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じゅりあ さんの投稿された作品が32件見つかりました。

 
  • 天の邪鬼にもハッピーエンド?8

    「沙野子さん…」目を閉じたままの沙野子に優しく唱えるように囁く。「僕、いつもふざけてる訳じゃないです。いつだって、あなたに本気ですよ?目を覚ますまでに覚悟してて下さいね」沙野子の肩が微かに震えたのを、孝志は逃さなかった。この後、眠り(?)から覚めた沙野子からいろんな意味で遅いと罵られたのは、言うまでもない。完
    じゅりあ さん作 [276]
  • 天の邪鬼にもハッピーエンド?7

    孝志は、急ぎ足である場所へ向かっていた。そう、沙野子といつも会うバーへ。あの時『待つわけないやん』沙野子は、そう言った。が、きっと待ってる筈だと…孝志は思っていた。希望に近いが、彼のカンがそう訴えていたらしい。キィ…ドアを開けると確かにそこには、丸くうつ伏せになった沙野子の姿があった。そして何故か安堵した。すっと横に座ると沙野子の肩に手をやり声をかける。「沙野子さん…」寝返りを打った沙野子の顔が
    じゅりあ さん作 [259]
  • 天の邪鬼にもハッピーエンド?6

    あんなヤツ待つかい。「マスター、おかありっ!」グビグビ飲んでるうちに、十杯目は軽く切った。「お客さん、そろそろやめた方がよろしいんじゃないですか?」ろれつが回らんくなって来たうちを見かねて声かけたんやろな。「ぃんや、まらいけんで!」…あー、孝志のヤツ出てって二時間近く経つやんか…。いつまで待たせんねん!……って…戻ってけーへんよな。だって、うち「待つわけない」ってゆーてもうたし。「あほやぁ…」テ
    じゅりあ さん作 [258]
  • 天の邪鬼にもハッピーエンド?5

    「もしもし、未来?…うん」(未来?)頭に一人の少女の顔が浮かんだ。佐伯未来(みらい)、孝志と同期で演劇部やった、そばかすにショートカットが印象的な子や。けど、名前で呼んだりしてたっけ?って、ほんまちょっと気になった。「わかった…すぐ行くよ」そう言って電話を切った孝志は、すぐにうちを見た。「沙野子さん、すみませんが急用が入って…」うちはムスッとして睨みつける。「どーしたて?」何となく想像は出来るわ
    じゅりあ さん作 [246]
  • 天の邪鬼にもハッピーエンド?4

    でも、不細工な訳やないのにな〜。うちがマジマジと孝志を見据える。「やだな、見つめないで下さい」ちょっと照れながら目を反らす孝志。「アホか」「冗談ですよ!」 と、まぁ、こんなやり取りばっかのうちらや。月に四、五回こうやって飲んだりしてる。孝志は酒に強い。うちは弱くはないと思ってるけどあんまり好きやない。〜♪何度か聞いた事のある着うたが流れた。
    じゅりあ さん作 [247]
  • 天の邪鬼にもハッピーエンド?3

    グラスに映った孝志の表情が心なしか柔らかく見える。「何か、ええ事あったんか?」うちの問いかけに孝志カクテルを口にしながら答えた。「ええ、沙野子さんと会う日はいつでも」相変わらずカクテルとか似合えへんな、とか思いながら「よぉゆうわ」うちも鼻で笑った。「なぁ、孝志」「ん?」「あんたさぁ、彼女作らんの?」「そうですねぇ…僕には沙野子さんがいますから」「…アホ」そう来ると思ってたわ。けど、聞いてしまう。
    じゅりあ さん作 [253]
  • 天の邪鬼にもハッピーエンド?2

    「来てたんや」お洒落な空気が漂うカウンターに目をやると、まだ幼さの残る青年が座っていた。「お疲れ、沙野子さん」眼鏡の奥で微笑むこの男は大田孝志。うちの二個下や。うちが高二の時、中学で演劇部をやっとった孝志にスカウトを受けたのがキッカケで知り合った。あの時は何かオタク眼鏡やったけど、今はただの眼鏡って感じやな(笑)「いつものでよろしいですか?」ジャケットを片手に椅子へもたれたうちに訪ねるマスター。
    じゅりあ さん作 [263]
  • 天の邪鬼にもハッピーエンド?1

    あんたにずっと聞きたいと思ってた。なぁ、うちらいつまでこの関係でおるん?…あんたは…このままで良いん?阿部沙野子、23歳。高校卒業後しばらくOLとして生活を送ってたけど、どうも合わず、今はフリーターで落ち着いてる。彼氏はここ最近おらん。バイト先の同僚に告られたり、昨日も駅のホームで声かけられたりと、モテなくはない。でも、うちって男運ない気がする。ぼんやり物思いに更けながら、うちはいつものバーに立
    じゅりあ さん作 [296]
  • この愛の結末(18)

    「…迷惑だった?」三浦さんにそんな事言われて…は?私は口をポカンと開けて、目の前の彼を見上げた。「昨日のアレ…」告…白!! 「いやいやいや、そんな訳ないじゃないですかぁ〜!」もう、これでもかってくらい両手を振る。れ…?三浦さん違うとこ見てる。視線を追うとその先に、目を細めて睨んでいる課長の顔が…。「松、本、さん…」「は、はぁい〜」私、苦笑い。「ここ、辞めたい?」課長の目が光ってる…。「い、いえっ
    じゅりあ さん作 [240]
  • この愛の結末(16)

    『話くらい聞いてやれば?』ふと、違和感を覚える。「…気になったんだけど、あんた何で梓の肩持つの?小遣い貰ったとか、そんなんじゃないでしょうね」『貰ってねーし!ただ、梓さんは昔から知ってるし、兄貴みたいなもんだからよ』兄貴みたいなもんか…。そういや、充の事可愛がってくれてたもんね。梓、一人っ子だから弟に欲しいって言ってた。…そんな事もあったのにね。『おい、聞いてんのか!?』電話の向こうで充が呼んで
    じゅりあ さん作 [231]
 
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