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73 さんの投稿された作品が50件見つかりました。

 
  • 毒舌君主[五]

    次の日の朝、まだ店の準備をしている頃に由香里は昭久の店を訪れた。「また来たのか、変態自殺娘。こりないヤツだな。」昭久は冷たく言い放つ。「あきらめないっていったでしょ?ていうか、昨日より呼び方がひどくなってません!?できればユカリン☆ってよんでくださ「消えろ。」「あぁ〜!冗談ですってば!呼び方なんてもうこの際なんでもいいです!それより今日はこれを持ってきました。」由香里は昭久に履歴書を差し出す。「
    73 さん作 [464]
  • 毒舌君主[四]

    由香里は少しの間、言われた事の意味がわかっていないようだった。しかし、数秒後、由香里の目にみるみるうちに涙がたまっていく。由香里は店を飛び出そうとしたが、入り口の辺りで何を思ったのか立ち止まり昭久の方を振り返る。「私、あきらめませんから!」そう叫び、由香里は走り去っていった。「おいおい、昭久、どうすんの?」修は慌てる。「知るか。」そう言い放ち、昭久は厨房の中に入っていってしまった。「仕方がねぇー
    73 さん作 [475]
  • 毒舌君主[三]

    「いらっしゃいませー。」ドアの方に向かい、昭久が声をかける。「あ、今朝の自殺娘だ。」現れた人物は今朝の女の子だった。昭久のこのセリフに店内にちらほらいた客が一斉に女の子を振り返る。「そんな、自殺娘とか、人聞き悪いじゃないですか!」女の子が真っ赤になりながら慌てて否定しようとする。昭久はそんな事おかまいなしにシラッとした顔で言い放つ。「だって本当の事じゃん。」「あー、こらこら昭久。そんな事大きな声
    73 さん作 [373]
  • 毒舌君主[二]

    昭久は、「じゃ、俺仕事があるから」と何事もなかったかの様にその場を去ろうとする。しかし、途中何か言い忘れたのか、立ち止まり、振り返った。「あんたさぁ、死ぬ覚悟があんなら、あんたを振った男を死ぬ気で見返してやんなよ。」そう昭久は言い、整った顔立ちには似合わないひねくれた笑顔を浮かべた。―それが今朝の出来事。「でさぁ、あれからあの女の子どうしたと思う?」修はコーヒーを飲みながらカウンター越しの昭久に
    73 さん作 [456]
  • 毒舌君主

    周りの人間をこれでもかって傷つけて最終的には何が残るんだろうな―毒舌君主古びたマンションの屋上に寝転ぶ一人の男。ただいま午前4時。男の生活はいつもここから始まる。朝独特のひんやりした空気が男には、心地よかった。しかし、そこへ男の至福の一時を邪魔する輩が一人。「よう、昭久。こんな所で寝転んで朝日が登るのでも見ようってか?とんだロマンチストだよ、お前。」黒ぶちの眼鏡を掛けて、背が高い青年が、地べたに
    73 さん作 [459]
  • 中途半端に愛さないで

    中途半端に愛さないで気持ちが悪い。愛だの、恋だの。俺は、親父の顔もお袋の顔も見たことがない。赤ん坊の頃に捨てられて施設で育った。俺は、今まで一人ぼっちだった。誰にも頼らず、賢く生きていく術を身につけていった。いつも他人と線を引き、あまり関わらないようにしてきたつもりだった。…でもあいつは、俺の気持ちなんてお構いなしに、軽々と線を飛び越えてきた。初めは、すごく嫌だった。拒絶もしたし、ひどい言葉もた
    73 さん作 [450]
  • 笑えない?

    「もう、相田さんなんて嫌いです。人の不幸を笑うなんて最低です。」私のこの一言にさすがにやばいと思ったのだろう。相田さんは、笑うのをやめた。そして私を見つめてこう言った。「いやいや、嬉しくてさ。」「はい?」何だ、こいつは。自分より不幸なヤツを見て、優越感でも感じてんのか。相田さんはいままで見た事のない真剣な眼差しを私に向けた。「麻美ちゃん、何で俺が毎日わざわざご飯食べにきてると思ってんの?」―相田
    73 さん作 [399]
  • 笑えない?

    相田さんは、私がありあわせの材料で作ったチャーハンとスープをペロリと完食し、土産にもってきたケーキに手をのばした。ケーキを手づかみで食べながら、相田さんは尋ねてきた。「何かあったー?」私のこめかみがピクリとなる。この男は…一番聞かれたくない事をサラリと聞いてくる。「い…言いたくありません。」よーし、よく言った!私!「ふーん…」アレレ?そういう反応?何だか私は肩透かしをくらった気分になる。それから
    73 さん作 [424]
  • 笑えない?

    私は軽く無視をする事に決めた。しかし…ピンポンピンポンピンポン敵はなかなか手強かった。「あん?うっせーんだよ!一回押せば分かるだろうが!」と心の中で悪態をつきながら私はしぶしぶドアをあける。「はーい。どちらさ…」扉の前には今、1番会いたくないヤツがいた。―パタン私は見なかった事にしてドアを閉めた。「えー!ちょ…麻美ちゃん?何の冗談?お腹空いたよぅ。飢え死にするよー」ドアの向こうからそいつの声が聞
    73 さん作 [444]
  • 笑えない

    『え?梨華、彼氏できたんだぁ〜。どんな人?どんな人?』何気ないファミレスでのやりとり。―友達にプリクラを見せられて私は、固まった。いやいやいや、これはありえないだろう。うん、きっと他人の空似ってやつよ。と強気になってみたものの。そこに写っていたのはまぎれもない私の彼氏で。友達に悟られないように、「お似合いただね〜」といいつつも背中には嫌な汗。早くその場を離れたくて、「今日は、バイトがあるんだ」と
    73 さん作 [574]
 
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