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ミア さんの投稿された作品が29件見つかりました。

 
  • pain?

    「まだまだ足りない…」私の憎しみは、私の苦しみは、こんなものでは消えない。プラナディン大陸の西岸の小国、アストニア。そこが私−−−アッシェンレッテ・ダインの故郷。そこでは、長い間、二つの民族−…ルタ族とファン族が血で血を洗う争いを繰り広げて来た。人口の七割を占めるルタ族は、近代化に成功し、教育や化学力に優れた才能を発揮した。しかし一方のファン族は、伝統を重んじ、ルタ族が嫌う霊魂崇拝、自然信仰を守
    mia さん作 [238]
  • ウツロ

    最も愛を受け、そして絆があるはずの人を愛せないというのは私を虚ろにし鬱屈さえさせる愛したいよ?でもあなたは私があなたに私の苦しみを訴えても本気にしなくてまるで馬鹿げたことのようにいって私の苦しみをわかろうともしなかった私はその時あなたへの愛と信頼ががらがらと崩れていくのを感じたよ私は今心の中であなたを睨み付け嘲笑います表に出せないのは私が子供だからあなたに依存するしか生きていきられないの今はね私
    ウツロ さん作 [262]
  • pain?

    だれかだれかだれか嘘だといってこの空を覆う断続的な閃光人々を飲み込む砂煙慟哭と悲鳴そしてこの手をつたう温かい血目を開けてよ兄さん私をおいていくの?嘘だといって「危ない!」ドオオォォン!!再び砂煙が舞い上がった。「アッシェンレッテ!逃げるんだ!!ルキウスは…おまえの兄さんはもうだめだ!!」男が私の手を無理矢理引き、走り出した。握っていた兄さんの手は、地面に落ち、動かなかった。私は、引きずられながら
    mia さん作 [287]
  • FRAGILE DREAM 11

    だが、初めて仲間の死を−アリアの死を見てから、俺のそうした割り切る心には亀裂が入ったらしい。情けないと自分で思いつつ、どうすることもできない。こんな俺にフランカを殺すなど−…「できるのか…?」そう呟いてすぐ、俺は口を押さえた。−何言ってるんだ、俺は!できないなんて言うな。俺に選択権はない。やるしかないんだ。フランカ一人殺せなくてどうする。俺は自分で自分の弱さが信じられなかった。「…今日は、どうか
    結姫 さん作 [224]
  • 未来の私へ 4

    私は、高1の終わりには、基本的に家族以外の人を信用しなくなっていました。唯ちゃんも、美砂もです。私の中で、他人を判別する基準は、「気が合う」、「同一の趣味がある」等ではなく、「利用価値があるかないか」でした。私は彼女達をものとして見ることにしたのです。私は自分が美砂に利用されたくないと思っていたと先に述べました。私は自分のエゴイズムに気付いていながら、他にどうしていいか分かりませんでした。周りが
    結姫 さん作 [218]
  • FRAGILE DREAM 10

    「そんなことは」俺は即座に答えた。俺だってプライドがある。だが−…「そうか。では頼んだぞ、ダンテ。下がれ」「…はい」俺はゆっくり立ち上がり、セシリーナに一礼して、ふらつく足取りを何とか普通にしようと気をつけて部屋を出た。俺は、心臓を中心に、体の中が妙に熱く、なんだか溶岩がゆっくりと内臓を溶かしている気がした。俺が…フランカを?セシリーナの部屋のある棟と、訓練生用の寄宿舎を繋ぐ渡り廊下で、俺はつい
    結姫 さん作 [209]
  • FRAGILE DREAM 9

    俺は大きく目を見開いた。セシリーナは表情を変えずに続けた。「フランチェスカが、研究所の人間を引き込んで、CIAと内通している」俺は声が出ず、ただ目を見開いてセシリーナを見ていた。「研究所の誰がフランチェスカと組んでいるのか全員は特定出来ん。出来ない以上、皆殺しにしてもかまわん。どうせ今は核の時代だから、あの研究所は時代遅れで、既にたいした価値もないからな」「…貴女は…」俺はぼそりと、確かめるよう
    結姫 さん作 [213]
  • 未来の私へ 3

    学年が進んでいくうち、私にも、親友というわけではありませんが、唯ちゃんより仲のよい人ができ、またなかなか唯ちゃんと同じクラスになれなかったこともあって、唯ちゃんとは徐々に疎遠になってしまいました。加えて、高等部に上がる頃には、お互い相手の短所に過敏に反応するようになり、むしろ仲は悪いほうになりました。このころ、私はある事実に気付き始めていました。先述の、新しく出来た友人が、私を利用していると気付
    結姫 さん作 [234]
  • FRAGILE DREAM 8

    「それで…どういった任務ですか」俺は手を膝の上で組み、セシリーナを遠慮がちに見て尋ねた。セシリーナから直々に呼ばれるときは、なにか重大な任務か、外国に派遣される場合だと決まっている。「ふふ…そうだね。何から話そうか…」セシリーナは一瞬嫌な笑みを浮かべた。俺は、表情には出さなかったが、この人の視界から早く消えたくて、拳に力を込めた。「実はね…トップシークレットなんだが、ここ数カ月、この訓練施設や研
    結姫 さん作 [244]
  • 未来の私へ 2

    ここではとりあえず、唯ちゃん、とその子を呼ぶことにします。唯ちゃんは、ソフトボールをしていたからか、髪は女の子なのにほとんどスポーツ刈りでした。唯ちゃんは、別段人気者でもない、至って普通の人でしたが、一つだけ明らかに他のクラスメートとは違う点がありました。彼女は、私を認識していたのです。クラスメートで、いじめに直接関わらない傍観者達は、巻き込まれるのを嫌がって私を避けていました。しかし唯ちゃんは
    結姫 さん作 [289]
 
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