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73 さんの投稿された作品が50件見つかりました。

 
  • 紙一重

    全く私とは正反対の人間。絶対に関わりあわないタイプ。あいつの初対面の時の印象はそんな感じ。―紙一重金持ちでなければ極端に貧乏ってわけでもないごく普通の家に生まれ、平凡な人生を歩んできたと思う。今は地元の私立大学に通う白原麻紀、18歳。そんな私ですが、今自分史上最大のピンチなのだ。端的に言えば、酔っ払いにからまれている。事の次第を説明すると、今日は私の所属するサークルの飲み会があった。やはりみんな
    73 さん作 [808]
  • PERSON OF TASTE《?》後編

    「は?んな訳ない…」しかし鏡台の鏡にうつる私の目は少し赤くて、涙が伝った後がすじとなって残っている。「大丈夫か?怖い夢でも見たか?人に話すといいんだぞ。」春紀は小さい子どもでもあやすかの様に私の頭を撫でながら言う。私はそんな姿が可笑しくて、少し笑ってから言った。「ありがとう。でも大丈夫だよ。昔からよくみる夢なの。すごく切ないんだけど、幸せな気持ちにもなる、そんな夢…。」私のこの言葉に春紀は安心し
    73 さん作 [231]
  • PERSON OF TASTE《?》前編

    あの日、あれから春紀とはろくな会話もしないまま家にたどり着いた。家に着くと持ち前の愛想の良さで我が家のアイドルと化す春紀。うちの母親には、「この料理すげぇうまい!おばさんやっぱ料理上手だね。」なんてうまいこと言ったかと思えばうちの父親と野球中継を見て盛り上がったり、食事が終わると弟の部屋で弟と一緒にゲームで遊んでいる。うちに春紀が来ると、昔からみんな春紀の取り合いになるのだ。私は自分の部屋のベッ
    73 さん作 [222]
  • PERSON OF TASTE《?》

    「美咲ちゃーん。一緒に帰りましょ」声のする方を見ると春紀がいた。「はぁ?なんであんたと帰んなくちゃいけないのよ」「今日は親いないんだもん。久しぶりに美咲ん家で飯食わせてもらおうと思って。おばちゃんにはさっきメールで連絡したし」“ほれ”と言って私に携帯を見せてきた。私は一つため息をつき、荷物をまとめる。春紀は、神谷に「ごめんなー、いいとこ邪魔してー。」とか調子いい事を言っている。楽しそうな春紀に続
    73 さん作 [219]
  • PERSON OF TASTE《?》

    私は少しの間その綺麗な笑みに見とれてしまっていた。「腹減った。」突然、神谷が発した男子高校生らしい言葉にハッと我にかえる。「あ、そういや今日もらった弁当あんだ。ラッキー。」そう言って神谷は鞄の中をゴソゴソあさりだす。私は今朝の光景を思い出していた。「今朝もらったお弁当、お昼に食べなかったの?」私は何気なく尋ねてみる。「いや、食ったよ?今日三人にもらったんだよ、弁当。」飄々と神谷は答える。…こいつ
    73 さん作 [221]
  • PERSON OF TASTE《?》

    何だこの胸のモヤモヤ感は…。神谷に“好き”丸出しでくっついていく女。その光景を見て何とも言えない気持ちになった。早くそこから逃げ出したかった。私はいったいどうしたっていうんだろう?「それは、ずばり“恋”よ!」麻衣が興奮気味に言う。「…はぁ?そりゃないよ。だって私あの人とまともに話した事ないし。」麻衣は頭を横に振る。「人を好きになるって理屈じゃないもの。きっと美咲は神谷さんの事が好きなのよ!」勝手
    73 さん作 [224]
  • PERSON OF TASTE《?》

    「…えっと…あの」神谷を前にして妙に緊張している自分がいた。当の神谷は……「誰?この人?」と私を指差し、ぬかしやがった。どうやらぶつかった事も学ランの事も忘れているらしい。私は急に馬鹿らしく思えてきた。「…これ。制服。昨日かけてくれたんでしょ?ありがと」私はあまり感情を込めずに言い放ち、手に持っていた紙袋をつきだす。「あ〜、あん時の昼寝娘かぁ。」神谷は納得した様な顔をする。「昼寝娘?何それ?」春
    73 さん作 [405]
  • PERSON OF TASTE《?》

    ふと気付いた事があった。―この学ランどうすんのよ!?私は困り果て、明日教室に届けなくてはという結論にたどり着いた。しかし、きっと上級生の女の反感を買う事は、間違いないだろう。だけど、仕方ない。私は一つため息をつき、誰もいない屋上を後にした。次の日の朝、私は三年の教室がある校舎に向かう。麻衣に神谷のクラスは一組だと教えてもらった。教室の前まで行き、中を覗き込む。しかしまだ神谷は来ていないようだった
    73 さん作 [314]
  • PERSON OF TASTE《?》

    「詳しいんだね、麻衣。」私は半ばあきれながら言う。「この学校の女子なら誰でも知ってるって。美咲が変なんだよ。」大まじめな顔で麻衣は言う。この言葉に私は妙に納得してしまった。「―確かに変かもな、私。男にそこまで興味がない。」頭の中で考えていたつもりが、気が付くと口に出していたようだ。麻衣が心配そうに顔をのぞきこんできた。「美咲ー、大丈夫だよ!そのうち本気で好きになれる人、見つかるって!」「…あー、
    73 さん作 [282]
  • PERSON OF TASTE《?》

    ぶつかったもの…それは、背の高い男だった。「…いてぇ…」男はこちらを睨み、つぶやく。私は春紀とその回りの女共にいらついていたので、その男を睨み返し、その場を去った。麻衣が後から追ってくる。「美咲!美咲!ちょっと待って!」麻衣に引き止められ、足を止める。「いったいどうしちゃったのよ?」この問いに一つため息をついてから私は答える。「…三年の相原春紀は、私のイトコなんだ。昔から女にモテるからさ〜アイツ
    73 さん作 [244]
 
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