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たろう さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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君と僕のユメ。6
貴士は、あの不思議な女の子の方を見た。相変わらず、ぴくりともせずに本を読んでる。あぁ…女子に見とれて学級委員長だなんて…入学早々ついてない…な。バシッ!!「……ってぇ」貴士は何が何だかわからずに、突然教科書で叩いてきた太郎を睨んだ。「今見てただろ!」と言って太郎は頬をふくらませてる。「ちげーよ、俺は…ミオって子の斜め前にいる子を見てただけだって」「斜め前って………高木桜?!」桜っていうのか。「名
たろう さん作 [89] -
君と僕のユメ。5
「おい!貴士!」大声でそう呼ばれて、はっと我に返った。「あれ!?俺、今…」きょとんとして周りを見渡すと全員椅子に座っている。教壇には担任がいる。これは…もしや…授業中!?「うわっやばっ!あの…ごめんなさ」「貴士ぃお前学級委員長に立候補かぁ!」担任の先生は嬉しそうにがははと笑った。「は…はい?」意味がわからない。「よし!今年の一年は威勢があっていいな!女子はもう谷口美緒!お前で決まりな!」クラス中
たろう さん作 [84] -
君と僕のユメ。4
太郎を見送ったあと、もう一度ミオとかいう子を見てみた。なんかあいつだけ別世界にいるみたいだなぁとぼんやりと考えてると、貴士の目に一人のクラスメイトが映り込んできた。その子は、美緒の斜め前の席に座っていた。ただその子も美緒に劣らず、独特の空気を持っている。貴士は、吸い込まれるように不思議と、またごく自然に彼女をじーっと見つめてた。頭は少し茶色がかっていてる、そして髪型は少しそろってないおかっぱ。毛
たろう さん作 [84] -
君と僕のユメ。3
指差した先、前から三列目の席には、長い黒髪の女の子が座っていた。「あの髪長い子?」「あぁ」ふーん…。横顔しか見えないが、彼女が美少女だとはっきりとわかった。「美緒ちゃんっていうんだ〜ほんとぉぉに可愛くてさぁ、もう俺の天使だわ」「話したことあんの?」「ちょっぴりね!まぁ、挨拶程度だけどさ」知らなかったな…あんな子がうちのクラスにいたのか。「まぁ頑張れ。俺はどーでもいいや」「お前は相変わらずだな〜、
たろう さん作 [96] -
君と僕のユメ。2
地元の高校に入学して数日が過ぎた。校庭では綺麗なピンク色の桜が風に揺れていた。さわやかな日だ、と思った。こんなうららかな日には眠たくなるんだよなぁ、と相変わらずざわついてる教室の中で眠ろうと顔を伏せていた。「貴士〜」すると、どこからともなく俺の名前を呼ぶ奴がいる。「起きろ!貴士!」太郎だ。睡眠妨害かよ。ムスッと顔を上げるとにこにこ笑う太郎がいた。「貴士、お前何やるの?」「あぁ、委員の話?めんどく
たろう さん作 [89] -
君と僕のユメ。
僕が君に出会えたのは偶然だったのかな?その確率はどれくらいなのかな?君に初めて会ったあの日を僕はまだ覚えているよ。君を知るたび僕は苦しさを覚えたよ。ねぇ君は今頃どうしてるのかな?「幸せに過ごしている」に百パーセント。
たろう さん作 [107]
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