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五十嵐 時さんの投稿された作品が155件見つかりました。

 
  • ロストクロニクル8―14

    早々と兵士を片付けるとシルヴァは机の引き出しを調べ始めた。「何してるんだ?」「あの兵士、ハイドロ号はまだ帰って来ていないと言った」「それが?」「お前達の戦っていた海賊達はハイドロ号の海賊だったんだ。だから、帰って来ていないなんてあり得ない」シルヴァは終始引き出しを調べながら、淡々と答えた。「あった」引き出しから一冊のノートを取り出した。「それは?」「このノートに慰めの牢獄に収監されている者達が全
    五十嵐時 さん作 [361]
  • ロストクロニクル8―13

    僅かに開いた袋の隙間から見えるのは、昼間だというのに濃霧のせいでまるで夜のように真っ暗な空だけだ。「そういえば、今はまだ昼だったな」そんな一人言を呟いていたら「おい、そろそろ門の前に行くぞ。二人の門番が両脇を固めている」引き締まった声色で「わかった」と返事してからまもなく、門の前に来たようだ。「待て、貴様何の用だ」キリッとした兵士の声を聞き、タクトも僅かな緊張を憶えた。「あ〜?ふざけんじゃねぇよ
    五十嵐時 さん作 [391]
  • ロストクロニクル8―12

    パールが二人目を倒した時には、既に四人の兵士が目前に迫っていた。「よし!これで木の後ろから出られる」タクトは勢いよく木の後ろから走り出した。タクトはスピードに乗り、身を屈めた状態で一人目の腹を斬る。「大丈夫。殺さない」二人目の上から振り下ろされる剣を剣で払い除けると、その隙に立ち上がり、兵士を斬る。三人目は少し遠くにいた。タクトは再び走り出し、スピードに乗り、兵士の元まで行くと、あまりのスピード
    五十嵐時 さん作 [372]
  • ロストクロニクル8―11

    パールの言葉にタクトは少々の落ち着きを取り戻した。そして、辺りの様子を伺った。タクト達が寄港した港はこの小さな島エンシェントロックの東側に位置している。島はきれいな円形で、中央には、最東端でもあるこの港からでもはっきりと確認できる、真っ赤な城が不気味に聳え立っている。今からタクト達が向かう『慰めの牢獄』はそんな港の少し進んだ西の林の中ににある。「まずはフラットを助ける。そのあとすぐに『木彫りの不
    五十嵐時 さん作 [381]
  • ロストクロニクル8―10

    「あとどれくらいで着く?」「安心しろ、俺達はこの辺りの海流には海賊たちよりも遥かに詳しい。この『霧の海流』に乗ってしまえば、寝ていても着く」タクトたち五人は一隻の漁船ほどの大きさの舟に乗っていた。この舟はシルヴァたちが乗ってきた舟らしい。「それにしても珍しいな」シルヴァが相変わらず腕を組みながら、不意に口を開いた。「誰も船酔いしないなんて」タクトには、なぜ不意にシルヴァがそのようなことを言ってき
    五十嵐時 さん作 [349]
  • ロストクロニクル8―9

    「気を失っていた男の人が目を覚ましたみたいなんだ」そうウェドに知らせたのはタクトだ。「そうか、あの言葉何なんだ?」「古代語よ」パールがその質問に即答してみせた。「古代語?」「ああ、確かダイヤが話してたやつかい?」タクトが思い出すように目を宙に泳がせた。「ええ、だけど何を話してるのかはさっぱり」パールがお手上げと両手を上げた時「へぇ〜、あんたらが俺達を助けてくれたのか」三人はびくっと後ろを振り向い
    五十嵐時 さん作 [341]
  • ロストクロニクル8―8

    「おい、パール、絵は描けるか」「絵?」ウェドに問いかけた瞬間に気付いた。「あ!絵で会話するのね。でも、それだけ?」「ああ」「・・・どうして立ち上がったの?」「・・・・・」「とにかく、絵を描けばいいんでしょ」パールは地図の上の自分たちがいる辺りの浜辺に海賊船を描いた。分かりやすいように、ドクロのマークを船の旗に描いた。「これで分かる?」パールは女性に自分が描いた絵を見せた。女性は首を縦に振った。「
    五十嵐時 さん作 [328]
  • ロストクロニクル8―7

    ウェドの問いに答えたのはタクトだった。「それが・・・フラットを探しに行った先にこれが」タクトがウェドの前にフラットがいつも着ていた真っ赤なローブを出してきた。「どういうことだ」ウェドがいつになく重量感のある声で問いかけた。「一人で遠くまで行くような人間じゃない。多分、あの海賊達に襲われてたんじゃ・・・」「死体が見つかった訳じゃねぇんだな?」タクトはゆっくり頷いた。「じゃあ大丈夫だ!なんだよ、心配
    五十嵐時 さん作 [356]
  • ロストクロニクル8―6

    「小賢しいまねすんじゃねぇ!」オキシーは自分の懐に潜り込んだフラットに向かって、戦斧をそのまま振り降ろした。フラットはすかさず呪文を唱えるのを中断し、戦斧が振り降ろされる寸前に後ろへ退いた。「へへへっ、逃げてばっかじゃ何も変わらないぜ?」人差し指で挑発する。「確かに・・・だけど、逃げられないのも困りますよね」フラットは唇を少し緩めた。「なんだと?」オキシーは再びフラットに向かって駆け出そうとして
    五十嵐時 さん作 [344]
  • ロストクロニクル8―5

    海賊は全部で11人になった。タクトとパールにとっては、さらに苦しい状況になってしまった。「そっちが来ねぇからこっちから行くぜ!」突然1人の海賊がこちらに向かって猛然と走ってきた。「パール、できればあまり人は殺したくない。ぼくはなるべく急所は外すけど・・・協力してくれるかい?」タクトは剣を構え横目でパールに協力を促した。「本気で言ってるの!11対2でしかも相手は全力で向かって来るのよ!」弓を引きな
    五十嵐時 さん作 [365]
 
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