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じゅりあ さんの投稿された作品が32件見つかりました。

 
  • この愛の結末(19)

    あれから何度も考えていた。三浦さんの事を。そして漸く決意を堅め、課長の隙をみて彼を呼び出した。「この間の返事なんですが…」会社の屋上から見える秋空を背景に、私は切り出したのだった。彼の髪が、風に揺られると同時に、太陽の反射を受け、煌々と輝く。「あの………、ごめんなさいっ…!」やっと紡ぎ出した私の返事に彼はどんな表情をしてたのだろう。逆光で判断つかないのもあったけど、直視する勇気が今一つなかった。
    じゅりあ さん作 [266]
  • MARIA〜人魚の恋〜(15)

    何とか身にまとったマリアは、ゆっくりと岩を降り地に足を付けたが上手くバランスが取れず…そのまま倒れこんだ。…と、思ったのだが気付いたサイファが抱き留めた為、綺麗な薄ピンクのドレスは砂塗れを免れた。「大丈夫ですか?」頭上にサイファの顔がある。そう考えただけで硬直してしまうマリアは頷くのが精一杯だった。サイファの体が離れて初めて「ありがとう」と口にする。サイファは柔らかく微笑むと疑問に感じていた事を
    じゅりあ さん作 [193]
  • 続・もう恋はしない(28)

    「千里ちゃんじゃないわね」思いがけない母の発言に目を見開いた。「わかる?」「ええ。それにそのヘッドフォンも彼女から?」肩にぶら下げていたオレンジ色のそいつは、付き合う前にちょっとしたキッカケで貰った物だった。俺にとっては思い出あって凄く大事な物なんだけど…。「今度連れて来るよ」僅か照れ笑いした俺に、母さんはゆっくりと頷いた。その頃、病室の外側で立ち尽くす千里。彼女は眼に赤い閃光のようなモノを走ら
    じゅりあ さん作 [246]
  • 愛し子

    目まぐるしく過ぎ行く日々の中あんたはあんたなりに成長してたんだねふとした瞬間に気付かされて私は一つ一つに歓喜するこの先、路頭に迷い立ち尽くし、また彷徨を繰り返すかもしれないその時は悠々と導いてあげようありったけの愛情できっとあんたの旅立ちを一番に哀歓するのだろうだから、今もなお命を燃やし続けよう
    じゅりあ さん作 [256]
  • 続・もう恋はしない(27)

    「ううん。わかってる。でもね、変わらないの。蒼を好きな気持ち。今も、昔も…」ちぃちゃんは瞳を潤ませて覗き込んでくる。「川上さんが現れた所で、私達の過去は変わる事ないわ。そうでしょう?」幼い頃、そして転校するまでの思い出が蘇って来る。どんな時だって、そばにちぃちゃんがいて、守って守られて来たんだと思う。けど―…コンコン!気付いたら病院に着いてて、病室のドアをノックすると返事が返って来た。「おば様、
    じゅりあ さん作 [217]
  • 続・もう恋はしない(26)

    「ちぃちゃん…」何かその言い方って…。レジに立つ梅島さんの俺に対する冷ややかな眼差し。ほら、やっぱ誤解されてるって…。「梅島さん?違いますよ、ちぃちゃんは…」「いいなぁ、水嶋。知らんかったぜ俺〜!全く教えろよなーっ」ガハハと豪快に笑い、俺の肩を叩く。(イタッ)梅島さん、目が笑ってないすから〜っ。「だ、だから〜」「蒼、時間過ぎたみたいよ?」今度はちぃちゃんが遮る。「おー、おつかれっ」と梅島さん。(
    じゅりあ さん作 [200]
  • 続・もう恋はしない(25)

    そろそろ上がる時間だな。時計を確認していると、バイト先の先輩にあたる梅島さん(男)が手招きしていた。「ちょ、水嶋!見てみ」「何すか?」近寄って視線の先を辿ると、入り口付近に女の子が立っていた。「あの娘、めちゃくちゃイケてね?」「あ…」知ってる顔に声をもらすと、直ぐ様足を向ける。「おい、やめとけって。お前絶対ムリ!レベル高過ぎだって…」後ろで梅島さんが小声で叫んでたけど、俺は気にせず、その娘の元へ
    じゅりあ さん作 [217]
  • 君のために…(10)

    触れた掌が温かくて、落ち着くようで落ち着かない。心臓のドキドキが止まらない。この気持ちが、指先から伝わってしまいそうな…伝えたい、でも知られたくない。何でだろう?あなたといると、気持ちがフワフワ目が離せない。ほら、今も赤い顔して、ニコッて笑うから、見つめていたいのに恥ずかしくなって視線を外す素直じゃない私。そんなに嬉しそうにされたら、こっちまで嬉しくなってしまう。もっと喜ぶ顔が見たくなるよ。どう
    じゅりあ さん作 [256]
  • 君のために(9)

    しどろもどろ頭を掻いてみたり、手を合わせて謝ったりしてる俺を見て、彼女はやっと声を出した。「べ、別に…誤解してるの、こうちゃんの方だし」「え、だってメッチャ怒ってる…?」「…怒ってないよ。焦ったって言うか〜」…イヤイヤ、焦ってたのは俺だよ?その後、何も続けないもんだから暫く二人とも無言だった。(何か話題…神様、話題をくれっ!!)いつもメールであれだけ会話してるのが嘘のようだ…。トンッ…手の甲に温
    じゅりあ さん作 [225]
  • 君のために…(8)

    (最悪だ〜っ!)さおりんに聞かれた…。俺の脳内はそれだけで一杯だった。しかもあの時、慌てて電車に乗り込んだものの、どさくさに紛れて手をつないでるし!どうしよう。上手く彼女の顔が見れない…。(怒ってる…?)「あ、ごめんっ」そう言って手を離したのは、こんな時期なのにじんわりと汗をかいてたからだ。(ホントは離したくなかったんだけど…)彼女は無言で首を横に振る。目の前が空席にも関わらず、二人とも座らずに
    じゅりあ さん作 [209]
 
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