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何者 さんの投稿された作品が69件見つかりました。

 
  • メガセインツ-3-

    「一つ引っかかるんだが…」ツキが、最初の交差点に差し掛かった辺りで突然口を開いた。「なぜ今ままで気づかなかった!?」「何だよいったい。」「なぜやつは俺たちを生かした?なぜわざわざ、自分の領土になるハンゼルガに俺たちを捨てた?」「なんでなんだ?」「俺たちをスコルに感染させるためさ…そのために俺たちに傷を付け捨てた…」ツキの表情は絶望に満ちていた。「でも、スコルは夏に全滅したはずだろ。それに、スコル
    五月 乱 さん作 [321]
  • メガセインツ -2-

    ツキとサンはハンゼルガの旧都“セルン”にたどり着いた。「サン。傷口からスコルが入るかもしれない…ここにいろ。」「はっ!ツキ、お前知らないのか?スコルは約30度で死ぬ。ばらまかれたのは四月、今は九月だ。とっくに全滅してる…人間もいねぇ。なんでこんなところに来た?」ツキは背負っている巨大な刀“雨号”を抜き、言った。「なぜレナルドが裏切ったかわかるか?あいつはメチカと繋がってる。そしてレナルドは元は天
    五月 乱 さん作 [316]
  • メガセインツ

    目が覚めると、ツキとサンは草原に寝そべっていた。「俺たち…どうしてこんなところに?」「第8剣聖部隊が裏切った。たぶんここは“ハンゼルガ”の領地だ。」サンの右腕にはまだ新しい、深い切り傷が残っていた。「第8…レナルドの隊か…あのハゲ!。それよりサン、傷大丈夫か?」サンは右腕の上部をスカーフで締め付け、止血した。「ちょっと血を流しすぎた…休ませてくれ。」そう言うとサンは目を瞑り、再び横になった。サン
    五月 乱 さん作 [389]
  • スネイクマン

    黒谷 祐輔。19歳、大学生。将来の夢は「ヒーロー」…七歳の時に両親を強盗に殺害された祐輔は、今もあの“惨劇”の悪夢にうなされることがある。血塗れで床に横たわる優しかった母…祐輔にとって強さの象徴だった父。犯人は未だに捕まっていない。だから祐輔は、自分で捕まえることにした。そのために入部したのが「ヒーロー研究部」…「犯人を捕まえたい気持ちはよくわかる…でもなぁ祐輔、俺たちは警察じゃないんだ…無茶だ
    蛇腹 板次 さん作 [333]
  • センチュリオン

    満月が照らす大都会…そびえ立つ摩天楼の屋上に、不気味な四つの影が現れた。四つの影はしばらく摩天楼から眼下の景色を見下ろしているようだった。やがて、月の光によって四つの影の姿が映し出された。右端の影は、侍のようだが、笠を被っていて顔は分からない。腰に携えた二本の刀が異様な存在感を放っていた。その隣の影はチャイナ服の様な長いコートを来た長身の男。やはり鼻から下はコートの襟部分に隠れ、顔は判別できない
    網走太郎 さん作 [332]
  • スーパーボーイズ

    「最悪…」遅れて教室に入ってきたユウジがカバンを机の上に投げ出した。「どうした?また絡まれたか?」タロウがニヤニヤしながら言った。「あいつらさぁ俺ばっかねらってくるのな…金取るわけでも殴るわけでもなくさぁ…ただあおってくるんだよな、あの黒いクラウン…」ユウジは、免許をとって初めて公道を走った日、“黒いクラウン”の通行を妨害して不良の怒りを買い、それからというものユウジの“白いレガシィ”は不良たち
    裟沙桐幽 さん作 [343]
  • ゼロ・キラー

    「ん?…おかしぃな…」シンが肩まで伸びた黒髪をさわりながら言った。シンは指で数を数えるような動作を見せた後、続けた。「ここにいるのが十人、一人ずつに番号がふってあるんですよね?で、8番と13番がいないってなると…人数が合わなくなりますよね?」「あぁ…たしかに…」レオが納得したように顔を上げた。「ムラサワさん…仮にここにいるのが1、2、3、4、5、6、7、9、10番として、8と13がいないなら、1
    奈良雲 さん作 [406]
  • ゼロ・キラー 5

    まず金髪の男が立ち上がった。「俺は“レオ”…わけわかんねぇけど。みんな殺せばいいんだろ?覚悟しとけ。」次に、黒髪の女、長髪の青年の順に、自己紹介を始めた。「“サラ”よ。よろしく…」「“シン”です…みなさん頑張りましょう。」更に、それをきっかけに、他の人間も次々に立ち上がった。スキンヘッドの男の名は“リュウ”赤髪で長身の青年“ティガ”スーツから肉がはみ出しそうな巨漢“ボム”最年少、12歳の少年“キ
    奈良雲 さん作 [354]
  • ゼロ・キラー 4

    「…何のために?」黒髪の女が、さっきよりも少しうわずった声で訊ねた。「理由か?…個人的な娯楽だ…ふふ。金は払っているんだ…文句はないな?」確かに今までの報酬は全て、司令部を通してこの男から払われている。「司令部はこの事を知ってるのか?」金髪の男がスクリーンを睨み付けた。「あぁもちろん…快く承諾してくれたよ。」結局、十人の殺し屋達は、誰一人抵抗する事なく、“殺し合い”の施行を受け入れた。抵抗すれば
    奈良雲 さん作 [349]
  • ゼロ・キラー 3

    ムラサワの声が、暗い部屋に不気味に響いた。「なぜパートナーの存在を知らせなかったか…それは、“今日”の為なんだよ…」ムラサワの声は、興奮しているのか、子供の様な無邪気な口調に変わっていた。「パートナーを組ませちゃうとさぁ、当然相手の武器とか暗殺の方法とか性格とかいろいろ情報が分かっちゃうでしょ?まぁ…“パートナーがいる”とだけ伝えるだけでも良かったのかもしれないけどさ、めんどくさいし…ヒヒヒ…」
    奈良雲 さん作 [346]
 
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