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キユデヒさんの投稿された作品が118件見つかりました。
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ポンコツ・ガイ
PON-KOTSU-GUY…。アマチュアバンド時代に作った曲…。結婚してから思い出してふと昔のデモテープを聴きたくなった…。「大…大好きな人の為なら這い上がってみせよう!君を脅かす闇を裂いて!ボロボロで…かっこよくないけど…。」なぜか?今、この歌詞が自分の心情とダブった…。娘の為なら、なんだってやれる!妻の為なら、なんでも、引き受ける!夫として…。父として…。今、何が出来るだろう…。歯をくいしば
キユデヒ さん作 [403] -
その自転車(後)
あの人が持ち主か〜なんかラッキー!その人が自転車を背に歩き出した瞬間!チャリン…!と音がした…。僕はそれを拾い上げ「落としましたよ!」と渡した後、その人は無言で立ち去った…なんか感じ悪りーな〜と思って自分の手のひらをみると赤く染まっていた…。新聞紙にくるまっていたから気づかなかったが…中身って?あの日以来、自転車を見る事はなかった…。あの事件の犯人も未だ見つかっていない…。関連あるのかは不明だが
キユデヒ さん作 [707] -
その自転車(前)
仕事が不規則な僕は出勤時間がバラバラで決まった時間に家を出ない…。朝早く…昼前…。帰りも夜遅く…。バラバラだ…。最近、ひとつだけ気になる事がある…。アパートの近くに最近、よく見かける赤い自転車…。誰が置いてるのがよくわからないが、なぜか気になっていた…。置いてある時もあれば、ない時もある…。あたり前だが誰かが乗っているんだろうな…っと思っていた…。いつしかどんな人が乗ってるのか気になり出した…。
キユデヒ さん作 [706] -
待ち人トンネル〜涼〜
この場所は夏になっても、涼しい…。朝は暑いどころか寒いぐらいだ…。近所の人に「この辺ってとても涼しいでしよね〜?」と聞いたら「この辺は昔から涼しくて有名だったそうですよ…夏でもね…。」その先の会話は…。この場所が涼しいわけ…。首切り場で亡くなった人間の死体が涼しい事で腐乱しづらい…。時には家の屋根ほど、積み上がっていたそうだ…。また、あのトンネルの向かいにある山奥は…戦時中、精神障害者など、様々
キユデヒ さん作 [943] -
待ち人トンネル〜蛍〜
あのトンネルから数メートル離れた場所に川がある。そこは6月頃から蛍が見れる名所として知る人ぞ知る川だ…。なぜ?蛍の名所になったのか?首切り場として何百人もの人間が裁かれた…。その魂が蛍となりさまようのだろうか…。だれも昔の話を話したがらない地域…。今年もまた…蛍が無数に現れる…。川に架かる橋の上から川を見下ろすと…。蛍の光がまるで人のように見えた…。
キユデヒ さん作 [755] -
待ち人トンネル(完)
木製の看板は錆びない…。何人もの人間の返り血を浴びた看板…。繰り返し…繰り返し…。刑は執行されていた…。俺はこの看板をみながら死んで逝った人達の心の中は…心情は…。考えても考えきれなかった…。ふざけ半分でトンネルに入った事を悔やんでいた…。俺は知らないフリをしていたが…じいちゃんが斬首執行人だった事を…誰にも言えなかった…。俺は恐怖をあおっていた看板を外に持ち出し火葬した…。手を合わせながら…成
キユデヒ さん作 [762] -
待ち人トンネル(後)
そこに書いてあった言葉は…。「ツギハオマエノバンダ!」待つだけか…。ただ待つのみ…。俺はこの場所から逃げる事も出来ずに…。ただただ待っている…。俺の代わりを…。昔、この場所は首切り場として有名は場所であったが戦時中、閉鎖され防空壕として使用された…。何人もの罪人が首を跳ねられた…。罪人が脱走しない為、地獄の番人と呼ばれたものがこの付近にいたようである…。斬首刑の決まったもの牢獄の前には…。「ツギ
キユデヒ さん作 [797] -
待ち人トンネル(前)
待つだけか…。ただ待つのみ…。昔を思い出した…。トンネルの話を…。「あのトンネルには近づくなよ!特にトンネルの中央にある看板の前は通るな!いいな!」とにかくトンネルには近づくなって事だろう…。じいちゃんによく怒られたな…。でも俺は約束を破った…。あの日の夜…。仲間と…。トンネルの看板に何って書いてあるか見に行かねーか?と誘われて四人で行った。閉鎖されたトンネルに夜中懐中電灯、片手に…。中は水滴の
キユデヒ さん作 [791] -
まったく
こっち!こっち!待ち合わせ場所に着いたとたんに「この服が欲しい!」「あのアクセがいい!」彼女のわがままと来たら自由気ままに生きてるなって感じだ…。振り回されてばかり天真爛漫って彼女の為にあるんじゃないかな…。でも何故か憎めないし嫌いにもなれない…。出来ればすべての願いを叶えて上げたい!硬派だったはずの俺が彼女の姿を見るだけでなんかニヤつく…。いったいどうしてしまったんだろうか?人生観変わったな…
キユデヒ さん作 [468] -
不良結構
弟の太一は生まれながらに障害がある…。極度の弱視で小さいころから分厚いメガネをかけ、杖を持って歩く…。幼稚園の時。「おじいちゃん」とか「メガネ亀」とかバカにされイジメられていたようだ…。そんな太一も小学一年生になった…。黄色の帽子と大きなランドセル…。とてもかわいく見えた。年の差、7歳…。年の離れた弟の手を引き小学校へ…。学校でイジメられはしないか、俺はこっそり教室を覗いた…。太一の姿がない!俺
キユデヒ さん作 [509]