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ジャクラーダ さんの投稿された作品が16件見つかりました。

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  • 美しき白い花

    今年も鉢植えにしたドクダミが芽が顔を出し、白い花をつける。ある日、私はドクダミを根元から切り捨てた。それから1ヶ月ほどが経ち、ドクダミが空になった鉢を見ると新しい芽が顔を出し葉をのばしていた。根を残すだけのこの残骸から尚も生きようとするドクダミ。“生産された花達”に比べ、ただ人知れず日陰で生きようとするドクダミ。そんなドクダミを絵にしたい。
    ジャクラーダ さん作 [193]
  • 老人の言葉

    私はあの老人の言葉を今も忘れられない。子供の頃、絵描きになりたいと私は言った事がある。しかし、自身が持つ動く事のない芯が、私の軌道を修正し、居るべき場所へ導く。その夜、私はガアガアと鳴く鳥の鳴き声で、眠れぬ暗闇に身を置く事になる。そして、その鳴き声が私を眠らせる事を拒んだ。あの夜の鳥は老人の生まれ変わだったのだろうかか。『絵描きにゃなるなよ』と言う言葉を私は口にしてみた。
    モリゴ さん作 [290]
  • 老人の言葉・6

    私はあの老人の言葉を今も忘れられない。私に絵描きにゃなるなよ。と言った老人。絵描きという資格を持ち、世の中の動きを気にし、感動を与えると歯の浮いた台詞を頭の片隅に置いて制作する絵描。権力の中に浸かっているような絵描きにゃならないだろうという事は、すでに理解していた。 数年後、私はそんな場所にはいてはいけないと、本来私がいるべき場所へ行くことになる。『あなたは、これで食べていきたいのか?』という
    モリゴ さん作 [298]
  • 老人の言葉・5

    私はあの老人の言葉が今も忘れられない。ここでの生活で半年程ほど経った頃だろうか、私は老人に会った。土産物屋が並ぶ家の二階建ての白い壁の家に老人は住んでいた。老人の部屋には、赤い富士山の絵ばかりが置いてあり、私にとっては退屈な絵ばかりで、ある意味壁の白さだけが印象的であった。そして老人が私に言った。、『絵描きにゃなるなよ』と。その言葉の意味するものは、今も私が幼少期から持っている【芯】であった。
    モリゴ さん作 [289]
  • 老人の言葉・4

    私はあの老人の言葉を今も忘れられない。私の芯は幼少期から既に芽生えていた気がする。優れた技術や方法論を超えた、私だけが感じ持つ対象への匂いの様なものを、感覚的に捕まえる事が毎日習慣的になっていた気がする。いつの間にか、方法論や技術は私の中から消えて、あるのは自分の感覚だけになってしまった。結果的に私の制作は、世の中の流れや、流行とは無関係な場所に言ってしまった。
    モリゴ さん作 [251]
  • 老人の言葉・3

    私はあの老人の言葉が今も忘れられない。たいていの田舎者は昔も今も“一旗あげてやる”と言うのが決まり文句になっているが、夜行列車で逃避した私の中には無かっのではないだろうか。とにかく家を出なくてはいけないという、あいまいな気持ちが私の体を支配していた。いや!あいまいと言う言葉は当てはまらないかもしれない。私には今も体に染み着いた【芯】があったのかも知れない。
    モリゴ さん作 [266]
  • 老人の言葉・2

    私はあの老人の言葉が今も忘れられない。町の木造駅舎近くの店にその絵が飾られていた。何度かそこを通る度に気になっていたのだが、ある日、店のマダムに唐突的に作者はどんな人物なのか尋ねると、ここの経営者A氏の作品だという事がわかった。その絵が当時の私にどう映ったのか、はっきりと覚えているわけでは無いし、今見れば、その印象も変わるだろうが、私は、暗闇が持つ美しさの様なものを見たのかも知れない。以降、数年
    モリゴ さん作 [252]
  • 老人の言葉

    私は、あの老人の言葉が今も忘れられない。その翌日、私は驚くほど素早くアパートを見つけた。家賃は月一万六千円の風呂無しの四畳半の木造アパートで、共同の流しと、朽ち果てそうなここに不釣り合いな、共同の水洗トイレ印象的であった。しばらくして、ここが昔、遊郭であったと言うことを私は耳にした。
    モリゴ さん作 [274]
  • 無題『プロローグ』

    無題(仮題)●プロローク無音の夜にガァガァと鳴く鳥の鳴き声が、私の体を再び眠らせる事を拒んでいた。 後書き:無題という言葉は実に都合のいい言葉だと思います。元来、制作において決まったテーマが無い私は、安直に使うべき言葉では無いと思います。ですから、以降において題名が変わる事をお知らせ致します。 モリゴ
    モリゴ さん作 [257]
  • 無題 2

    その言葉は22歳のころかけられた。今は廃線になった夜行列車で、私は故郷を捨てた。捨てたと言うよりも、“逃避した”と言うのが正しいかもしれない。制作への行き詰まりと、何となく冷めてしまった家族から私は逃避した。だから、この町を選んだ大層な理由など無く、しいて言うと、都会の駅のホームで買った地図を眺め、海がある事を発見し、そこが中学生当時に聞いた地名だったことくらいだろうか。
    モリゴ さん作 [250]
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