺旋を織り成す海岸を僕は歩いていた産まれた時から変わらないこの海岸は、僕にとって庭のようなものだ薄雲がかかっているけど月明かりだけで十分にどこに何があるのかわかるその海岸を風にのって聞こえてくる歌声に向かって進んでいく岩場の方から流れてくる大好きな姉様が唄っている静かな歌、でも温かい感じのする歌が僕は大好きだった僕が岩場についたとき、月にかかっていた薄雲が晴れてき
メタトロン さん作 [135]
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