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詩音 さんの投稿された作品が42件見つかりました。
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School Life 〜中学の告白〜23
遊園地に行く日当日。鈴は遊園地に近い為、待ち合わせの駅に早めに着いた。(ちょっと早かったかな。)携帯の時刻は集合時間の8分前を示していた。改札の方へ向かうと、平日にも関わらず結構な人がいた。(さすが国内最大の遊園地。)と驚きながら歩いていると、「よっ。」と横から肩を叩かれた。叩いたのは柚希。「あぁ。」と素っ気ない返答をする。特に学校で話をするわけでもない。メールでの会話が中心的だった。「…。」「
詩音 さん作 [270] -
School Life 〜中学の告白〜22
それから1ヶ月後。[メール受信 坂本柚希](なんだろう…。)鈴は柚希に自分からメールすることはなかった。[今度クラスで遊園地行くんだけど、弘瀬もこない?]鈴は女子同士なら何回も行ったことがあるが、男子と行くのは避けていた。なぜなら、千里がうるさいからだ。男子と遊びに行っただけでしつこく聞いてくる。特にしつこかったのが、悠哉の件だ。後で知ったことなのだが、千里は悠哉のことが好きだったらしい。確かに
詩音 さん作 [173] -
School Life 〜中学の告白〜21
そして9月。悠哉と別れてからもう2ヶ月が経った。流菜や颯、祐介の助けもあって、何の未練もなくさっぱりと終わった恋。鈴は最初の頃はよく思い出していたものの、今では記憶の隅に置かれている。[メール受信]の文字の下にアドレスが表示された。(ん。)と携帯の方の置いてある机に向かった。さっき、友達から[鈴のクラスの坂本柚希(さかもとゆずき)に鈴のメアド教えて良い?]と来ていた。鈴はこれを軽く承諾した。さっ
詩音 さん作 [299] -
School Life 〜中学の告白〜?
[久しぶり!クラスはどう?それで、渡辺の件なんだけど、別れた理由教えてもらってないよね?]と明らかに悠哉から聞いたという文面だった。続きは[渡辺はまだ弘瀬のこと好きだったらしい。でも弘瀬は基本的に受け身で、恋愛になるとすごく大人しいよね。それで、渡辺はそういう弘瀬を汚したくなかったらしい。呼び出された日にいきなり迫ってきたのも、弘瀬がどんな反応をするかを確かめたかったんだって。](渡辺君…。ごめ
詩音 さん作 [261] -
School Life 〜中学の告白〜?
それから2ヶ月後。テストも終わり、そろそろ夏休み。今日は本来は休みなのだが、水泳の授業の為に男女が時差登校となっていた。(話って…。)鈴は今日悠哉に呼び出されていた。(あのこと…だよね。)と想像はついている。待ち合わせの時間に3階に行くと、手招いている悠哉を見つけた。(…。)深く息を吸って気持ちを落ち着かせる。「あのさ、弘瀬。」と言って迫ってくる悠哉。「ん?」と答えながらも鈴は後ろに後ずさる。す
詩音 さん作 [333] -
School Life 〜中学の告白〜?
そして5月。今日は鈴の誕生日。学校に着くと、大勢の人から祝ってもらった。教室まで行くのに10分はかかっただろう。いつものようにロッカーを開ける。(…ん?)見慣れない緑色のバッグがあった。(なんだろう。)と思って開けてみると、[お誕生日おめでとう!]というメモと一緒に髪留めが入っていた。「綺麗…。」光にあてるとキラキラしている。授業中に携帯のバイブがなった。携帯を先生にバレないように見てみると、[
詩音 さん作 [369] -
School Life 〜中学の告白〜?
「そっ、か。佐藤君たちは?」と鈴は辛いのを堪えて話題を変える。「俺またA組。」「俺はD。」「俺C。」と上から順に、祐介、流菜、颯が言った。みんなバラバラのクラスになってしまった。そして4月7日。今日から新しいクラスが始まる。朝はいつものように紗也佳と登校した。クラスの女子の面子は、ほとんどが仲の良い人。(唯一の救い…かな。)と鈴は前向きに考えるようにした。新しいクラスの初めての顔合わせ。女子は大
詩音 さん作 [299] -
School Life 〜中学の告白〜?
そして5ヶ月が経ち、いよいよ1年のこのクラスもクラス変えをすることになった。「今から通知表を配るぞー。」先生の声に一同がため息をついたり、悲痛な声を出す者もいた。「教師からの通知の欄に翌年のクラスが書いてあるからよく確認するように!」と、先生は生徒の騒ぎに負けないくらいの大きな声を出した。1人1人名前を呼ばれ、前で通知表をもらう。(終業式に翌年度のクラス発表なんて珍しいよなぁ。)と鈴は思っていた
詩音 さん作 [272] -
School Life 〜中学の告白〜?
それから少しすると、[付き合ってること加藤に言って良い?]と悠哉からメールがあった。鈴はこれを承諾し、次の日から2人は堂々とクラスで話すようになった。1週間後、鈴は教室の前にいた。面談だからだ。もちろん、非行等をしたわけではない。「すまんな、待ったか?」と先生がやってきた。「いえ、さっき来たばっかなんで。」鈴が言う。しかし、10分くらいは待っただろう。教室に入るとまず、「えーっと、弘瀬。お前裏で
詩音 さん作 [250] -
School Life 〜中学の告白〜?
それから、悠哉に「付き合う」という言葉の意味を教えてもらい、[テストが終わったら付き合おう。]ということにした。それからテストが終わり、鈴と悠哉は付き合うことになった。が、それを周りに言うことは一切ない。それから1ヶ月後に席替えがあり、鈴は教壇の真ん前の席になってしまった。隣は、原優華(はらゆうか)と平本流菜(ひらもとるな)。後ろは佐藤祐介(さとうゆうすけ)だ。ちなみに、悠哉は優華の隣。鈴の隣の
詩音 さん作 [238]