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五十嵐 時さんの投稿された作品が155件見つかりました。

 
  • ロストクロニクル2―13

    タクトはその場に膝から崩れ落ちた。「大丈夫かー」後ろの方からウェドとパールの叫び声が聞こえる。「凄いな。ふらふらしてたのに凄い速さだったぞ。どうしてだ?」タクト自身分からなかった。地面に足がついたのはたったの数回だけだったからだ。「分からない。おかしいんだ」倒れたままで弱々しく答えた。「でも、火事場の馬鹿力でなんとかなったんじゃないの」本当にそうなのだろうかあんなボロボロの体で・・・タクトは心の
    五十嵐時 さん作 [467]
  • ロストクロニクル2―12

    「タクト、無理しないで」タクトの後ろにいるパールが心配そうに話しかけてきた。 「大丈夫。これくらい軽い軽い」平静を装ったが、顔はひきつっていた。「おーい、そろそろ二回目行くぞー」老人が軽い口調で遠くの方から叫んできた。「二人共、早く・・・」「タクト危ない!」「バリン」間一髪、衝撃波を剣で受け止めた。「早く・・・早く逃げろ!」「おーい、早く立たんか」老人が鎌を振り上げるの
    五十嵐時 さん作 [443]
  • ロストクロニクル2―11

    タクトたちは少し休んでから大広間を出て行くことにした。「そろそろ出ましょう」「ウェド動けるのか?」「ああ、ちょっと肩を貸してくれ」「分かった。パールは左肩を持ってくれないか」「分かったわ」「こいつ、何者なんだ?」「後で説明するから」タクトは右肩を支えながら答えた。三人はウェドを真ん中にして扉の方へ歩いて行った。「待つのじゃ!」パールは恐る恐る振り向いた。「タ、タクト」「分かってるよ。前を向いて扉
    五十嵐時 さん作 [438]
  • ロストクロニクル2―10

    「やっと正体を現しやがったか」「大人しくその不死鳥の頭を返してもらおうかのー」老人は鎌を両手に構えた。タクトの柄を握る手にも力が入る。「嫌よ」「そうか、ならば・・・」老人はこちらに向かって走ってきた。「二人共、目を瞑って!」パールの声が聞こえたかと思うと突然辺りが激しく光り出した。「閃光弾か」老人は目を瞑らなかったようだ。 「今よ!柱に隠れて!」老人が目を開けた時にはも
    五十嵐時 さん作 [454]
  • ロストクロニクル2―9

    老人はタクトの話を黙った最後まで聞いていた。「あなたが襲ったんですか?」パールが信じられないといった表情で問い掛けた。「そうじゃ、わしが村を襲った」「ムシを入れたのもあなたですよね」「ああ、手紙を取りに行くふりをして扉を壊してきたんじゃ」「どうして分かったんだ?」「ぼくたちには「助けてくれ」と言ったのに村長の前では顔を隠したからだよ。襲った時に顔を見られていたらまずいからね」タクトは老人の方を向
    五十嵐時 さん作 [465]
  • ロストクロニクル2―8

    「あっ、あのおじいさんよ」「おーい、じいさん何してんだー」パールが老人に近づこうとした時だった。「行っちゃ駄目だ!」タクトが叫んだ。「村長、大変です。また、あのローブの人物が現れたようです」クォールマークの門番が慌てた様子で家の中に入ってきた。 「なんだと!何故だ」「大広間の前で男性が、そして、別の場所で女性が切りつけられました」「村でも多くの犠牲者が出たというのにまだ攻撃
    五十嵐時 さん作 [492]
  • ロストクロニクル2―7

    村長が奥の部屋に乗り込んでから数分、パールは三つ目のケーキを食べている。「はっはっはっ」二人は笑いながら帰ってきた。ウェドの背中には大きなハンマーがあった。「悪かったな。待たせちまって」「気になったことがあるんですけど、地上の村を襲ったのはどんな人でしたか?」「ローブを着ていて良く分からなかった。だが、大きな鎌を持っていた」 タクトたちは今、ウェドの道
    五十嵐時 さん作 [454]
  • ロストクロニクル2―6

    タクトは光の中へ飛び込んだ。それと同時に上から巨大な岩が落ちてきた。あと少し遅かったらと思うとぞっとする。「嘘だろ!間に合ったのか!」「あ、足だけは、自信があってね」タクトは息を切らしながら答えた。「もしかして、あの岩でわたしたち二人をムシと一緒に閉じ込めるつもりだったの」パールは少し不機嫌に問い質した。「すまんかったな。わしもこの街の住人を守る為だったんでな」目の前に鍛え上げられた腕が特徴的な
    五十嵐時 さん作 [494]
  • ロストクロニクル2―5

    この暗い通路を進んでどれくらい経っただろう。いくら進んでも街らしいものは見えて来ない。「まだなの?」パールが疲れ切った声で聞いた。「もうすぐだ。頑張れ」「しまった。わしの大切な手紙が、落として来てしまったか、どうしたものかー」老人が自分の服のあちこちを探っている。「でも、今から戻るったって大変だぞ」「わしの孫から貰った大切な手紙なんじゃ。なかなか会えんくてのー。仕方ない、わし一人で取りに戻るから
    五十嵐時 さん作 [485]
  • ロストクロニクルお詫び

    前回の『ロストクロニクル2―4』がこちらのミスで1―4になっていたことをお詫びします。本当にすいませんでした。これからも宜しくお願いします。 五十嵐時\r
    五十嵐時 さん作 [491]
 
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