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何者 さんの投稿された作品が69件見つかりました。

 
  • 鬼牛の鳴く島

    終業のベルが鳴った。黒板を叩きながら大声で怒鳴る教授を尻目に、生徒たちは、前列で真面目にノートを執る数名を残して一斉に教室を後にした。いつにも増して生徒の顔が晴れやかなのは、明日から夏休みがはじまるからである。夢と希望に満ちた長い長い夏休みが始まるのだ。三上祐介。経済学部三年。テニスサークル所属。祐介の夏休みの予定は決まっていた。サークルのメンバー五人と、一週間の旅行を計画したのだ。沖縄を拠点に
    那須 さん作 [491]
  • シルバーテイル

    「また奴ですか?」新米刑事、福島が上司に尋ねた。「あぁ。やってくれたぜ…」上司のベテラン刑事、“リュウさん”こと真崎隆三は、事件の内容が記された書類に目を通し、ため息をついた。「今度はどこの組織です?」「宗教団体だ…」「宗教団体?」福島は隆三の横から書類をのぞき込んだ。“宗教法人メリエ”の文字。「メリエ…どこの言葉です?」「造語だろう。奴ら裏で武器やら麻薬やらの密輸をしていたそうだ。信者からも莫
    中居 さん作 [363]
  • レジェンド(5)

    「ここに眠るのは我がムラサメ一族とその家来達…遙か東の地から“ある物”を求めてこの地を訪れた…しかし…求めた物を手に入れ故郷への帰路の途中、我々はこの森で…“黒き勇者”によって皆殺しにされてしまった…情けない話よ……」キハチは立ち上がり、ネオの正面に立った。「若者よ…拙者の、いや、我が一族の頼みを聞いてくれぬか…」「…しかし私には王より与えられた使命が…」ネオは視線を落とした。できれば力になりた
    名無 さん作 [294]
  • レジェンド(4)

    無数の手は、ネオの足首をつかんだまま離そうとせず、ネオがもがけばもがくほどその数は増えていくように見えた。ネオはやっとの思いで手を振り払い、手の届かない石段の上へ駆け上がった。手はなおも何かを求めて墓場の中を動き廻っている。「おまえ達は、もしやこの墓に眠る死者か?」ネオは恐る恐る尋ねた。しかし反応はない。「なにを求めている。なぜ眠りにつかない。」ネオはもう一度尋ねた。すると、無数の手は動きを止め
    名無 さん作 [280]
  • レッド・モヒカン

    世の中は平等…そんなはずはない。だってそうだろ…今だって、同じ年代の奴らにこんなにボコボコにされてる…こいつら俺を殺す気か?…意識が薄れていく。あ…もうだめだ…あれ?…奴らの声が聞こえなくなった。ようやくやめてくれたか…助かった…「君!おい!君!」目を開けると、全身を激しい痛みが襲った。どうやら病院のようだ…「やっと気がついたか…まったく…」白衣を着てないってことは医者じゃないな…なんだこのおっ
    さん作 [433]
  • レジェンド(3)

    「緑の国の若き戦士よ…よく来ましたね。」蛇は、心地よい風のような優しい声で言った。「若者よ、あなたはヘブネの平原へ向かっているのですね?」「はい…しかしなぜそれを…」「平原までの道のりは長く険しいものです。まずはここから南にある火の山へ…ヘブネを守る火の精霊“ボルク”があなたを導くでしょう…」「あなたは…」「私は虹の精霊“ユパ”…順番さえ守れば精霊達はあなたを迎え入れます…」そう言い残し、ユパは
    名無 さん作 [298]
  • デス・プラネット

    峰葉山の麓に位置する、自然に恵まれたのどかな町、峰葉町。町の外れには双寿湖もあり、峰葉山からの眺めは最高。特に紅葉の季節の山頂からの景観ははまさに絶景だった。しかし、一年間を通してこの町に観光客が訪れることはなかった。理由は一つ。山の山頂に建設された“青村生物科学研究所”の研究施設。何の研究をしているかは不明だが、この研究所のせいで観光客の足は遠のいていった。当初町は、峰葉山周辺の動植物の保護と
    名無山 さん作 [382]
  • レジェンド(2)

    ネオは、城を後にすると、家族や友人に別れを告げた。愛馬ルーンに跨り、遙か東を目指した。途中、虹の泉に寄った。王に訪ねるように告げられた場所はここだった。ネオは、しばらく泉の縁に腰掛け、目を閉じてこれからの旅のことを考えた。無事にたどり着くだろうか、たどり着いたとして、精霊達は自分を通してくれるのだろうか。目を開けると、泉で顔を洗い、水を飲んだ。すると、心が洗われ、不安や恐れも少し和らいだ気がした
    ヨイチ さん作 [312]
  • レジェンド

    四方を山と湖に囲まれた王国、ククリ。豊かな自然に恵まれたこの平和な王国に、将来を有望視された一人の若者がいた。名前はネオ。彼には、王よりある使命が与えられていた。その使命とは、遙か東の果てに存在し、神が眠ると伝えられる伝説の地“ヘブネ平原”へ赴き、先月産まれたばかりの王子シュレの為に、ヘブネ平原に眠る平和の神ヘブネより“光の護符”を授かってくる、というものだった。ネオにとって、この使命は名誉でも
    ヨイチ さん作 [322]
  • シュゼの伝説

    谷を一筋の風が吹き抜けた。赤い山からの冷たい風だ。赤い山には巨神オフェルが棲み、山からの風は、彼の息なのだ。谷を抜けた風は、竜神ルネルの眠る竜の泉に吹き荒んだ。その頃、竜の泉から程近い王国シュゼでは、王子の誕生を祝う宴が、盛大に執り行われていた。王は、王子を抱き上げ、妻や家臣、そして国の民達と喜びを分かち合った。その時、湖で吹き荒んでいた風が、城に向け吹き始めた。まるで生き物のように城に侵入した
    風秋 さん作 [314]
 
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