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何者 さんの投稿された作品が69件見つかりました。

 
  • シュゼの伝説

    -ポカッタ-ハルベール地方の南東に位置する村、ポカッタ。緑の山々に囲まれたこの豊かな村に、剣術に長けた、将来有望な一人の若者がいた。名前はアルス。アルスは、他の誰よりも強いにも関わらず、他の誰よりも優しい心を持っていた。その代わりに、彼は言葉を持たなかった。
    風秋 さん作 [326]
  • レッド・ゴッド

    娘を救出した戦士には、オースに伝わる光の魔法の加護によって、永遠の命を授けるというのだ。当然ミネの若者達も、奮え立った。しかし中でも、鍛冶屋の一人息子、赤い髪の青年ファルの意気込みは凄まじかった。彼は、永遠の命には興味はなかったが、正義感と、多少の好奇心のみで巨人の山への厳しい旅を望んだ。長老とファルの両親は、ファルのその純粋な心と勇気を讃え、彼の旅を承諾した。ファルは剣と弓、そして馬術にも長け
    山田名無 さん作 [290]
  • レッド・ゴッド

    遙か東の、巨人の山を越えたさらに東、不死鳥の森を通り過ぎて、精霊の湖と、死の沼を抜け、竜の谷の底にその村はあった。村の名はミネ。村人以外の人間がこの地を訪れたことはない。また、村人も村の外には出ようとしなかった。なぜなら、竜の谷の周辺には多くの獣が息を潜め、中でも三首の大トカゲボルダは特に凶暴で、他の獣からも恐れられている。さらに、精霊の湖には、冷徹な魔女メレンが、死の沼には巨大な毒蛇ゼレが、不
    山田名無 さん作 [307]
  • サムライ×ドラゴン

    雲が夕日に染まり始めた頃、西の国の戦士達は洞穴に隠れ、震えながら夜を過ごすのだという。夜が怖いわけではない、狼が怖いわけでもない。彼らが恐れているのは、たった一匹のトカゲ。東の国のサムライ達は、毎晩のように酒を飲みながらこの話をしては、腹を抱えて笑った。「西の奴らはとんだ臆病者だな!」「そのトカゲ、さぞかし恐ろしい姿をしているんだろう!ガハハハ!」国一番の剣豪ゴウサイの息子コジロウ。コジロウだけ
    名無し さん作 [336]
  • ファントムキッズ(5)

    目の前で人が殺されるのは初めてだった。男は呆然と青年の死体を見つめた。「いやいや…依頼人さんごめんよ。もう一回内容を説明してくれ。」男がポカンとしていると、長髪の男が、椅子の上の死体を蹴り落として椅子にドスンと座った。「わりぃ。自己紹介しないとな、俺は…そうだな…キングだ。それで、そこのチビがジャック。そっちの色男がクインだ…うん。それがいい。であんたは?」「三島だ…三島竜一。」男の声は震えてい
    緑 光 さん作 [339]
  • ファントムキッズ(4)

    男が青年のピースに呆気にとられていると、青年は机の引き出しからピストルを取り出して、銃口を男に向けた。男が驚いて後ずさると、青年はまたあの笑顔を見せて、ピストルを下ろした。「誰かに行ったら殺す。」「なら何で俺に喋ったんだ?」青年はまたくるっと一回転して言った。「俺の凄さを伝えるためかな。」男は思わず笑顔になった。まるで子供のような考えだ。「で、依頼は?」青年の声色が変わった。ビジネスの話になった
    緑 光 さん作 [330]
  • ファントムキッズ(3)

    「まず、“できそう”な、できるだけ若い奴のアパートのポストに手紙とメモを入れる。メモの内容はこうだ、“この手紙を、誰でもいいからとにかくでかい奴に渡せ。渡したらご褒美をあげます”手紙を渡すだけでご褒美が貰えるんだ。誰だってやるだろ?とくに馬鹿なガキはな。で、手紙の内容はこう、“日曜日の午後一時半に、駅前のデパートの二階のエレベーター前から、駅のトイレまで走り抜けてください。その時、上下は黒い衣装
    緑 光 さん作 [325]
  • ファントムキッズ(2)

    事務所には“ファントムキッズ”とカタカナで書かれた汚い看板が掲げられていた。プレハブの小さな事務所に入ると、粗大ゴミの山…机も、ソファも、全部ボロボロだ。正面に、校長先生の椅子のようなフカフカの、でもボロボロな椅子があり、一人の青年が座っている。青年は、椅子を回転させて男とアカジィの方を向いた。場違いなほど綺麗な格好、髪の毛は、パーマがかかっていて、肩ぐらいまで伸びている。眼鏡をかけているがたぶ
    緑 光 さん作 [310]
  • ファントムキッズ

    真昼の繁華街。休日だから人は多い。太陽が落ちてきたような暑さで、みんな日陰や建物の中に隠れている。黒田幸男は、デパートのエレベーターに乗ると、三階のボタンを押した。エレベーターは二階で一度止まり、三階に着いたときは黒田は死んでいた。頭を思いっきり殴られて死んでいた。すぐに警察や何やらが駆けつけたが、犯人は結局、見つからないままだ。黒尽くめの大男が立ち去るのが目撃されているが、それだけ。犯人は消え
    緑 光 さん作 [323]
  • メガセインツ-4-

    「奴隷…」サンは思わず息を飲んだ。だがこれはツキの推測に過ぎない。もっと恐ろしい効果があるかもしれない…「もう感染してるかもしれないな…」「いや…空気感染はしないはずだ。ここに来てから何か食べたり飲んだり、触ったりしたか?」「いや…なにも…」「ならば早くここを出よう!感染する前に…」その時!目の前にそびえる時計台から、見覚えのある影が現れた…「ツキィ…サァン…久しぶりだねぇ…」「レナルド!!」四
    五月 乱 さん作 [343]
 
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